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Yume塾便り

Jan.29,2020

Yume塾便り「Yume塾便り」第42回
OKIの本当の強みとは(その3)~IP電話夜明け前、社会課題解決への熱い思い~

日経コミュニケーション「続・IP 電話夜明け前」の記事抜粋
日経 xTECH 2006年8月25日掲載
https://tech.nikkeibp.co.jp/it/article/COLUMN/20060824/246277/

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前回は、VoIPの第1号機VOICEHUBの開発における課題解決への試行錯誤について振り返りました。今回は、IP電話市場が拡大する以前に事業関係者を支えた熱い思いについて語ります。

OKIのVoIP事業を創造する初期メンバーは、まだインターネット黎明期の1990年代後半に何故IP電話の未来を信じることができたのでしょうか?

それは、一本の電話がきっかけでした。

1995年1月17日、阪神・淡路大震災が発生しました。この地震の際には、全国の国立病院間の電話網も繋がらず、救急救命活動にも影響を与えました。このような状況を何とかしようと、当時国立がんセンターにお勤めだった水島洋先生からOKIに「インターネットで繋がる電話機は無いでしょうか?」という問い合わせがありました。

「インターネット」という言葉さえ一般的に知られていなかった時代のことです。電話を受けた営業の女性がもし「そんなものはありません。」と電話を切っていたら、VOICEHUBという製品は市場に出ることは無かったでしょう。しかし、その担当者は当時では常識外れの電話に対して、その理由をお聞きし、真摯に受け取り、社内の有識者に聞いて回りました。そして、まだ非公開でVoIPの開発をしていた私たちに話が繋がりました。

水島先生は、インターネットの医学界応用の基礎を創り、日本のインターネット黎明期を支えた医師の一人でした。水島先生のお話しを伺い、私たちはインターネットの未来とVoIPの社会的価値を確信しました。VoIPの開発は、OKIの売上を向上するという目標以上に社会的使命であると認識しました。このようにお客様からの声に対して、真摯に向き合い、誠実に対応する姿勢と対応力こそがOKIの真の強みです。

VoIPの1号機BS-1100は、1998年に全国の国立病院に導入されました。その背景と思いや経過については、日経コミュニケーション誌に「IP電話夜明け前」「続・IP電話夜明け前」として、後にインキュベーション本部eおとプロジェクトの薄葉伸司が連載記事で記載しています。

OKIのVoIP商品の変遷(※)

次回は、市場拡大のための標準化戦略とビジネスモデルの関係について解説します。

(2020年1月29日、OKIイノベーション塾 塾長 千村 保文)

本記事およびOKIの「Yume Pro」については、こちらよりお問い合わせください。

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