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Yume対談

Mar.19,2021

Yume対談
「星副社長と一般社団法人Japan Innovation Network(JIN)がイノベーション対談(Yume対談)を行いました。」

SUMMARY

2017年度から企画・導入・展開を進めているYume Pro。外部から高い評価を受けるようになったが、社内にはまだ課題が残る。昨年10月に公表した中期経営計画2022では、社員一人一人が、社会課題から顧客に的確な提案ができるようになるという目標を掲げた。さまざまな形で、経営層と社員との対話を重ねて共感を広げながら、全員参加型のイノベーションで社会の大丈夫をつくっていく。

Yume対談をする星副社長

外部から高い評価をいただいているYume Pro

JIN2017年から取り組んできているイノベーション・マネジメント改革について、星さんはどのように見られているのでしょうか?

まず、外部からの評価が高いことに驚いています。

JINそれは、どのような場面で評価の高さを感じられるのでしょうか?

さまざまな機会があります。企業のトップ、金融機関、SR活動でお目にかかる機関投資家の皆さんとの面談で、枕詞のように「OKIのイノベーション活動を参考にさせていただきました」といった話が出てきます。
ただ、外部から高い評価をいただいていることに比べると、中の盛り上がりはもう一歩と感じています。

JIN私はYume Proの企画段階から導入までずっと一貫してお手伝いをしてきました。2017年の最初のアドバイスは、社内の現状分析を行うことでした。丁寧な社内インタビューを行った結果、過去の失敗経験もあって、イノベーション活動については非常に冷たい見方があるころが明らかになったと記憶しています。
そこで、CINOの横田さんやイノベーション推進センター(IPC)長の藤原さんは、当初より、意図的に外部情報発信を積極的に行い、外部評価を上げることによって、会社の中を盛り上げていくという戦略で活動してこられました。社外の評価は高まったが、まだ会社の外と中での温度差を感じているということですね。

その通りですね。OKIは全員参加型のイノベーションを掲げているので、IPCだけがやればいいということではありません。たとえば、顧客の最先端にいる営業全体でも取り組んで欲しいと言っています。

固定観念を振り払い提案力をつける

JIN具体的に、どんな点に物足りなさを感じているのでしょうか。

OKIは優良顧客に恵まれていて、ビジネスチャンスも沢山あると思うのですが、固定観念にとらわれているように感じています。OKIがこれまで提供してきたソリューションにこだわりすぎてしまい、顧客の先のエンドユーザーやサプライチェーンにどの様なお困りごとがあるのかということに思いが至りません。視野を広げて、顧客にどんな提案ができるのかを考えて欲しいといつも言っています。

JINJINのチェアパーソン理事の紺野先生が、昨年2月に出版した「イノベーション全書」で「イノベーション近視眼」について書いています。強い技術や商品があると、そこにとらわれて物事の全体像が見えなくなってしまうという話です。

確かにOKIには、要求水準の高い顧客のご注文をこなし切ることで事業を伸ばしてきたという成功体験があります。顧客から言われたことを成し遂げることが、マーケティング活動であり、R&Dだったという時代があり、これが非常に大きな成功体験になっています。この体験を持っている人たちは、どうしても待ちの姿勢になっています。

中計の柱は「矢印革命」

JINイノベーション近視眼を矯正するためには、目的に立ち返ってビッグ・ピクチャーの時空から自分たちを見ることが必要です。

その通りです。中期経営計画2022の最大のポイントは、これまで、上(顧客)から降ってきた矢印を、360度転換して、下(OKI)から上げていくこと、つまり「矢印革命」です。中計の以下のチャートで矢印を上向きにしたことには、こうした想いを込めています。
特にものづくりは、時代の変化によって顧客も何を作っていいのか?また、それは技術的に作れるのか?わからないことが多く、昔のように顧客から何を作ってくれと言われる時代ではありませんからね。

「中期経営計画2022」より3.1 OKIの成長戦略 抜粋

JIN2017年12月にYume Proの企画をまとめ、社長最終報告を行った時の資料に以下のチャートが含まれていました。顧客からの指示を待つのではなく、エンドユーザーやSDGsにフォーカスして、顧客への提案力をつけるため上向きの矢印となっています。この活動を、今回の中期経営計画2022の柱にしたということでしょうか。

17年12月社長に最終報告を行った際の資料

その通りです。まさに、Yume Proで進めてきたように、時代の先がどうなるのかを見ながら、誰が具体的に困っているのか、誰と話をしたらいいのかを考えて提案力をつけることが「矢印革命」です。

イノベーションが当たり前になる会社を目指す

JINJINは、イノベーション活動でグローバル企業の先頭集団を走っているP&Gイノベーション合同会社のオープンイノベーションの責任者であるナーヤ氏(日本、韓国担当)を新たにアドバイザリーボードに迎えました。P&Gは、イノベーションの成功確率を高めるためにIMS構築を2005年に開始して、大成功を収めています。P&Gでは、特定の部門がイノベーションを興すという発想が無く、どの部門も業務計画の中に中長期的にイノベーションを起こすことが組み込まれています。イノベーションを起こすことが当たり前になっており、それが全社展開されています。

OKIも全員参加型のイノベーションを目指しています。P&Gは、まさに我々が目標としている姿ということになりますね。

JIN全員が、自分からお客様に提案できるようになるのが、OKIのIMSであるYume Proが完成した姿ということでしょうか。

昨年10月に中期経営計画2022を公表してから、社長をはじめ、我々経営陣は、社員とのダイアログやタウンホールミーティングを積極的に行っています。こうした対話を積み重ねながら、「矢印革命」について、共感を広げ、全員野球にしていきたいと考えています。

JIN全従業員が、「矢印革命」の本質的な意味を理解し、具体的に実行し、「社会の大丈夫をつくる」会社になるのだ、と理解しました。

今年度公表した中期経営計画2022で打ち出した「社会の大丈夫をつくっていく。」というパーパスを実現するため、「矢印革命」を進め、全員参加型のイノベーションで取り組んでいきたいと考えています。

本記事およびOKIの「Yume Pro」については、こちらよりお問い合わせください。

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