安全で安定した通信インフラ構築のため、約1000件の基地局構築に貢献
大学入学時はゲームづくりに興味があり理工学部システムデザイン学に進んだが、在学中に「ゲームはつくるよりも遊ぶ方が好き」と気づく。改めて進路を考えたとき、研究室で学んでいた通信の知識を活かせること、かつインフラづくりに携われる会社を探しOKIに出合う。

シゴトがつむぐ未来FUTURE
「いつの間にか私たちの生活に潜んでいる」
インフラづくりが面白い
誰もが当たり前のように使っているスマートフォンですが、その当たり前の裏側では通信会社が全国各地に基地局を設置して「通話可能エリア」を広げてきたという地道な積み重ねがあります。さらに、OKIのように基地局を設置するために必要な機器や技術を提供している会社がバックヤードで通信ネットワークの構築、運用をサポートしています。私たちの生活を支えているインフラと呼ばれるものは「あるのが当たり前」になっているので(だからこそ、インフラと呼ばれる存在になっているのだと思いますが)、利用者から改めて感謝されることはあまりありません。でも、「いつの間にか私たちの生活に潜んでいる」ものを自分がつくっていること、それが私たちの日常にかけがえのないものであることにやりがいを感じています。

日常に欠かせないインフラを着実に支えていく
一問一答Q & A

Q.01
ワタシの仕事ネットワークが正常に稼働するか
遠隔で確認!
お客様である移動体通信事業者は、早急な通信ネットワーク整備をご希望されており、そのために、多数の基地局を新たに開局する必要がありました。基地局の多くはビルや私有地の中にあり、1局毎に作業の許可、業者の手配、輸送を調整して決まった時間内で終わらせなければなりません。そのため、数多くの基地局を効率よく、なおかつミスなく確認することが求められました。OKIがそのお手伝いをすることになり、私は約4年間にわたって基地局とデータセンターの間にルーターを設置して通信できるように設定を施すことや、進捗管理などに携わりました。通信ネットワーク構築はミスが発生すると通信障害が起きてしまう、とてもデリケートな作業です。そのため、ネットワークが正常に稼働しているかどうかを入念に確かめるのも重要な仕事の一つでした。
Q.02
仕事の醍醐味早急、かつ確実な基地局構築にどれだけ貢献できるか
私は自分が携わった商品やサービスを使っている人から感謝されることをあまりモチベーションにはしていません。それよりも、インフラのような「当たり前」の一部となる仕事に携わること、決められた期日までに求められた品質のものをきちんと仕上げること、お客様に満足してもらうことにやりがいを感じます。その点、基地局構築プロジェクトは、クライアントが後発ということもあり、早急、かつ確実に基地局を設置したいと強く望んでいた点や通信インフラという「当たり前」の一部をつくる点に醍醐味を感じていました。

Q.03
仕事の大変なところ自動化ツールを自作!
作業効率化に積極的に挑戦
膨大な数の基地局構築を完遂するのは大変でした。加えて、クライアントの要望に対応するため、急遽方針を変えることもしばしば。限られた期限の中で品質を落とすことなく、基地局を稼働させるためには、業務効率をどれだけ上げられるかがとても重要です。そこで、ネットワークが正常に稼働するかをチェックする作業の負荷を軽減し、作業品質を高いレベルで均一化するため、先輩方が構築していた作業工程をベースに自動化ツールを自作。1日では終わらなかった作業を数時間で終えられるよう工夫したりしていました。
Q.04
OKIの魅力業務効率化、省力化の知見を活かしたい
現在は基地局構築プロジェクトを終えて、別の通信事業者へのルーター導入に向けた検証業務を担当しています。検証というのは、他社製のルーターがクライアントの要望を満たすことができる機能や性能を備えているか調べることです。この業務においても、いかに業務効率化、省力化を実現できるか考えていきたいと思っています。そしていずれはその経験を活かして業務効率化の知見を他の部署へも水平展開していきたい――そういう挑戦を認めてくれる懐の深さ、またインフラにかかわれる仕事がいくつもあるところがOKIの魅力だと感じています。
仕事を通じて社会の当たり前の一部をつくっていく

私が取り扱うモノTOPIC
基地局構築に不可欠の高性能ルーター
スマートフォンを使って通話したりインターネットに接続したりするには通信ネットワークが欠かせません。この通信ネットワークは基地局とコアのデータセンターをつなぐことで成り立っています。たとえば、友人に電話するときは発信地点の近くにある基地局で電波を受信した後、信号に変換されて交換局やデータセンターなどを経由して通話相手の近くにある基地局まで光ケーブルで送られます。そこで再び電波に変換されて通話相手のスマートフォンに届くという手順を踏みます。この基地局を構築するのに不可欠なネットワーク機器の一つがルーターで、私が担当したプロジェクトでは『NCS540』(Cisco社製)を使用しました。このルーターは、小型で消費電力も低いながら大量のアクセスを処理できる性能を持った優れもので、基地局とデータセンターの間をつなぐ役割を担っています。
ある1日の仕事の流れON DUTY
- 08:30
- メールと一日の予定をチェック。
- 10:00
- 社内メンバーとともに一日の作業計画・内容を確認し、作業開始。
- 12:00
- 食堂で昼食。売店でおやつを購入。
- 13:00
- 作業再開。お客様からの問い合わせに対応。
- 17:30
- 作業終了。お客様へ一日分の作業完了を報告。
- 18:00
- 次の日のタスクを確認・整理して帰宅。
休日の過ごし方OFF TIME
博物館や美術館へ足を運ぶのが好きです。国宝展みたいに展示品そのものに惹きつけられることもありますし、沖縄展のように展示品から戦争の残酷さや当時の人たちの大変さなど、戦争や災害をいかに乗り越えてきたのかといったことに思いをはせる時間も好きです。
