MICROLINE VINCI 評価レポート ~クリエイティブの現場から

森永製菓株式会社


森永製菓が語るMICROLINE VINCI C941dn。高い階調性で中間色も忠実に再現。特色ホワイトが現場の商品企画力を高める

※この原稿は日経デザイン2016年12月号タイアップ掲載記事を使用しています。

「おいしく、たのしく、すこやかに」を企業理念に菓子や飲料、栄養機能食品を手掛け、多くのロングセラー商品を世に送り出してきた森永製菓株式会社。国内のみで年間500もの商品を手掛ける同社は、そのうち約2割は新シリーズというほど、商品開発へ積極的に取り組んでいる。本連載も第5回となる今回は、そんな森永製菓のデザイン室が舞台。11月に発売した新商品のパッケージを題材にMICROLINE VINCI C941dnを試用評価いただいた。

違いは特色ホワイトの表現力。濃度10%の差まで実感できる

「以前デザイン室で使用していたプリンターが非常に優れていて、パッケージ制作に欠かせない存在だった」
そう語るのは、森永製菓株式会社 デザイン室の佐藤勝則氏。同社でチョコレートやスナック菓子のパッケージデザインを手掛ける佐藤氏には、忘れられないプリンターがあるという。同社の現場で長年愛用されていた名機、それは多様な媒体対応力と高度な色再現性から多くのクリエイティブ現場で評価を得ていたOKIデータのマイクロドライ®フルカラープリンターMICROLINE 7050C。本誌で紹介するMICROLINE VINCI C941dnの前身にあたるモデルだ。
「MICROLINE 7050Cが販売終了となったことは非常に残念だったが、MICROLINE VINCI C941dnとして生まれ変わったということで、その進化ぶりに期待していた」と語る佐藤氏。早速、MICROLINE VINCI C941dnで同社の人気チョコレート菓子「BAKE」のパッケージを試作いただいた。
「実際に試用してみて実感したのは、特色ホワイトの優れた階調表現力。濃い白から薄い白まで滑らかに再現できるため、背景色の裏に適切な白を敷くことで、これまでになく具体的な商品パッケージを試作することができる」(佐藤氏)
さらに佐藤氏は、社内で精巧な試作品を制作できることは、現場のデザイナーへも好影響を及ぼすと語る。 
「MICROLINE VINCI C941dnがあることで、デザイナーは実感を持ってものづくりを経験できる。たとえば白の濃度10%の差というのは、PCの画面上で見れば誤差の範囲としか認識できないが、実際に出力をして目で見ると、その違いが顕著にわかる。こうした体験をすることで、PCで見る仮想と実際の完成形のイメージが頭の中で紐付くようになり、デザインをイメージする際に微細な色の階調に自信が持てるようになる。さらにデザインを具現化することで、その感覚を周囲のメンバーとも共有でき、企業のノウハウとして蓄積することができる。MICROLINE VINCI C941dnの活用は、企業のデザイン力向上へ寄与するだろう」(佐藤氏)
実際の製品(左2点)と普通紙での試作(右上2点)、今回評価用に試作したもの(右下2点)。透明フィルムの裏にシルバーのカッティングシートを貼り付け、蒸着フィルムの光沢感を再現。

完成イメージを早期に再現。他部署との認識共有が円滑に

同社ではマーケティング部が商品を企画後、デザイン室でパッケージを制作。平均約2カ月、早いときは1カ月の間に15~20点のデザインを立案し、社内会議を重ねて1点へ絞りこむ。最終的には商品化会議の場で最終承認が下り、商品が店頭へ並ぶこととなる。
商品企画後はデザイン室が中心となり進められるパッケージ制作だが、方向性の確認やデザインの絞り込み段階では、マーケティング部と随時連携を図っているという。そこで重要となるのが2部署間での認識共有だが、同社デザイン室ではこれまでは普通紙へカラー印刷でダミーパッケージを制作し、それを見本に企画担当者と打ち合わせをしていた。同室に所属する柴田まりも氏は、普通紙では仕上がりの再現が難しく、特にゴールドやシルバーの光沢の質感などが伝わりにくかったと話す。
「仕上がりのイメージを伝える際、『チョコレート菓子Aの背景色をもう少し暗くした感じ』などと、既存商品を例に口頭で説明していたが、具体的な完成イメージがないため、個々がバラバラなイメージを持ってしまうことも多かった」
このような状況において、2部署の橋渡し役となったのがMICROLINE VINCI C941dnだ。「透明フィルムへ印刷できるので、ゴールドやシルバーのカッティングシートと重ねることで、蒸着フィルムの質感もリアルに再現できる。特に新商品を展開する上では、前例のない見せ方に挑戦することも多いため、イメージをわかりやすく伝える工夫が必要。最終形に近いイメージを具現化できるMICROLINE VINCI C941dnがあれば、デザインを専門としない他部署の担当者とも共通認識を持て、連携がスムーズになることから、活用価値は非常に高い」(佐藤氏)。
普通紙による試作品(左)とMICROLINE VINCI C941dnで透明フィルムへ出力したもの(右)。透明フィルムに青だけでなく特色ホワイトを薄く敷くことでカッティングシートの質感を活かしたリアルな表現を検証できている。

Corporate profile

森永製菓株式会社

ロングセラー商品「ミルクキャラメル」「森永ビスケット」「チョコボール」などを主力ブランドとして展開。本稿内の“溶けない”チョコ「BAKE」をはじめ、独自技術による商品開発に取り組んでいる。

http://www.morinaga.co.jp/ External link

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