Yumeトーク 特別編
イノベーションをOKIの共通言語にする
SUMMARY
OKIの「イノベーション推進部」では共創パートナーを募り、ともにイノベーションを実現することで、新たな事業機会の創出を目指しています。最良のイノベーションパートナーとしてOKIは「どんなことができるのか? 何をしてくれるのか?」……。
今回は、4月に経営基盤本部イノベーション推進部の担当部長に就任した加藤 圭が語ります。

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異文化コミュニケーションの促進でイノベーションを推進
加藤部長のこれまでの経歴について教えてください。
加藤1992年にOKIに入社。研究開発部門に配属となり、民需向けの次世代マルチメディア通信システムの研究開発を担当しました。1996年に米国ペンシルバニア大学に留学し、当時注目されていたアクティブネットワーク技術の研究開発を行いました。1998年に帰国後は留学中の研究開発成果を通信事業者に提案、共同研究開発を行いました。また、米国のベンチャー企業と協業し、モバイルネットワーク向けのルータ―のSIを担当し、ビジネスの現場を経験しました。その後第3世代移動体通信ネットワークの標準化団体3GPP(3rd Generation Partnership Project)に参加しながら、通信事業者間での通信手順の違いを吸収するセッションボーダーコントローラー(SBC)を開発するなど通信分野の最先端領域を担当してきました。

2017年から社会ソリューション事業部にて、IoTアーキテクチャーを応用した交通ソリューションLocoMobi2.0を担当。その後、IoTアプリケーション推進部にて海洋・音響ソリューションを企画するなど通信インフラと社会インフラの融合を担当し、2019年4月に経営基盤本部イノベーション推進部に異動しました。
通信の研究開発、事業部門や社会インフラの事業部門などこれまでの多様な経験をイノベーション推進部ではどのように活かしたいですか?
加藤2018年度のイノベーション推進部は、SDGsの目標達成に向けてイノベーション・マネジメントのプロセス(Yume Proプロセス)構築のため試行錯誤してきました。2019年度は、昨年度に構築したYume Proプロセスを実践し、具体的な事業創出を加速していきます。これまで実施してきたヘルスケア、物流、住宅・生活などの分野の他、事業部門で検討していた海洋・音響分野もイノベーション・マネジメントの手法で具体化を図ります。
海洋・音響分野は、OKIがソーナー開発などで培ってきた音響技術を活かして海洋資源の探索や海洋保全などの将来の課題解決にも取り組みます。
また、これまで取り組んできた物流分野においては、IoTやAIを用いた新たな物流ビジネスの考え方として注目されている「ロジスティクス4.0」を取り入れたいと考えています。OKIの多くのビジネスはB2B(企業向け)やB2G(政府向け)ですが、企業や政府の先にいる一般消費者にリーチし、トータルなサプライチェーンを構築するための共創を目指します。
海外での研究開発、事業企画など多くの経験を踏まえ、イノベーション推進部にてどのように活動を推進していきますか?
加藤海外だけでなく、OKIの中においても民需向けの通信機器や通信事業者向け、また交通や海洋・音響など異なる文化の部門を経験してきました。部門融合において重要なことは異なる文化を認め合い、よくコミュニケーションをとることだと思っています。特に、イノベーションとは一部の専門家が興すことではなく、多様な人材の議論の中から生まれるものです。イノベーション推進部は10名のうち4名が中途採用者ですが、OKIのことも社外のこともよく知り、OKIの他部門とも連携しつつ、他社との共創を推進するまとめ役になりたいと思います。そのために、イノベーションをOKIの共通言語とすることがイノベーション推進部の役割です。
最後に、加藤部長の今後の展望、夢について、聞かせてください。
加藤留学など海外での経験を活かして、海外市場にチャレンジしてみたいですね。SDGsの課題は世界共通であり、国際企業との共創が欠かせません。幸いイノベーション推進部発足以来、共創のご相談は世界的に事業を展開されている企業から多くいただいております。仮説の検証も小さくまとまらず、大きな夢を描いてオールOKIで取り組んでいく先兵になりたいと思います。