光学、信号処理技術を駆使して設備機器の状況を把握。生産性向上、人手不足など工場を悩ます課題を解決

k kimura

研究開発職

職場のムードメーカーとして活躍。プライベートでは、趣味・特技に『育児』をあげるほど、子供たちとの時間を大切にする良き父親でもある。が、本人は自身を『屁理屈人間』だという。

シゴトがつむぐ未来FUTURE

工場が抱える課題を解決!
日本のモノづくりを支える

工場では、日々多種多様な設備が稼働し、私たちの生活に必要なものをつくり出しています。しかし、各種設備は機械であるため使用するほど劣化が進み故障します。そのため、劣化を遅らせ、故障しても迅速に対応するため、欠かさずメンテナンスを行っているのですが、近年さまざまな課題が発生しています。たとえば、機器を叩いたときの音で不具合の有無を判別する打音検査では、音を聞き分ける技術を持つ熟練者が必要ですが、人手不足のため熟練者の技術を継承する人材がなかなか育ちません。広い工場全体を点検・保全するにはそれなりの人員が必要で、人が関わるからには事故の恐れもあります。当然、人件費もかかります。『光ファイバーベース多点型レーザー振動計』は、このような課題を解決し、工場の生産性向上や事故防止を実現する画期的な製品です。

実現できるのは工場の生産性向上作業員の事故防止

一問一答Q & A

Q.01

ワタシの仕事尖った差別化技術を創造し、
新規事業を生み出す

所属している部では、AIエッジ領域において現場を確実に見るセンシング技術の開発を行っています。光・画像・音・電波などのセンシング技術を融合し、かつデバイスやAIと掛け合わせることで、実用性のある尖った差別化技術を確立して新規事業創造に貢献することがミッションです。その中で、私は従来のレーザー振動計よりも測定性能や汎用性に優れた技術の開発に挑んでいます。その一つの成果が『光ファイバーベース多点型レーザー振動計』です。

Q.02

仕事の醍醐味自分の頭から出たものが形になり社会へ

研究開発の人間にとって大きな醍醐味の一つは、アイデアが形になり製品として世の中へ出ていくことです。レーザー振動計の場合、レーザーを当てる対象物の表面材などによって反射光が弱くなり精度が出にくい課題がありました。その解決のため、自分の中にある知識の引き出しや先輩のアドバイスなどを起点にアイデアを発想して練り上げ、信号処理技術を高めることで高精度を実現できたときは嬉しかったです。

Q.03

仕事の大変なところ知識で苦労するも、手本となる先輩たちに救われる

現在の仕事で必要となるのは光学と信号処理技術なのですが、学生時代は化学よりの研究テーマで、光ファイバーを扱ったことも、信号処理の経験もなく苦労しました。ただ、部署の先輩方には、この分野のスペシャリストが何人もいます。しかも、専門性を民間企業で求められる実践的な技術へ落とし込んでいる方ばかりなので、何気ない発言が課題の芯をくっていたりするのです。だから、学ぶ気さえあれば、いくらでも吸収できる環境です。

Q.04

OKIの魅力コア技術にアイデアを掛け合わせて
新技術を発想できる

OKIが強みとしている技術に自分の知見やアイデアを掛け合わせて、新たな技術を生み出せるところです。私は学生時代、化学を学んできたので、OKIの光技術や信号処理技術と組み合わせることで医療系や環境系の技術開発に挑戦したいと思っています。しっかりとしたコア技術を持っているOKIであれば、自分のアイデアを実際に形にすることも可能であると考えています。

音の特性を理解しOKIの技術と掛け合わせて高精度な測定を実現していく

私が取り扱うモノTOPIC

ドップラー効果を利用して
対象物の状態を非接触で把握

『光ファイバーベース多点型レーザー振動計』とは、光のドップラー効果を利用し、振動している対象物にレーザーを当てた時に変化する周波数を検出することで対象物の状態を把握できるという装置です。救急車が近づいてくる時は音が高く、遠ざかっていく時には低く聞こえるのと同じ現象を利用しています。しかも、OKIが光通信分野で蓄積してきたノウハウを活用することで非常に高精度に測定できます。多点型というのは、一つのレーザー振動計にいくつもの光ファイバーを設置することで複数の機器の検査を一元的に行えるということ。しかも、1本の光ファイバーは最長600mまで延ばせることが実験によって証明されているので、広い工場内のかなりのスペースを1台でカバーすることが可能です。

ある1日の仕事の流れON DUTY

09:00
1日のスケジュール確認。購入部材の選定、見積取得、発注。
11:00
技術定例会議。メンバーの進捗確認と技術ディスカッション。課題の整理。
12:00
社内の食堂で昼食。食後はデスクで休憩。
13:00
実験室で実験。計測データの解析・考察。今後の指針の検討。
16:00
実験結果まとめ。報告資料作成。メンバーと適宜ディスカッション。
18:00
明日以降のスケジュール確認。退社。

休日の過ごし方OFF TIME

休みの日に遊園地に行った時に撮った写真です。ヤギのエサやりにトライしました。娘はヤギが怖かったらしく少し距離をおいて私がエサやりしている様子を眺めていました。カバの置物は平気みたいで、背中に乗ってはしゃいでいました。