MICROLINE VINCI 評価レポート ~クリエイティブの現場から

イラストレーター 田渕周平 氏


イラストレーター田渕周平氏が語る。特色ホワイトが高い企画提案力を生む。MICROLINE VINCI C941dn

※この原稿は日経デザイン2016年10月号タイアップ掲載記事を使用しています。

書籍の装画や雑誌の挿絵などへ利用され、付加価値を生み出すイラスト。最近では、イラストレーターとのコラボで、Tシャツやタンブラーなどを手掛けるアパレルブランドやコーヒーチェーンも増え、イラストの活用領域は、ますます広がりを見せている。本連載も3回目となる今回、「MICROLINE VINCI C941dn」を試用し、活用効果を語っていただくのは、イラストレーターの田渕周平氏。MICROLINE VINCI C941dnの表現力と田渕氏の創造力が出会うことで、どのようなシナジーが生まれるのだろうか。

人が着てはじめて生まれる価値、立体を想定したデザインが重要

「Tシャツやパーカーなどの衣服にデザインする場合、イラストの価値は人が着たときにはじめて決まる。だから、イラストの配置には強くこだわっている」
そう語るのは、人気イラストレーターの田渕周平氏。セレクトショップ「BEAMS」とのコラボ商品など、これまで約130点のTシャツデザインを手掛けてきた人物だ。
商品によっては、XSからXLまで展開することもあるが、印刷用の版は1版でつくられることが多い。そのため、田渕氏はサイズごとにイラストが最も映えるよう、配置を調整しているという。
しかし、これまではTシャツのテンプレートにイラストを配置したものを紙で印刷して、クライアントへプレゼンをしていたため、こうした細かな調整が難しく、自身がこだわるサイズごとのベストな提案ができないと感じていた。
今回、そんな田渕氏が試用し効果を実感したのが、MICROLINE VINCI C941dnと市販のヒートプレス機とラミネーターの組み合わせだ。「デジタルで表現するのが難しい布地の色は紙へ印刷したときの印象と異なる。クライアントへ試作品を実際に見せることで、イラストの配置に加え、色味も正確に伝わる。互いの認識のズレを未然に防ぎ、入稿後の修正コスト削減も期待できる」(田渕氏)。
MICROLINE VINCI C941dnがあれば、オリジナルTシャツ制作も簡単

発想を形にして伝えられ、顧客目線での提案を可能に

衣類や雑貨など、イラストが活用される場面が増え、活躍の場が広がるイラストレーターは今、一層の企画提案力がもとめられているが、そこで強力な武器になるのがMICROLINE VINCI C941dnだと田渕氏は語る。
「たとえばTシャツ制作を依頼されたときに、トートバッグなど他アイテムへの展開を自主提案することもある。MICROLINE VINCI C941dnなら、形にしたものをクライアントへ見せられるので話が早い。さらに、布への転写だけでなく透明フィルムへも印刷できるため、中の飲料が見える透明なタンブラー台紙などの制作も可能となり、提案の幅が広がる」(田渕氏)
また、田渕氏はMICROLINE VINCI C941dnの強みである特色ホワイトについても、次のように語る。「市販されるTシャツの場合、必ずしも白地とは限らない。黒や緑、オレンジなどの濃色地にイラストを印刷する際には、白を下に敷かないと、トナーが生地の色の影響を受け、色をきれいに出せない。特色ホワイトに対応するMICROLINE VINCI C941dnは制作現場にとって必要不可欠であり、活用価値が高いと感じる」(田渕氏)。
左:製品として販売されているTシャツ(左)と、評価用にMICROLINE VINCI C941dnで印刷したもの(右)。市販品と比較しても、遜色のない仕上がり。 右:田渕氏は、人が着たときの立体感を想定した上で、サイズごとにイラストの配置を細かく調整する。特色ホワイトによって、濃色地のTシャツのデザインも可能になり、表現の幅が広がる。

Corporate profile

イラストレーター田渕 周平氏
線画を基調としたシンプルなタッチのイラストに、ユーモアのあるメッセージを添えて、独創的な世界観を演出。Tシャツやパーカー、スマートフォンケースの制作から絵本の出版まで幅広く手掛ける。
お問い合わせ:shuhei_t@abox3.so-net.ne.jp
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