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Yume対談

May13,2021

Yume対談
「NTTコミュニケーションズ × OKI 共創の取り組み第一弾(前編)」

SUMMARY

OKIは、共創パートナーとして、一足先にイノベーション活動を展開しているNTTコミュニケーションズ株式会社のイノベーションセンター 東出プロデュース部門長をお招きして、イノベーション創出活動への考え方やOKIとの共創事例について対談を行いました。

NTTコミュニケーションズ東出プロデュース部門長とOKI執行役員藤原CINO兼CTOの写真
東出部門長(左)と藤原CINO兼CTO(右) 対談日:2021年3月17日

10年後の誰も体験したことのない事業を目指して

藤原本日は、お忙しいところYume ST(ユメスタ)へご足労いただきありがとうございます。NTTコミュニケーションズ 東出さんとの対談楽しみにしておりました。貴社は早くからイノベーション活動に取り組んでおられ、その考え方や推進状況を是非お伺いしたいと思っておりました。
まず初めに、イノベーションセンターの組織構成と活動方針について教えてください。

東出ありがとうございます。私どもイノベーションセンターは、2020年度4月に200名規模の組織として立ち上がりました。技術戦略部門、プロデュース部門、テクノロジー部門、デザイン部門の4部門から成り、四位一体で進めています。我々は通信キャリアですが、その枠組みを超えて、お客様のビジネスに新たな価値をもたらすアプローチをとっています。

藤原お客様の課題に着目した“デザイン思考”で技術戦略、目指す姿を作って進めて行くために、イノベーションセンターが組織されたということになりますか?

東出仰る通りです。ドラッカーの言葉を借りますと、「ソリューション」はお客様が既に気が付いている課題に対する回答で、「イノベーション」はお客様がまだ認識していない課題ということです。そこにお客様にとってのWow(ワオ)がある。イノベーションセンターとしては、5年、10年先のまだ誰も体験していない新規事業創出を目指しています。

NTTコミュニケーションズ東出プロデュース部門長の写真
NTTコミュニケーションズ イノベーションセンター 東出プロデュース部門長

藤原SDGsなどの社会課題、お客様の隠れた課題を掘り起こしながら、徹底的にお客様と向き合わなければならない時代になってきたと思います。今まではお客様に教えていただきながら物を作れば良かった時代でしたが、当社の「中期経営計画2022」にもある通り、提案型企業に変わる必要があります。OKIで取り組んでいる「AIエッジ」も現場からのセンシングとネットワークを強みに繋げていくことで提供価値を高めることを目指しています。

東出SDGsなどに取り組む新たな社会インフラという観点では、NTTコミュニケーションズはインフラとクラウドを利用したDX(デジタルトランスフォーメーション)を強みとして積極的に推進し、NTTグループのIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想の一環としても活動を加速しています。

藤原IOWN構想ですね。OKIのAIエッジコンピューティングは、まさに現場の課題解決であり、現場のリアルタイムデータをNTTグループのIOWN構想にあるデジタルツインコンピューティングと高いシナジーがあると感じています。

東出デジタルツインコンピューティングは、技術的な課題もありますが、コンピューティングだけでは実現できません。各種センシング技術もとても重要です。NTTコミュニケーションズの通信キャリア技術だけではなく、デバイス技術を含めたソリューションを有するOKIさんとの共創が必要だと思っています。

お互いの強みを活かした共創パートナー

藤原NTTコミュニケーションズさんとは、新しいFinTechサービスとしてのHCA(Home Currency Anywhere)とOKIのセルフ端末用ミドルソフトウェア(CounterSmart)を組合わせたソリューションの検討をしてきました。共創パートナーとして、OKIを選んでいただいた経緯はどういったところでしょうか?

HCA(Home Currency Anywhere)とOKIのセルフ端末用ミドルソフトウェア(CounterSmart)を組合わせたソリューションのイメージ図
サービスのイメージ図

東出HCAを利用者へ届ける場合、たとえばATM、キャッシュディスペンサーのようなものが要素として必要になるのですが、当然我々はハードウェアを含めた仕組みを持っていません。世の中をぱっと見たときに、駅や空港、銀行などあらゆる顧客接点の場所で現金や電子マネーなど扱う機器をOKIさんが提供されていることに気が付きました。

藤原OKIは、顧客接点いわゆるチャネル側のソリューションに強みを持ち、多くのお客さまにご提供しています。そういった技術をみていただいたということですね。

東出はい。お互いの強みが活きる共創パートナーになれるのではないかと強く思いました。

藤原センシング・ネットワーク、データ処理など、IoTの階層/仕組みでお互いの組むポジションを考えていくと非常に分かりやすいし、共創しやすいということが言えますね。

東出仰る通りです。

OKI執行役員藤原CINO兼CTOの写真
OKI執行役員 藤原CINO兼CTO

徹底的な現場のヒアリングから新たな価値を創造

藤原HCAについて、海外でも自国の通貨で処理できるというソリューションを最初に発想された時のお話を聞かせてください。

東出自分の財布の中身を見たときに、いろいろな外貨と各国の電子マネーが入っていて現地に行かないと使えないお金がたくさんありました。このことに困っているのは、私だけではないと思い、海外出張中にその日予定していた打ち合わせを全部キャンセルして、空港で一日中ビジネスマンにヒアリングしたのです。

藤原現場でエンドユーザーにヒアリングをしたのですね。

東出はい。その後、いろいろな空港へ行き、計5日間徹底的に現場をヒアリングしました。

藤原素晴らしいですね。まさに“デザイン思考”を実践していたわけですね。

東出結果的には、そうですね。こういう世界を提供したら世の中のビジネスマンに圧倒的に支持していただけるのではないかと思い、新たな価値の創造を検討しました。我々は外貨両替などFinTechについてはノウハウを持っていなかったので、シンガポールのパートナー企業との連携を模索しました。また我々だけでは、モノも作れないと思い、決済端末だ、ATMだと考えたときに、OKIさんが頭に浮かび共創させていただきました。

藤原OKIを選んでいただき、ありがとうございます。

後編では、この共創についての苦労話や、イノベーションの現場についての対談を引き続きご紹介します。

本記事およびOKIの「Yume Pro」については、こちらよりお問い合わせください。

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