Yumeトーク第32回
チャットボットLadadie®でイノベーション塾のお困りごとを解決
SUMMARY
今回は、OKIのAI対話エンジン「Ladadie®」を使ってイノベーション塾のお困りごとを解決したYumeハブ第一期生のソリューションシステム事業本部の永井博部長に、横田チーフ・イノベーション・オフィサーがインタビューいたしました。

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千村塾長のお困りごとを解決
横田永井さんは、Yumeハブとしての活動の中で、イノベーション塾のチャットボットを作りましたね。まず、OKIのチャットボットについて紹介してください。
永井我々は、LadadieというAI対話エンジンを商品化しています。他社さんの多くのチャットボットは、一問一答型で、質問に回答を繰り返すという形になっています。Ladadieは、ある程度対話を理解でき、何回かやりとりをしている中で、質問者が本当に求めている回答にたどり着けるシナリオを組めることが特徴です。今回は、そのLadadieの機能を利用し、イノベーション塾に関する問い合わせを回答するチャットボットを作成し、イントラネットに公開しました。
※Ladadie:OKIのAI対話エンジン https://www.oki.com/jp/ladadie/

横田イノベーション塾のチャットボットを作ることになったキッカケは、何だったのでしょうか?
永井塾長の千村さんと話をしている中で、「イノベーション塾に問い合わせがたくさん来るんだけれども、業務が忙しくて対応できない。何とかならないかな」という相談を受けたのが、キッカケでした。
横田イノベーション塾のお困りごとを解決しようとしたわけですね。4月からイントラネットに公開しましたが、効果はどうでしょうか?
千村簡単な質問は来なくなり、非常に助かっています。以前、社内の情報システム部門にチャットボットを導入された会社の話を聞く機会がありました。チャットボットで回答できるのは質問の1割程度にもかかわらず、満足度は8割アップしたそうです。
定時後、人がいなくても答えてくれるといったところが評価されているようです。OKIでも満足度が上がっていると思います。
社内外への波及効果も期待
横田社内でLadadieの認知度が上がると、他の部門での活用が広がることも期待できますね。
千村いろいろな部門からアクセスが来ており、「これ、どうやったら作れるんですか?」という問い合わせがきています。
永井Ladadieを社外のお客様に提供していく上で、活用イメージが社内で広がると営業の提案力も上がるのではないかと思います。
千村イノベーション塾のチャットボットは、私の似顔絵をアバターにして、回答の満足度によって表情を変えるという遊びも入れてもらいました。これを見た営業から「Ladadieは知っていたけど、こんな使い方もできるんですね」という反響もありました。

横田自分たちが売っている商品を実際に業務上で使ってみることは、大切ですよね。
千村こういうチャットボットや新しい技術は、技術そのものも大事ですが、お客様にどのように使っていただくことができるかというノウハウを身につけることが非常に大切です。イノベーション研修で教えている「顧客にとっての提供価値を考える」ことにも通じます。
横田イノベーション塾のチャットボット作成には、実際にどのくらい手間や時間がかかったのでしょうか?
永井FAQのチャットボットは、そこまで日数がかからないでできるような仕組みになっています。ただ、質問集みたいなのを作り、Ladadieに読み込ませる必要があります。
千村質問集については、イノベーション塾で対応しましたが、普段受けている質問を整理しているわけではなかったので、永井さんから見せてもらった事例・ひな形を参考にしながら、数か月かけて作成しました。
横田ノウハウを蓄積して、手順を踏んで少しずつ作成していけば、それほど手間をかけずにまとめられそうですね。
千村あまり長い文章で質問集を作成するとチャットボットも理解できません。そのあたりのノウハウが必要です。
永井同じような質問集を作れれば、他にもすぐに展開が可能です。
横田是非、OKIグループ全体に広めて理解者を増やし、社外でも活用していただけるように取り組んでいただければと思います。
Yumeハブ1期生としての活動
横田最後に、Yumeハブ1期生としての感想をお聴かせください。
永井今まで付き合いのなかった方と知り合えたというのが、非常に大きな収穫でした。人とのつながりが、イノベーションの活動を進めていく上で非常に重要だと思います。そうした機会に恵まれ、自分自身、成長できたと実感しています。
横田Yumeハブで培ったネットワークは、どのように活用していますか?
永井私の所属するIoTプラットフォーム事業部は、Ladadie以外にも光ファイバーセンサーやフライングビュー®など、新しいソリューションを手がけています。Yumeハブとして活動していたことがキッカケで、人のつながりが広がり、他部門との連携がスムーズになりました。
※フライングビュー:https://www.oki.com/jp/marine/shipping/#flyingview
横田2年目の抱負を聞かせてください。
永井これまでも、Yume Proチャレンジ案件の支援などを行ってきました。来年度も1期生として頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
横田期待しています。本日は、ありがとうございました。