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中期経営計画2019

基本方針

OKIは2017年5月に2019年度を最終年度とする3カ年計画「中期経営計画2019」を策定しました。「安定して収益確保のできる会社」の実現のために「稼ぐ力の強化」に最注力し、持続的な成長と進化を遂げていくための基盤作りを行います。そのためにOKIは強みである特長ある技術・商品開発力と、お客様との長年の信頼関係で培った業務ノウハウを強化します。この強みと新しいビジネスを生み出す共創活動や事業プロセスなどについて、外部の力を積極的に活用していく「パートナー戦略」を掛け合わせることによって、「稼ぐ力の強化」を実現していきます。

「稼ぐ力の強化」OKIの「強み」に集中×パートナー戦略で実現(セグメント別事業戦略、成長を支える共通施策)

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経営目標

「中期経営計画2019」の経営目標は、営業利益率6%、自己資本比率30%以上です。業績目標としては、最終年度となる2019年度売上高5,000億円、営業利益300億円、自己資本1,200億円を掲げました。稼ぐ力の強化による収益性の向上にこだわりながら、財務体質の改善と安定的な株主還元を目指していきます。

経営目標、業績目標

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セグメント別事業戦略

各事業については、位置づけと注力分野を明確にし、事業活動を行っていきます。

情報通信事業

情報通信事業は、2016年度に実施した3つの事業本部の統合により、IoT(注) をベースとする成長戦略をいち早く実行する事業体制となりました。この統合効果を活かして、既存市場での大型更新需要の受注獲得などでベースラインを確実に上げるとともに、IoTを基盤とするデジタル変革をチェンジドライバーとした新事業を創出します。そしてセンシング、ネットワーク、データ処理の3つの技術を融合し、交通、建設・インフラ、防災、医療、金融・流通、製造を注力分野としてさまざまな社会課題を解決していきます。

情報通信事業は、OKIグループの主力事業として136年の顧客基盤におけるインストールベースと技術アセット、モノづくりの強みを活かし、2019年度売上高2,050億円、営業利益160億円を目指します。

  • IoT(Internet of Things)

社会インフラ市場での安定収益確保と新事業創出、融合技術を強みに「IoTのOKI」を目指す

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メカトロシステム事業

メカトロシステム事業は、2017年度まではブラジル・中国事業の建て直しで収益が伸び悩みますが、2018年度以降は、ブラジル子会社の黒字化、中国事業の収益安定化を計画しています。インド・東南アジアを中心とする新興国では、コスト競争力をもった戦略商品を投入し、事業拡大を目指します。また、グローバル事業体制を確実なものにするため、販売・保守パートナーとの連携を行うとともに、さらなるコスト競争力強化を目的とした海外生産拠点の再編も進めていきます。

一方で、国内流通市場へのアプローチも積極的に行い、現金処理機を主力とした商品ラインアップを充実させます。このような取り組みにより2019年度売上高1,200億円、営業利益90億円を目指します。

OKIの基幹事業としてメカトロ商品拡販で成長、ハード商品開発力を強みに「R-ATM 世界一」を目指す

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プリンター事業

オフィスプリント需要の低迷や価格競争の激化など、厳しい環境変化が続いているプリンター市場において安定した収益を得るために、OKIのプリンター事業はオフィスプリント市場での効率化とインダストリープリント市場でのニッチセグメント開拓に注力していきます。大判印刷から小型ラベル印刷まで、高品質な印刷を実現する「媒体対応力」を武器に、商品を提供し、市場でのポジション確保を目指します。この戦略転換に伴い、オフィス向け商品開発の絞り込みや、海外販社・生産体制、そして本社機能の見直しを行い、組織の軽量化を図ります。また、OKIの強みであるLED技術を活かし、競争力の強化とLEDヘッド外販ビジネスの拡大を行っていきます。

売上規模に依存せずに安定した収益を確保する事業構造を描き、2019年度売上高1,050億円、営業利益70億円を目指します。

ニッチ戦略への転換と会社機能の軽量化で安定収益化、LED技術を強みにユニークなプリンター会社を目指す

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EMS事業

EMS事業は、OKIが長年培ってきたモノづくりの総合力を生業とし、創業以来順調に成長してきました。市場動向に目を向けると、国内生産は減少傾向にあり、海外生産へのシフトに加え、EMS活用の機会は増えていくものと想定しています。今後も、OKIの強みである「設計&生産一貫受託サービス」と市場で築き上げたブランド力を活かして、通信・産業・計測並びに医療業種への顧客深耕を進めていきます。さらに、航空・宇宙分野での本格的な売上拡大を目指すとともに、中長期的に高い成長が期待できる電装品試作分野の開拓も行います。

併せて、これまで同様、M&Aの積極活用も視野に、新規顧客や新技術の獲得、そして生産能力の拡大を進めていきます。なお、生産能力の増強に向けては、3年間で50億円の設備投資を計画しています。高密度実装・品質保証技術への投資やグループ全体での規格認証取得拡大によるモノづくり力のより一層の強化に加えて、グループ連携による営業活動の強化も図ります。

顧客ニーズに寄り添いながら、得意とする国内ハイエンド市場に注力し、2019年度売上高600億円、営業利益35億円を実現し、売上高1,000億円規模への早期成長を目指します。

市場トレンドを捉えた新市場開拓とM&Aで更なる成長、設計&生産一貫受託を強みに1,000億事業を目指す

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成長を支える共通施策

研究開発・新事業創出

OKIは得意とする技術にさらに磨きをかけるため、2つの注力する研究開発テーマを設定します。1つは保有技術をベースに光・音・画像などを活用し、センシングの高度化により現場の深層情報を分析する「スマートセンシング」です。もう1つは、メカトロ端末をヒトと社会の接点に位置づけ、「人にやさしい最適なパーソナルサービス」を実現する「人にやさしいメカトロ」になります。この2つの注力テーマを含め、3年間で約450億円の積極的な研究開発投資を行います。そして特長ある技術をベースに特定分野に強みを持つ企業と共創しながら、オープンイノベーションを積極的に活用し、注力市場で新事業創出を目指します。

「OKIの技術」×「共創」×「オープンイノベーション」で注力市場での新事業創出を目指す

人財マネジメント・ガバナンス強化

持続的な成長と進化を実現させるために重要な「人財」については、既に活動をスタートし成果も出始めている女性活躍推進の取り組みに加えて、働き方改革についても新たに発足させたプロジェクトチームが強力に進めていきます。また、社員がより積極的に行動して変革に挑戦できるよう、よりやる気を引き出せる人事評価制度に改善します。コーポレート・ガバナンスについては、マネジメント環境をよりシンプルに整理し、実効力のある体制を構築して攻めと守りのガバナンスを実現します。

最も大切な「人財」が能力を最大限に発揮できる環境作り、「攻め」と「守り」のガバナンス運用ができる体制作り

財務・投資方針

運転資本の改善と資産の効率化によって創出した資金と手元資金を元に、3年間で450~550億円を成長事業・新規事業に対して選択的な重点投資を実行します。

運転資本改善と効率化による総資産圧縮を継続して実行、成長事業・新規事業向けに選択的に重点投資

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