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Yume Pro
Yume Proとは
OKIイノベーション・マネジメントシステム
(「Yume Pro」)
OKIは、2017年度から、鎌上社長(2017年当時。現会長兼会長執行役員 兼 最高経営責任者)のリーダーシップの下で、グループ内に新たなイノベーション・マネジメントシステム(IMS)の策定、導入、定着、改善等を行う活動を進めています。OKIのIMSは、コーポレートスローガン「Open up your dreams」にちなみ、社会課題やお客様の課題をイノベーションで解決し、夢の扉を拓くプログラム、プロジェクト、プロフェッショナルを目指すという想いを込めて「Yume Pro」と命名しています。
OKI Innovation World にて講演する鎌上会長(講演当時社長)
Yume Proは、2019年6月に採択されたIMSの国際標準(ISO 56002)を先行的に導入・定着・浸透を図るものでもあり、我が国でも先進的なものと認知されています。たとえば、経済産業省が発行している「日本企業における価値創造に関する行動指針」のガイダンスの中で、Yume Proは、企業の挑戦事例の1つとして紹介されています。
リーダーシップ・ビジョン
Yume Pro策定に際しては、2017年度にプロジェクトチーム(PT)を設置し、全役員および新規事業担当者・経験者に対するインタビューを行い、OKIグループの現状と課題を洗い出しました。これは、ISO 56002箇条4に掲げられている組織文脈プロセスに該当するものです。ここで明らかになった課題を踏まえ、トップマネジメントとPTメンバーの膝詰め論議を経て、Yume Proは以下のようなビジョンや戦略を掲げています。
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1. ビジョン
OKIのイノベーション活動は、Yume Proをベースにした「全員参加型のイノベーション」です。OKIのイノベーションは、新規事業の創出だけでなく、本業の革新を含み、国連が定めた持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals) 実現への貢献をビジョンに掲げています。
OKIグループは、1881年の創業以来、社会課題解決を柱として事業を行ってきました。OKIのより安全で便利なインフラを支えるという提供価値は、まさにSDGs達成に貢献するものです。Yume Pro策定時に行ったインタビューにおいても、「どの様な方向性で新規事業を行ったらいいのかわからない」という声が挙がっていましたが、SDGsの169のターゲットを踏まえることによって、目指すべき方向性を明確化できると考えています。
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2. 戦略・ポリシー
ISO 56002においても指摘されていますが、イノベーション活動を促進するためには、社内文化改革が重要です。このため、2018年度から5年間で、イノベーション・パートナーとしてのブランドを確立することと併せて、イノベーションが日常的な活動となる社内文化を実現し、「IMS-Ready」な企業になることを方針に掲げています。
計画・イノベーション創出活動・支援体制
2017年度中に上記のビジョン・戦略・ポリシーを実現するための計画を策定し、2018年4月にチーフ・イノベーション・オフィサーを置くと共に、コーポレート経営基盤本部にイノベーション推進部を発足させました。2020年度からは研究開発部門と融合したイノベーション推進センターを発足し、①イノベーション創出活動、②社内文化改革、③グループ内のイノベーション統括としてのプロモーション活動の3つの柱で活動を行っています。
1.イノベーション創出活動(Yume Proプロセス)
OKIにおけるイノベーション創出活動は、8段階の標準プロセスを規定しています。ISO 56002では、5段階のプロセスが規定されていますが、これをOKI向けにブレイクダウンした内容となっています。これらのプロセスは、仮説検証を繰り返しながら、行きつ戻りつするノンリニアな工程となっています。
また、技術や商品ありきの活動ではなく、SDGsに掲げられている社会課題解決型のイノベーション創出活動としているといった特色があります。課題解決という目標達成のため、OKIグループのキー・リソースだけでは足りないリソースを持つ共創パートナーとの積極的な連携を行っています。
2.支援体制(社内文化改革)
Yume Proの特色は、イノベーション活動だけではなく、社内文化改革を車の両輪として進めていることです。ISO 56002においても指摘されている通り、ノンリニアなイノベーション活動は、通常ビジネスのマネジメントと本質的に異なるため、既存の価値観や事業のマネジメント・通念が阻害要因になりがちです。また、ISO 56002の箇条7に挙げられている様々な支援を円滑に行うためには、全社的なイノベーション創出活動に関する理解を広げることが必要となります。ISO 56002の箇条7に挙げられている主要な支援活動について紹介します。
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(1)インフラ~イノベーション・ルーム「Yume ST」~
イノベーションの「場」として、虎ノ門と高崎にイノベーションルームYume STを構築し、共創活動に利用しています。
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(2)教育
社内にイノベーション塾を設置し、イノベーション研修教育等の企画・運営等を行っています。
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(3)コミュニケーション
経営層が社員と膝詰めで語り合うイノベーション・ダイアログを実施しています。
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(4)認知(社内外への情報発信)
社内外における認知を高めるための積極的な情報発信を行っています。イノベーション・パートナーを開拓すると共にグループ内におけるYume Pro活動に関する理解を深めることを目的としています。ホームページ「Yume Proサイト」における情報発信の他、CEATEC、OKI Innovation World、OKIプレミアムフェア等における展示、セミナーやシンポジウムにおける講演活動、外部取材対応を積極的に行っています。
評価・改善
上記の活動については、あらかじめ設定したKPIに基づく評価を実施しています。社長・副社長との毎月の定期報告等の場での意見交換を含め、毎年役員インタビューを実施するなど、継続的な改善を行っています。今後、PDCAサイクルを回しながら、Yume Proのさらなる高度化に取り組んでいきます。
OKIは、「全員参加型のイノベーション」と様々なパートナーとの共創により、社会課題解決に貢献し、持続的な成長を目指します。