環境
OKIは「一般的に気候変動の影響は水に現れる」との考えから、将来的な水不足リスクに備え、日本国内で10万m3/年以上の水の使用拠点、および海外における水ストレス地域を対象として、国内5拠点、海外2拠点で、水マネジメント計画を実施しています。
水の状況 | 対象拠点 | 主な取り組み |
---|---|---|
水使用 *10万m3/年以上 |
OKI 西横手 OEC OSC OTC新潟 OTC山形 |
グループ全体の水使用量における2022年度の削減目標を「2021年度比0.2%以上の絶対量削減」と設定しました。今後も継続的に目標を設定し、削減に取り組む予定です。 |
水ストレス(高) | ODMT ODMT-3 |
ODMTが入居するロジャナ工業団地での水使用量は、全工場で 83,000 m3/日の制限があるため、水の使用量に限りがあります。そのため、ODMTではISO14001の取組みとして水の使用量削減を進めています。具体的な目標として、1時間当たりの水使用量を4%削減する取組みを進めています。施策として、食堂清掃設備の水再利用を行っています。 |
OKIサーキットテクノロジー本社工場では、生産工程で酸性のミストが発生するため、酸洗浄スクラバーにて有害な酸性成分を除去しています。この酸洗浄スクラバーに使用する洗浄水に、生産工程から生じる汚染の少ない排水を再利用し、有害成分を除去しています。この方法により、年間4000m3程度の水がリサイクルに活用されています。スクラバー洗浄水に吸着された酸性成分は排水処理工程で無害化され下水道に放流しています。
OKI Data Manufacturing(Thailand)(以下、ODMT)では、食器洗浄機に使用する水のリサイクルを実施しています。食器洗浄には月間800~1,000m3の水を使用していましたが、水のリサイクルシステムを利用することで、月間310m3程度、取水を抑えることができました。ODMTの工場があるタイのロジャナ工業団地では、水の取水量制限があるため、少しでも水の使用量が抑えられるよう取り組んでいます。
工場やオフィスから出る排水は、国が定める法律に則り、無害化された状態で放流しています。また、放流水は定期的に分析を行い、適切な状況に保たれていることを確認しています。
一部の工場では、重金属イオンを取り扱っていますが、排水処理にて、重金属を取り除いた後に放流しています。生活影響や健康被害が生じないよう、日々適切な運用監視を行っています。