未来に直結する経営判断の根拠となる数値を導き出す

事業計画や事業見込の作成および管理が、私の所属する部門の主なミッションです。各事業本部から売上・コスト・利益などの情報を収集し、それらをとりまとめ、経営判断のもとになるような資料に仕上げて、各所に提供していきます。その中で私は、人事総務部や法務・知財部といった約20弱の組織からなるコーポレート部門を担当しており、販売費および一般管理費の分析・確認や事業計画の取りまとめに従事しています。

数字と、そのソースとなる事象の関連性・整合性が自分の中で腑に落ちた時に、ささやかな喜びを感じます。また、数値を介して会社を俯瞰して見ることができるのも、この仕事の醍醐味です。事業本部単位の数値や、グループ企業単位の数値をとりまとめるため、会社の動きや目指している方向性が、自分なりにではありますが見えてきます。そうした数値の先にあるモノに想いを巡らせられることが、個人的には面白いと感じます。

計画チームで取り扱う資料は、金額の規模が大きいため、独特の緊張感があります。さらに、内容も複雑で情報量も多いため、個人レベルで内容が理解できていても、全容を正確に報告することに難しさを感じます。また、細かい実務レベルの話は聞き手に不要なケースもあるため、「何を伝えるべきか？」といった情報の取捨選択や伝え方の工夫が大切だとも感じています。年々更新される会計基準をキャッチアップしていくことも、苦労するポイントです。

決算値などの数値分析をしていると、既存のビジネスに胡座をかかずに、新たな道を切り開いていこうとしている会社の前向きな姿勢がよくわかります。複数の事業を展開し、事業ごとにカラーが異なり、さまざまな人材が在籍しているのがOKIの特徴だと感じますが、その一方で、根底にある真面目さや、先人たちの築いた歴史・伝統も大切にできるバランスの良さも魅力だと感じます。会社を良くしていこうという気概をもった企業です。