これから訪れる社会課題の解決にセンシング技術を駆使して貢献していく

スーパーなどに設置されているセルフレジには、さまざまな機構が搭載されています。タッチパネルやカードを読み込む機能などがある中で、私は釣銭機の部分の設計・開発を行っています。入出金された硬貨・紙幣の真偽を正確に判断したり、汚れた紙幣、変形した貨幣を適切に鑑別したりと、OKIが強みを持つセンシング技術が、実機でしっかりと機能しているかを評価するのが私の仕事です。並行してセンサーの設計にも携わっています。

OKIでは、メカ系（ハードウェア）、ファーム系（ソフトウェア）、エレキ系（回路系）それぞれのスペシャリストが数多く在籍しており、各々の専門性を持ち寄りながら製品づくりに臨んでいます。そこで生まれる相乗効果に、仕事の醍醐味があると感じます。分野の違う技術者が集まるため視野を広く保てることや、お互いの価値を高め合えるような議論を交わせる環境に身を置けるため、成長できる機会が多いと感じます。

色々な分野のプロフェッショナルが集うことは基本的にメリットとなりますが、その一方で、それぞれの主張・考えをすべて満たしていくことが難しいというジレンマがあります。技術者として知識や技術はもちろん大切ですが、それ以上に周囲との円滑なコミュニケーションを図るスキルや、それぞれの主張の妥当な落とし所を見極めていく調整力が大切であると感じます。このあたりの力がまだまだ不足していると痛感しています。

近年感じるのが、会社全体でイノベーションを起こそうとする動きが活発だということです。既存の技術力を軸に新しいビジネスや新規技術を発掘しようという取り組みがあり、私も『新規技術発掘プロジェクト』に参加しています。職種に関係なく参加でき、人財交流の場ともなっているため、良い刺激を受けています。こうしたイノベーションに前向きな社風や、自分が挑戦したいと思ったことを肯定し、積極的に背中を推してくれる風土が魅力だと感じます。