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「メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019」に出展

OKIは、2019年7月24日から26日に、東京ビッグサイトで開催された「メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2019」に出展しました。国内の社会基盤を支えるインフラ構造物や設備の多くは、建設から長い年月を経て老朽化が進み、安全を維持するためのモニタリングへの必要性が高まるなか、本展示会は相互の関連性を最大限に引き出し、業界の枠を超えた技術・情報交流を促進する場として注目が高まっています。OKIブースでは2019年7月に発表した新コンセプト「インフラモニタリングソリューション」に関する商品・サービスを展示しました。

「メンテナンス・レジリエンスTOKYO」とは

本展示会は製造業・建設業の生産性向上、持続可能な社会資本整備、レジリエンス向上を目指し、インフラの老朽化対策に関する技術・取り組みを中心に紹介する「インフラ検査・維持管理展」をはじめとする9つの専門展示会で構成されています。

9つの専門展示会に750社が出展

生産設備を維持管理して保全する「メンテナンス」という考え方は、生産設備から道路・橋梁・トンネルなどの社会インフラまで、その関連する領域を拡げています。「レジリエンス」とは、一般的に「復元力、回復力、弾力」などと訳される言葉です。個人から企業や行政などの組織・システムに至るまで、社会のあらゆるレベルにおいて備えておくべき「リスク対応能力」「危機管理能力」との概念が定着しつつあり、「国土強靭化(ナショナル・レジリエンス)」が我が国の重要政策課題となっています。

これらの社会的な課題背景を踏まえた本展示会は、生産設備から社会インフラ、各種災害対策まで「メンテナンス」「レジリエンス」に関する最新の製品・技術・サービスが一堂に会し、製造業、官庁・自治体、交通・ライフライン機関、建設業における商談と技術情報交流の場として、750社・1350ブース以上という過去最大規模での開催となりました。

AIやドローンなど、ICT利活用と先端技術に注目が集まる

OKIブース内の様子OKIブース内の様子

会場には地方自治体などの公共、製造業、建設業、鉄道、電力、道路など幅広い分野の事業主体者に加え、スマートファクトリー、IoTなどのICT利活用、AIやロボティクス、ドローンなどの先進技術への取り組みに関心の高い来場者が、多数お越しになりました。

OKIブースに来場いただいたお客様にはデータ活用による見える化、診断、監視、予測などの各ソリューション紹介を熱心にご覧いただき、「いますぐに活用できる」手応えを感じていただきました。また今回、参考出展や実証実験のソリューションに対しても「商用化の時期は?」「こういった用途にも活用できるか?」といった具体的なご質問も寄せられ、市場ニーズの確かな高まりを感じることができました。

展示コンセプト

インフラモニタリングソリューション

OKIの展示ブースでは、インフラ構造物・設備の維持管理の業務効率化・高度化を実現する「OKIのインフラモニタリングソリューション」のコンセプトに基づき、

  • インフラの見える化
  • インフラ工事の工程・安全監視
  • インフラの状態診断
  • インフラの劣化予測

のソリューションやユースケースをご紹介し、高い関心を持たれるお客さまに多数、ご来場いただきました。


利用シーンと展示サービス

展示ブースのご紹介

インフラの見える化

インフラ点検レポートサービス
インフラ点検レポートサービス

調書作成を大幅に効率化「インフラ点検レポートサービス
橋梁およびトンネル定期点検業務をタブレット活用により、大幅に効率化するサービスです。現場での点検作業をデジタル化することにより、報告書作成などの事後作業を最大80%削減。属人化の解消や業務品質向上も実現します。

広範囲の歪み、温度を高速にセンシング「光ファイバーセンサー」
高速光通信技術を活かしたOKI独自の技術「SDH-BOTDR方式」を採用することで、長距離・広範囲で温度・歪みを分布的かつリアルタイムに測定し、橋梁や道路などのインフラ健全度の監視を可能にします。

無線加速度センサーシステム
無線加速度センサーシステム

配線工事不要で容易に設置「無線加速度センサーシステム」
橋梁や支柱などのインフラ構造物の振動データを、3軸加速度センサーと920MHzマルチホップ無線SmartHop SR無線モジュールを内蔵した無線加速度センサーユニットを用いて遠隔で収集・可視化します。斜面地、鉄塔、橋梁、道路など広範囲な場所での維持管理や保全業務に貢献します。

タブレット端末でデジタル図面を共有「TerioCloud」
建設や設備工事など、さまざまな図面を扱う現場から紙図面をなくし、タブレット端末で高速・最適にデジタル化された図面の共有が可能になります。手書きメモ付加機能などもあり、現場の働き方を改革するデジタル変革ソリューションです。


CARPHIN V

可搬ボート型マルチビーム測深機「CARPHIN V」
水中音響センシング技術をベースに、小型・軽量な無人機船体に測深装置部を一体化することにより、従来の有人測量船では深浅測量が不可能であった港湾や小規模河川などで、マルチビーム方式の深浅測量を行えます。

ドローン搭載型点検支援システム(参考出展)
マルチビーム測深機能付きの空水両用型のドローンに打音システムを搭載。収集音を波形解析AI ForeWaveにより変状を判別し、インフラ点検レポートサービスとの連携で展開図上に自動反映するシステムです。

インフラの状態診断


ForeWave

設備の異常を波形解析により高速に診断「ForeWave(フォアウェーブ)」
OKI独自のアルゴリズムを採用した波形解析AIで、変電所、鉄道などの設備や構造物から収集される振動データをリアルタイムに解析し、熟練技術者による官能検査のように設備異常を検出。効率的な設備保全の実現を支援します。モーターの振動が正常から異常に変わったことをAIが判断するデモンストレーションを行いました。

インフラ工事の工程・安全監視


エリア侵入監視と危険車両侵入検知システム

立ち入り禁止エリアのリアルタイム監視「エリア侵入監視」
建設現場や重機の下など危険エリアへの人の立ち入りをリアルタイムに監視。侵入時に警告、通知が可能で、現場の安心・安全向上に貢献します。

可搬式センサーネットワーク「危険車両侵入検知システム」
高速道路本線上の工事規制エリア内への車両侵入を検知、発報し、作業員の安全を確保します。ラバーコーンに取り付けた衝撃検知ユニットと作業員のヘルメットの小型警報通知端末が連動。 920MHz帯マルチホップ無線により2Kmまでの広範囲で利用可能です(特許出願中)。

自由視点映像モニタリング「フライングビュー」(参考出展)
車体や船体に取り付けた複数のカメラ映像をリアルタイムに合成し、360°のシームレスな俯瞰映像を自由な視点で可視化できる低消費電力なモニタリングシステムです。工事現場の重機や警備車両、船舶の航行支援への実用化に向けて実証実験を行っています。

本展示会は3日間を通じて約4万5千人(主催者発表)のお客様で賑わい、社会インフラのメンテナンス、レジリエンスへのニーズと関心の高さが感じられました。OKIは、社会課題を解決する高度IoT社会の実現に向けて、今後もインフラの維持管理をIoTで変革する「インフラモニタリングソリューション」の開発を進めていきます。

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  • 本記事は2019年8月に掲載しました。記事中に記載する数値、固有名詞、市場動向等は掲載日現在のものです。

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