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Yume対談

Nov.13,2020

Yume対談
「鎌上社長が、一般社団法人Japan Innovation Network(JIN)と対談しました」(後編)

SUMMARY

中期経営計画2020(以下、中計)と併せてイノベーション・プロセスを策定。社長直属の組織として2020年4月に発足したイノベーション推進センターは、社会の変化を見据え、四半期ごとにレビューを行いながら研究開発に取り組む。イノベーション・マネジメントシステム”Yume Pro“を推進し、全員参加型のイノベーションを目指す。

対談中の鎌上社長
対談中の鎌上社長

イノベーション推進センター創設の狙い

JINYume Proを推進され、今年(2020年)の4月には、社長直轄の組織としてイノベーション推進センターを作られましたね。この狙いは、どういったところにあるのでしょうか。

鎌上Yume Proは、SDGs()に掲げられている社会課題から事業機会を見つけてイノベーションを創出する取り組みですが、OKIのコア・コンピタンスをベースにするというのは当然のことです。研究開発センターのR&Dは、イノベーション活動の一環として次の事業を創り出す新たなコア技術を生み出す必要があります。将来を見据えた重要な投資判断を行うのは、社長直轄で見るしかないという判断に至りました。

JIN研究開発が生み出す技術は手段であり、何かの価値を生み出すためには、イノベーション活動の一環として位置づけなければならないということですね。

鎌上その通りです。そのために、どのような顧客にどんな価値を提供するための技術が必要かを研究員自ら考えて、研究開発のゴールを決めます。研究開発を進めながら、世の中の変化を踏まえてレビューし、ピボットしていくことが重要だと考えています。

バージョンアップしていくイノベーション戦略

JIN日本企業の中計の特徴は、決めたゴールに向かって、3年とか5年、ひたすら走るというパターンが非常に多いということです。ピボットという発想は日本企業の中計には余りみられないですね。

鎌上既定路線がハッキリしていて変化がないのであれば、必死にムチを叩いていればいいのです。先の見えないイノベーションの世界では、世の中も変わるし、技術も変わります。ですので、一定のスパンでレビューを行っています。研究中止となるプロジェクトがあっても、無駄にはなりません。大きな方向性に向かって、上がり下がりがあってもいいと思っています。

JINどのくらいのスパンでレビューされているのでしょうか。

鎌上今、四半期単位でレビューしています。もちろん、四半期で変わるものもあれば、1年で変わるものもあります。最初に立てた計画も状況の変化によって変えてもいいのです。

JIN当初の計画をベースに、バージョンアップしていくイメージでしょうか。

鎌上中計では、投資家に対して売上や収益目標をコミットしますが、イノベーションは位置づけが異なります。これは見直していい。見直しというよりは、バージョンアップを続けるということですね。

JIN多くの企業が、R&D計画はあるのですが、イノベーション戦略とかイノベーション中計がないのです。その観点では先に行っていますね。

イノベーション・マネジメントシステムで生産性向上を

JIN鎌上社長のお話しをまとめると、コロナを機に徹底的に議論を行い、存在価値を改めて確認し、それを実現するために1割のリーダーを作ろう。そのために、Yume Pro活動を推進するとともに、イノベーション戦略を策定して、研究開発を四半期おきに見直していく。これは、実現すべき価値を世の中の変化を見極めながらピボットしていくということですね。

鎌上その通りです。1割のリーダーを作り、やがてグループ全体に広げていく。私は、ことあるごとに「OKIは全員参加型のイノベーションだ」と言っているのです。昨日と違う今日を作らなければ会社は衰退する。何もしない不作為の罪が一番問題だと考えています。

JIN「昨日と違う社会の大丈夫をつくる」OKIでいたいということですね。

鎌上働き方改革が叫ばれていますが、日本の工場の生産現場では、1960年代からずっとやってきた話です。生産現場は、常にグローバルな競争に晒されてきたのです。そうした競争に晒されていなかったホワイトカラーの生産性が低いまま取り残されてしまっただけの話なのです。

JIN私は、イノベーション・マネジメントシステムは、ホワイトカラーの生産性を問い直しているシステムだと思っています。3年間でIMSレディなグループになることによって、生産性が上がっていくことが期待できます。

鎌上一人の天才だけでやれる仕事は限られています。1割のリーダーからグループ全体に浸透させていくためには、工場の生産現場が導入したTQCのようなマネジメントをホワイトカラーに入れることが必要で、それがイノベーション・マネジメントシステムというのは同感ですね。

ニューノーマル下でOKIに求められる提供価値

JINアフターコロナ、ニューノーマルを見据えて、OKIにどのような価値の提供が求められると考えていますか?

鎌上非接触・非対面、無人化のニーズは益々高まると考えています。これまで、人手不足という課題に対し自動化・省力化というソリューションを提供するとともに、イノベーション活動を行ってきました。ニューノーマルによって、これらのソリューションが持つ非接触・非対面、無人化という価値への関心が急激に高まったと感じています。

JINこうした価値を提供していく上で、OKIのコア・コンピタンス、強みはどういったところにあるのでしょうか?

鎌上エッジです。デジタル化を進めるためには、リアルな世界とバーチャルな世界を繋げる必要があります。OKIは、エッジ領域において、多種多様なセンシング技術や豊富なユースケースを持っています。

JIN今、菅内閣で、デジタル化を推進しています。この流れは、OKIにとってプラスなのでしょうか。

鎌上ものすごくプラスです。多くのお客様がデジタル化に迫られています。デジタル化が進めば進むほど、活躍する場が増えると確信しています。先日、公表した中計とイノベーション戦略に沿って、活動を加速させ、社会の大丈夫をつくっていきたいと思います。

 SDGs(Sustainable Development Goals):国連が2015年に提唱した2030年までに持続可能な世界をつくるための開発・成長・発展目標

本記事およびOKIの「Yume Pro」については、こちらよりお問い合わせください。

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