電子機器に対する小型化・高性能化ニーズに高密度実装技術を進化させて応える

H Inomata

生産技術職

仕事は周囲の人たちと協力し合って進め、相乗効果を生んでいくことが重要。そのため、独りよがりなふるまいは慎み、相手に対して常に敬意をもって接することを日頃から大切にしている。

シゴトがつむぐ未来FUTURE

電子機器の小型化・
高性能化を
高密度実装技術で支える

身の回りをぐるりと見渡してみてもアナログ製品は急速に少なくなり、スマホやパソコン、家電などの電子機器なしでは生活が成り立たない世の中になっています。しかも、電子機器は小型化・高性能化していくのが当たり前のように受け取られています。その期待に応えるため、多くのメーカーが知恵を絞り、技術を進化させているのです。OKIもその1社です。製品の小型化が進めば、当然、電子機器の心臓部とも言える基板に実装する部品も小型化していくことになります。その小さな各種電子部品を面積の狭い基板上に配置し、不具合を起こすことのないよう、ハンダ付けするのは簡単なことではありません。それを可能にする高密度な実装技術は、これからの社会の発展に欠かせない技術だと言えます。

電子機器の小型化・高機能化に知恵を絞り技術を進化させ応えていく

一問一答Q & A

Q.01

ワタシの仕事生産現場の中核として、
幅広い業務を担う

生基板に部品を実装する基板組立工程の管理を行っています。基板にどのように部品を配置するべきか、生産性や不具合の可能性といった観点から設計者と意見交換から部品実装のためのデータ作成やメタルマスクといった治具の製作、現場への指示書作成、試作製造を通じた品質向上、量産時の品質管理まで、業務内容は多岐にわたります。生産ラインの増設などラインの立ち上げにも関わりますし、生産工程の自動化に挑戦することもあります。

Q.02

仕事の醍醐味生産工程の自動化など
ダイナミックな仕事もある

意外とダイナミックな仕事があることです。たとえば、自動化。基板生産のラインは、基板に部品を挿入するDIP工程を人の手で行うなど、かなりアナログな部分があるため、機械を導入して自動化することで生産性を高める余地がまだまだあります。そこで、品質や歩留まりを落とすことなく自動化できる工程はないか検討して提案書をまとめ、設備の導入からテスト、実生産まで手掛けるのは面白いですし、問題なく生産できたときの達成感もたまりません。

Q.03

仕事の大変なところ高密度実装であるがゆえの難しさがある

高密度実装は高度な技術が求められます。たとえば、基板の表面にハンダペーストを塗布する際に使うメタルマスク。これはステンレスの板にハンダを塗布する部分だけ穴を空けた治具ですが、穴の形やサイズによってハンダがきれいに塗れずショートなど故障の原因になってしまいます。また、微小チップのような非常に軽い部品は、ハンダが固まる際に片方だけが浮き上がってしまうことも。こういった多様な課題の原因を探り解決していくのは大変です。

Q.04

OKIの魅力助け合いながら仕事の質を
高めていける環境がある

困った時に周りの人たちと助け合いながら働ける環境があります。ただ、このような環境を活かせるかどうかは日頃から関係性を構築していくことが大切だと考えています。そこで、自分からコミュニケーションをとるよう気を付けています。というか、相手から業務のこと、技術のことを聞くのが楽しく、吸収したいと思うから話しかけている面が強いのですが。このような人たちと協力して、ファクトリー・オートメーション化に挑戦していきたいと思っています。

他部門と密に連携しモノづくりのQCDを向上させていく

私が取り扱うモノTOPIC

QCD向上を図り、確かな品質の基板をお客様へ

通信回線を通じてデータを送受信するのに欠かせないモデムなど、通信端末に使用されている実装基板を生産しています。基板の小型化が進み、現在本庄工場では0603サイズ(0.6mm×0.3mm)の実装基板がメインになっていますが、さらに小さなサイズに対するニーズも高まってきているため、0402サイズなどさらなる小型化の検討も進めているところです。このような高密度な実装を確かな品質で実現するには、設計や生産スケジュール、部品管理、設備メンテナンス、品質管理などを担う多くの部署との緊密な連携が欠かせません。生産技術は、これらすべての部署と協力する立場にあるため、相手の業務内容や技術を理解することでスムーズな連携を可能にするとともに、生産技術としての業務効率化を図ることによって『モノづくりのQCD』向上に努めています。

ある1日の仕事の流れON DUTY

08:30
係内ミーティング。
09:00
メールチェック、返信。
10:00
プロジェクトの打合せ。
12:00
お昼は食堂へ
13:00
基板組立データの部品切り替え。
15:00
技術開発の研究。
18:00
明日やることをまとめ、退社。

休日の過ごし方OFF TIME

最近始めたキャンプの写真です。前日から仕込んできたピクルスを食べながら、料理の準備をします。仕事のことを忘れ、キャンプ飯を頬張りながら焼酎で流し込む作業はサイコーです。