Yume塾便り「Yume塾便り」 第16回
柔らかなアイデア大歓迎! Yume Proチャレンジ2018の意義

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2019年4月25日(木)にYume Proチャレンジ2018審査会を開催しました。このイベントは、2018年度に実施したイノベーション研修受講生約1,000名を対象に研修で学んだ手法を活かしてイノベーションアイデアやその成果を競うものです。OKIイノベーション塾長の立場で、Yume Proチャレンジ2018の意義と感想をご紹介します。
イノベーション研修の知識を形にする
OKIのイノベーション研修では、イノベーションの考え方やSDGs達成に向けてビジネス機会を探索し、ビジネスモデルキャンバスを用いてビジネス構想を行うことを体験しています。研修受講生からは「知識としては理解したが、実際のビジネスに適用できるか不安がある」などの意見があります。また、経営陣からも「研修で学んだことを知識だけに終わらせず、実際の業務に活かす実践の場が欲しい」とのコメントもいただきました。
そこで、経営基盤本部イノベーション推進部が主体となり、イノベーション研修受講生を中心に研修で学んだ手法を用いたアイデアや成果を募集しました。
こんなアイデアでも良いのだろうか?
Yume Proチャレンジの応募開始後、各事業所で説明会を開催しました。説明会には予想以上に多くの人が参加してくれました。その際には、「アイデアはあるが、まだ柔らかく、こんな段階で応募してもいいのか?」という質問や「まだビジネスになるか自信はなく、具体性がない」などの意見もありました。
しかし、イノベーションの源泉は、社会やお客様のお困りごとにあり、その課題解決の実現手段やビジネスモデルのアイデアは、最初は柔らかいのは当たり前です。そのため、思いついたアイデアを自分の中だけに閉じず、オープンにして、多くの人と一緒に試行錯誤しながら磨いていくことが大事です。
研修受講生約1,000名のうちアンケートでは約1割が応募に前向きとの結果でしたが、今回のYume Proチャレンジ2018では、実際に約60名から約40件もの応募がありました。
嬉しかったのは、グループ会社からの応募や女性からの応募があったことです。最終的に準大賞2件は女性からの応募でした。女性からの応募は、育児する立場での保育環境の改善など消費者目線でのアイデアでした。

審査員は、鎌上社長を筆頭に経営会議メンバーとイノベーション推進部部門長、OKIのイノベーション・パートナーである一般社団法人Japan Innovation Networkと私が務めました。審査員からは、まだ具体性が十分とは言えないアイデアに対しても、その潜在的な可能性などを見出していただき、真剣な議論がなされました。会場に集まった参加者からも活発な質問が飛ぶなど、経営陣と社員の一体感が感じられた審査会となりました。
Yume Proチャレンジは、2019年度も実施予定です。このイベントを通じて、グループ全体で様々なアイデアに関する仮説検証が日常的に行われる文化が育まれ、新たなビジネスが生まれることを期待しています。
(2019年5月15日、OKIイノベーション塾 塾長 千村 保文)