社会
現在、あたりまえのように行われている企業の集団献血が、日本で初めて行われたのがOKIの品川事業所(当時)であったことをご存じでしょうか。
1962年、それは、日本の保存血液量の99%以上が売血によるものであったため、輸血後肝炎が大きな社会問題となった年でした。こうして国民の間にようやく献血思想が芽生えはじめた1964年8月21日、OKIは、一社員の提案により集団献血を実施しました。日赤中央血液銀行の協力を得て175名の社員が参加した、日本で初の集団献血は、当時の新聞やテレビにも取り上げられ、その後の企業献血の促進に大いに貢献しました。この日は、売血を禁止し、「献血の推進について」という国会決議が成立した日でもあり、現在は、「献血の日」と呼ばれています。
日本赤十字社の名誉副総裁である皇太子殿下より表彰を受ける篠塚社長(当時)
以来、OKIはグループを挙げて献血活動に取り組んでおり、2019年度ではOKIグループの全事業所で年間延べ(集計中)の社員が採血(400mL、200mL)を行いました。長期間にわたる実績は高い評価を受け、日本赤十字社や厚生労働大臣より、これまで多くの表彰状、感謝状などを授与されてきましたが、2006年7月13日、「第42回献血運動推進全国大会」で「昭和天皇記念献血推進賞」を受賞 するに至りました。この受賞は、40年以上にわたり継続している献血活動や1996年度から実施している各地血液センターへの献血運搬車等の寄贈、日本赤十字社のHP支援、また、2001年度から東京、埼玉、群馬、静岡の全事業所における献血会で実施している、献血併行型の骨髄バンクのドナー登録会が高く評価されたものです。