ほぼ週刊 CINOのつぶやき(チノつぶ)第86号
「ニューノーマルに向けたOKIの取り組み」

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2020年7月10日(金)に2020年度第3回Yume Proフォーラムを開催しました。今回は、田中信一執行役員が「ニューノーマルに向けたOKIの取り組み」を紹介しました。フォーラムの様子をご紹介します。
Yume Proフォーラムを開催
チノつぶ第59号、79号で紹介しましたが、2018年度から社員向けセミナーとして、Yume Proフォーラムを開催しています。2019年度は、芝浦、大阪、高崎、蕨、名古屋、福岡の拠点で8回開催し、約800名が参加しました。今年度は、新型コロナウイルスの影響によりオンラインセミナーで開催しています。川崎会長、横田CINO、藤原イノベーション推進センター長のほか、毎回ゲストスピーカーを招いて、さまざまなトピックについて講演しています。
7月10日に開催したセミナーでは、執行役員の田中信一が「エンタープライズ市場におけるニューノーマルに向けたOKIの取り組み」というテーマで講演し、約100名のOKIグループ社員が参加しました。
今こそ、DX加速の時
コロナウイルスは企業経営に大きな影響をもたらし、投資にも抑制効果を与えていますが、働き方改革、ITインフラや顧客接点業務に関しては、多くの企業がIT・デジタル投資を増やす方針です。エッジ領域で顧客接点のソリューションを数多く持っているOKIにとっては、お客様のお役に立てるチャンスです。
たとえば、顧客対応を遠隔支援するCounterSmart(※1)は、実証実験で高い評価をいただいています。今後、さまざまな企業でリモート接客を導入することが増えていくと見込まれており、OKIはATMのユニコーンファームで培ったノウハウやAIを活用した感情推定技術を保有しています。こうした技術を活用し、高いユーザーエクスペリエンス(UX)を保つリモート接客の実現を目指します。
※1 CounterSmart: OKIが得意とする金融機関向け窓口端末や旅客交通向け券売機、コンタクトセンター向け遠隔支援のノウハウを活かして開発したミドルウェア。詳しくは、Yumeトーク第29回をご確認ください。
デジタル・ニューノーマル
ニューノーマル社会では、3つのRがポイントになります。「リモート」「リアル」「ロボティクス」です。この3つのRによるデジタル・ニューノーマルで、新しい社会をサポートしようとするOKIの取り組みを紹介します。
まず、「リモート」については、さきほどのCounterSmartも含めて、遠隔相談クラウド、非対面決済、リモート監視など、数多くのソリューションを持っています。リモート監視については、映像、光ファイバー、振動・音響などの豊富なセンシング技術で、さまざまな場面や状況に即した対応が可能です。
次に「リアル」。すべてをリモートにすることはできないため、必ずリアルの状況が残ります。このリアルの場面で、安心・安全を提供するためのソリューションが求められます。たとえば、端末においても、非接触UXを提供します。また、人流データを活用して、混雑度合いを判断。人を配置せずにソーシャル・ディスタンス確保のアナウンスを行うようなサービスを実現します。
そして、「ロボティクス」。今後、省人化・無人化に対するニーズがますます増えていきます。たとえば、AIエッジロボットは、昨年のCEATECに出展し、多くの新聞・雑誌・テレビで取り上げられお客様から高評価をいただきました。OKIの持つ様々なセンシング技術と高度遠隔運用技術を組み合わせることによって、人出不足を解消します。
次なるパラダイムシフトを見据えて
日々環境が変わっていく中で、さまざまな対応を加速していくためには、しっかりとアフターコロナの世界を描き、そこからバックキャストして必要なコンセプトの創造・検証、ソリューションの開発・導入を進めていくことが必要です。Yume Proを積極的に活用しながら、OKIグループ全体が「チームOKI」として取り組んでいきます。その際、プロダクトアウトではなく、社会課題解決型のイノベーションが大切になります。これから、我々自身の働き方、生活様式も変えていかなければなりませんが、新しい「ワークライフバランス」を一緒に作っていきましょう。
(2020年7月27日、チーフ・イノベーション・オフィサー(CINO)横田 俊之)