サステナビリティ

社会

責任ある調達活動サステナブル調達の取り組み

責任ある企業行動推進のために

国際規範や法令を踏まえ、ステークホルダーの多様な声にお応えして社会的責任を果たしていくためには、自社のみならずサプライチェーンにおけるお取引先のご協力が不可欠です。OKIはこの認識にたち、2014年に「OKIグループサプライチェーンCSR推進ガイドブック」を制定して、これに基づく「CSR調達推進プログラム」を実行してきました。

2025年度からは同ガイドブックを改訂した「OKIグループサステナブル調達ガイドライン」に基づく新たな「サステナブル調達推進プログラム」を実行し、お取引先様とともにサプライチェーン全体で責任ある企業行動を推進していきます。

サステナブル調達推進プログラム

OKIは「CSR調達推進プログラム」に基づく3年計画(2021年度~2023年度)のお取引先調査が一巡した2024年度、近年の環境や人権に関わる国際規範の動向などを踏まえ、「OKIグループサプライチェーンCSR推進ガイドブック」を「OKIグループサステナブル調達ガイドライン」として改訂しました。改訂にあたってはJEITA(社団法人電子情報技術産業協会)「責任ある企業行動ガイドライン」(Ver.1.1)をベースに、RBA(Responsible Business Alliance)行動規範(Ver.8.0)などを参照しています。

あわせてお取引先調査の項目や対象範囲を見直し、取り組みの実効性を高めるため、2025年2月~ 3月には新たな調査票(自己評価票)を用いて、一部のお取引先を対象としたパイロット調査を実施しました。同調査で寄せられたお取引先の声も参考に調査票や調査方法のブラッシュアップを行い、2025年度から新たな「サステナブル調達推進プログラム」を進めていきます。

サステナブル調達推進プログラム(2025年度~2027年度)の概要

OKIグループ調達金額の約80%を占める主要なお取引先約200社を対象に、3年計画でサステナブル調達調査を実施する計画です。
調査に先立ち開催するサプライヤー説明会においては、OKIグループのサステナビリティの取り組み、および「OKIグループサステナブル調達ガイドライン」の内容について対象のお取引先にご説明し、「責任ある企業行動の推進に関する同意確認書」の提出を依頼します。そのうえで、自己評価票による取り組み状況の調査を実施し、全ての対象企業で調査を完了いただくことを目指します。
調査の結果、問題が認識されたお取引先に対しては実態の把握や是正の支援などのコミュニケーションを実施し、継続的な取り組みによる改善をはかります。

サステナブル調達推進プログラム
サステナブル調達推進プログラム

「OKIグループサステナブル調達ガイドライン」の概要

「OKIグループ サステナブル調達ガイドライン」の構成を表に示します。上述のとおり、JEITA「責任ある企業行動ガイドライン」(Ver.1.1)をベースに、RBA(Responsible Business Alliance)行動規範(Ver.8.0)などを参照した内容となっています。
また、第3章「お取引先様にご協力いただきたい事項とその解説」の冒頭に、以下3項目からなる「お取引先様へのお願い」を記載し、サプライチェーン全体での責任ある企業行動推進への協力を要請しています。

  • 本ガイドラインについて十分にご理解いただき、第1部「行動規範」および第2部「管理体制の構築」を遵守くださいますようお願いします。
  • お取引先様内のみならず、お取引先様に関連するサプライヤー様に対しても本内容を周知し、遵守をはたらきかけてくださいますようお願いします。
  • お取引先様の活動状況について、書面や訪問による調査を実施させていただく場合もございます。その際には、ご協力くださいますようお願いします。

「OKIグループ サステナブル調達ガイドライン」の構成

目次 概要
はじめに  
1.OKIグループのサステナビリティ OKIグループが共有する価値観のご説明
2.OKIグループ資材調達方針
  1. 基本的な考え方
  2. 資材調達の指針
  3. お取引先様へのお願い
3.お取引先様にご協力いただきたい事項とその解説

第1部 行動規範
第2部 管理体制の構築

付属書
第1部 行動規範の解説
第2部 管理体制の構築の解説
第1部 行動規範
  1. 法令遵守・国際規範の尊重
  2. 人権・労働
  3. 安全衛生
  4. 環境
  5. 公正取引・倫理
  6. 品質・安全性
  7. 情報セキュリティ
  8. 事業継続計画
第2部 管理体制の構築
  1. マネジメントシステムの構築
  2. サプライヤーの管理
  3. 適切な輸出入管理
  4. 苦情処理メカニズムの整備
  5. 取り組み状況の開示

「付属書」には第1部・第2部各項目の
【規範の解説】【用語の解説】に加え、
関連する国際規範などの動向もご紹介しています。

責任ある鉱物調達の取り組み

OKIグループでは責任ある鉱物調達を推進するため、経済協力開発機構(OECD)の「紛争地域および高リスク地域からの鉱物の責任あるサプライチェーンのためのデュー・ディリジェンス・ガイダンス」に準拠した5段階の枠組みに従い、以下のような取り組みを行っています。

STEP1:強固な企業管理システムの構築

OKIは「OKIグループ人権方針」を制定し、「国連グローバル・コンパクト」の署名企業として、「国際人権章典」、「労働における基本原則および権利に関する国際労働機関(ILO)宣言」などの人権に関わる国際規範を尊重し、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づいた取り組みを推進することを宣言しています。この取り組みは担当執行役員をトップとするサステナビリティ推進体制の中で行われています。
その一環として、責任ある鉱物調達に関しては、「OKIグループ資材調達方針」に「製品に含まれるタンタル、錫、タングステン、金、およびコバルトなどの鉱物が、紛争地域および高リスク地域で深刻な人権侵害、環境破壊、汚職、紛争などを助長することがないよう、責任ある鉱物調達活動に取り組む」ことを掲げ、お取引先に賛同と必要な調査・情報開示への協力を依頼するとともに、お客様からの要請などに基づく紛争鉱物調査を実施しています。

STEP2:リスクの特定と評価

OKIはRMI(Responsible Mineral Initiative)の発行するCMRT(Conflict Minerals Reporting Template)およびEMRT(Extended Minerals Reporting Template)を利用して、当社製品に使用される原材料や部品のお取引先に対し、紛争鉱物(スズ、タンタル、タングステン、金:3TG)およびコバルトに関する調査を行っています。調査では、対象鉱物の含有を確認したうえで、当社のサプライチェーン上の精錬業者の特定、お取引先における責任ある鉱物調達への取り組み状況などを確認しています。調査の結果、特定された精錬業者の情報をもとに、お取引先ごと、製品ごとのリスク評価を行っています。

STEP3:特定されたリスクに対する戦略の策定と実施

リスク評価の結果に基づき、紛争に関与する懸念がある精錬業者を利用しているお取引先に対しては、責任ある鉱物調達活動に取り組んでいただくよう要請しています。
また、当社がお客様から同様の懸念について指摘を受けた場合は、対象となる製品・部品のお取引先に対してお客様の懸念を伝え、取り組みを要請しています。

STEP4:独立した第三者機関による監査の実施

OKIグループは、精錬業者の紛争非関与監査プログラムであるRMAP(Responsible Minerals Assurance Process)を実施するRMIの加盟企業として、RMAPによる監査を支持し、サプライチェーンにおける鉱物調達調査活動の推進に取り組んでいます。

STEP5:サプライチェーンのデューデリジェンスに関する年次報告

OKIグループは責任ある鉱物調達の取り組みについて、本ウェブサイトで毎年開示していきます。

2024年度調査実施結果

2023年度にはプリンター事業のお取引先を中心に紛争鉱物調査を実施し、対象のお取引先すべてから調査回答を得て、問題のある製錬業者を使用している場合には是正要請を行いました。また、お客様から紛争鉱物調査に関するお問い合わせをいただいた際には、CMRTやEMRTを提出するなど、適切な対応を実施しました。

グリーン調達の取り組み

OKIグループでは、環境負荷の低減や環境法令の遵守などのため、より環境負荷の少ない資材・サービス等を優先的に購入するグリーン調達に取り組んでいます。お取引先様にはOKIグループの「グリーン調達基準書」に基づき、chemSHERPAデータの提供や環境マネジメントシステムの構築・運用などをお願いしております。

詳しくは「グリーン調達基準書」のページをご参照ください。

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公的研究費の不正使用および研究活動における不正行為等に係る通報も上記で受け付けます。

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