印刷データを暗号化しパスワードを設定して印刷する(プライベートジョブ印刷)

プライベートジョブ印刷は、個人用の文書や機密文書の印刷結果を他人の目に触れないようにするため、印刷データを暗号化してパスワードをつけて本機のメモリーに保存し、操作パネルから印刷データを認証して印刷します。

印刷データを暗号化して送信するため、機密情報への不正なアクセスを防止できます。

  • この機能は、macOS PCL プリンタードライバーでは使用できません。
  • メモリーの容量が不足し、印刷データを格納できないときは、ファイルシステムがいっぱいであることを示すメッセージが表示され、印刷は実行されません。
  • 本機をプリントサーバーでネットワーク共有している場合、Windows PCLプリンタードライバーでは、ポスター印刷または小冊子印刷とこの機能を併用することはできません。
  • この機能を使用するときは、[ホストの開放を優先する]のチェックを外してください。

  • B822をお使いの方は、PCLプリンタードライバーの項目をご覧ください。


パソコンで暗号化/パスワードを設定し、本機に送信する
Windows PCLプリンタードライバーをお使いの方
  1. 印刷するファイルを開きます。
  2. [ファイル]メニューから[印刷]を選択します。
  3. [詳細設定]をクリックします。
  4. [詳細設定]タブを選択します。
  5. [印刷形式]の[プライベートジョブ印刷]を選択します。
  6. [印刷形式オプション]で[パスワード]に任意のパスワードを入力します。
  7. [OK]をクリックします。
  8. 必要に応じてその他の設定をして、[OK]をクリックします。
  9. [印刷]画面で[印刷]をクリックします。
    本機に暗号化してパスワードを設定した印刷データが送信されるだけで、まだ印刷されません。


Windows PSプリンタードライバーをお使いの方
  1. 印刷するファイルを開きます。
  2. [ファイル]メニューから[印刷]を選択します。
  3. [詳細設定]をクリックします。
  4. [印刷オプション]タブを選択します。
  5. [印刷形式]から[プライベートジョブ印刷]を選択します。
  6. [印刷形式オプション]で[パスワード]にパスワードを入力します。
  7. [OK]をクリックします。
  8. 必要に応じてその他の設定をして、[OK]をクリックします。
  9. [印刷]画面で[印刷]をクリックします。
    本機に暗号化してパスワードを設定した印刷データが送信されるだけで、まだ印刷されません。


macOS PSプリンタードライバーをお使いの方
  1. 印刷するファイルを開きます。
  2. [ファイル]メニューから[プリント]を選択します。
  3. [認証印刷]パネルを選択します。
  4. [印刷形式]の[プライベートジョブ印刷]を選択します。
  5. [ジョブパスワード]にパスワードを入力します。
  6. 必要に応じてその他の設定をして、[プリント]をクリックします。
    本機に暗号化してパスワードを設定した印刷データが送信されるだけで、まだ印刷されません。

  • [プリント]画面に詳細設定が表示されないときには、画面下部の[詳細を表示]をクリックしてください。


暗号化/パスワードが設定された文書を本機から印刷する

本機のメモリーに保存された、暗号化してパスワードを設定した印刷データを印刷します。

  1. ディスプレーに「印刷できます」と表示されていることを確認します。

    • 装置が節電モードに入っている場合は、《OK》を押し、復帰させます。
  2. 操作パネルのスクロールボタン▼を数回押して[プリント]を選択し、《OK》を押します。
  3. ▼を押して[プライベートジョブ印刷]を選択し、《OK》を押します。
  4. ユーザーリストが表示されるので、自分のパソコンのユーザー名を選択し、《OK》を押します。
  5. パソコンで設定したパスワードを入力して、《OK》を押します。
  6. プライベートジョブがリスト表示されるので、▲または▼を押して、印刷したい印刷データを選択し、《OK》を押します。
  7. [印刷実行]が選択されていることを確認し、《OK》を押します。
    [削除]を選択し《OK》を押すと、指定した印刷データを削除します。

    • メモリーに保存されている印刷データは、印刷が終了するか、設定した保存期間を過ぎても印刷されないと、自動的に削除されます。工場出荷時の設定は、2時間です。
      保存期間の変更は[管理者用メニュー]-[プライベート印刷ジョブ設定]-[ジョブの保存期間]で行います。
    • データの送信時にエラーが発生したり、印刷データがパソコンから送信されたときから変更されていることを検出した場合は、印刷データは自動的に削除されます。

  • 本機の[管理者用メニュー]-[その他設定]-[セキュリティー設定]が[有効]の場合、[管理者用メニュー]-[プライベートジョブ印刷設定]-[ジョブパスワード検証]-[オフ]に設定すると、パスワードの入力を省略できます。

  • プリンタードライバーで次の項目のチェックを外すと、パスワードの入力を省略できます。
    Windows PCLプリンタードライバーの場合、[デバイスオプション]タブの[プライベートジョブ印刷のパスワード検証]
    Windows PSプリンタードライバーの場合、[デバイスの設定]タブの[プライベートジョブ印刷のパスワード検証]
    macOSの場合、アップルメニューの[システム環境設定]- [プリンタとスキャナ]で装置を選択し、[オプションとサプライ]の[オプション]タブの[プライベートジョブ印刷のパスワード検証]

  • 次の場合、パスワードを省略したプライベートジョブは印刷できません。
    本機の[管理者用メニュー]-[その他設定]-[セキュリティー設定]が[無効]の場合
    本機の[管理者用メニュー]-[その他設定]-[セキュリティー設定]が[有効]で、[管理者用メニュー]-[プライベートジョブ印刷設定]-[ジョブパスワード検証]-[オン]の場合