誰もが使いやすいATMを実現するため、以下のポイントに配慮してデザインしています。
ATMの操作画面の図です。操作内容指示、入力内容、操作ボタンの表示エリアを分け、情報を分かりやすく配置しています。
視覚障害のある人にもタッチパネルにより操作ができるように触覚記号による方式を提案しています。触覚記号は触って識別できる凸状の記号で、これをタッチパネルの周辺に配置し、触覚記号を触った指を、そのまま画面に滑り込むようにしてなぞると画面上のボタンを操作できるものです。
操作方法は音声ガイダンスによって説明されます。イヤホンジャックを差し込むと入力した操作の内容を確認することができます。
触覚記号ATMの操作面の図です。タッチパネル画面の周りに触覚記号を配置し、触覚記号から指をスライドするとタッチパネル画面上のボタンが操作できます。
触覚記号ATMを機械正面から見た図です。
車いすでの操作図
ATM下部を凹形状にし、ATMへ接近しやすいように配慮しました。
画面に傾斜をつけ、車いすに座った状態でも見やすく・操作しやすいように配慮しました。
車いす利用者向けATM
OKIのモジュール型ATM技術を活用し、画面部分と通帳部分を台の上に設置することにより、車いすに座った状態でも正面からATMにアクセスでき、画面が見やすく、現金を取り出しやすいように配慮しました。
さらに、車いすの方の目線や導線を考慮したブース作りで、利用者のプライバシー保護を強化しました。
高齢者の使いにくさ・分かりにくさを解消し、ゆっくりと確実に操作ができるように情報の提示方法に配慮しました。
高齢者向け操作画面の一例
OKIが記号の統一とガイドラインの作成に参画したATM触覚記号は、日本自動販売機工業会の「視覚障害者対応ATM設計指針」に対応3方式のうちの1つとして採用されました。
ATM触覚記号の図と説明