OKIグループの事業は、情報通信、メカトロシステム、プリンター、EMSの4つのセグメントと、その他の事業で構成されています。OKIグループは、社会インフラを支える企業として、特長ある技術・商品開発力を活かして商品・サービスをお客様に提供しています。
情報通信事業は、130年を超える顧客基盤のもとで培ったセンシング、ネットワーク、そしてデータ処理の技術を基に、社会インフラを支えるさまざまなソリューションやプロダクト、サービスを提供しています。また、労働力不足、自然災害/環境問題、老朽化問題、少子高齢化、働き方改革など、顕在化する社会課題の解決に向けたお客様のデジタル変革を支援するため、強みの3つの技術を融合し、IoT(Internet of Things)をベースとしたソリューションの創出に取り組んでいます。
メカトロシステム事業は、OKIのコア技術であるメカトロ技術を活かしたATMや現金処理機などを金融機関、旅客・運輸業、流通・サービス業などに向けてグローバルに提供しており、ATMの分野では、国内市場トップクラスのシェアを有しています。
最近ではインド、インドネシアをはじめとする新興国向けの紙幣還流型ATMや、一般車両に搭載できるモジュール型ATM、セミセルフレジなど限られたスペースに設置できる分離型の硬貨紙幣つり銭機などを展開しています。
プリンター事業は、ビジネスユースに特化し、OKIの特長であるLED技術を活かしたカラーおよびモノクロプリンター、複合機(MFP)、ドットインパクトプリンターを世界100カ国で提供しています。LEDプリンターは、競合となるレーザー方式と比較すると、小型、高速、高精細で、長尺印刷や多種多様な媒体への印刷などの優位性を持っています。
プリンター事業はLED技術の強みを活かしたインダストリープリント市場でのニッチ戦略へ転換し、安定した収益確保が可能な事業構造への移行を進めています。注力しているデザイン・流通・医療市場に、媒体対応力で勝る商品を投入します。
EMS事業は、情報通信分野でのモノづくりで培った設計・生産技術と豊富な実績をもとにしたメカトロニクスおよびエレクトロニクスの設計・生産受託サービスです。お客様の構想・要求仕様に基づき、開発から量産までのワンストップサービスを提供しています。高品質、高信頼性、多品種少量生産など、各分野のハイエンド製品に求められるさまざまなニーズに対応することが可能です。高い信頼性を要求される機器を安心して委託いただけるよう、お客様が自社工場のように感じる、「バーチャルファクトリー」になることを目指し、通信機器、計測機器、産業機器、医療機器分野において、トータルモノづくりソリューションを提供しています。
その他の事業は、主にグループ会社による部品関連事業です。