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シリーズ・特集

CINO ism

(旧:CINOのつぶやき)

Mar.19,2020

ほぼ週刊 CINOのつぶやき(チノつぶ)第70号
「ISO 56000発行」

イノベーション・マネジメントの8原則
出典:https://innovationmanagementsystem.com/innovation-management-principles/

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イノベーションの原理・原則に関する国際規格

ISO 56000シリーズは、昨年7月に発行したイノベーション・マネジメントシステム(IMS)に関する国際規格ISO 56002の他、いくつかの規格で構成されています。イノベーションの原理・原則に関するISO 56000、イノベーション・パートナーシップに関する手法に関するISO 56003、イノベーション・マネジメントのアセスメントに関するガイダンスISO 56004、知財マネジメントの手段と方法に関するイノベーション・マネジメント・ガイダンスISO 56005等というラインナップになっています。

ISO 56000は、イノベーションの原理・原則に関する国際規格ですので、本来は、最初に発行すべきものですが、ISO 56002発行に遅れること7ヶ月、本年2月に発行されました。適用範囲、引用規格、用語および定義、基本概念とイノベーション原則という4つの箇条から構成されています。ISO 56000で指摘されていることをYume Proの取り組みを振り返りながら、いくつかご紹介したいと思います。

イノベーション活動の特色

総論(箇条4.1)では、イノベーション活動の4つの側面(特色)が指摘されています。中でも4番目の特色、つまり「既存の組織構造や文化からしばしば抵抗を受ける」という点に強い共感を覚えます。これまで組織の中で確立された考え方、パラダイム、思考方法があり、多くの人がこれを拠り所とすることが心地よく、コンフォート・ゾーンに入っています。これまでと異なる活動を行おうとすることに対して、既存の思考方法で誠実に忠告してくれる人たちが、イノベーション・チームから見ると「エセ正義の味方」として足を引っ張る人になってしまいます。

ISO 56000でも指摘されている通り、こうしたイノベーション活動の特色は、どのようにイノベーション活動をマネージするかという点やイノベーション・マネジメントシステムの必要性に対する示唆を与えてくれます。Yume Proにおいて、イノベーション活動と社内文化改革を柱にして活動しているのは、まさにこのためです。

提供価値があってのイノベーション

基本概念(箇条4.2)の最初に出ているのが「イノベーション」です。イノベーションとは、新規性と価値の両方が備わっていることが必要で、提供価値のない洞察、アイデア、発明はイノベーションではないと明記されています。ISO 56002に規定されているイノベーション創出プロセスでも明らかな通り、5つのステップを経て、世の中に価値が提供されていなければイノベーションではありません。プロセスの過程で、どんなに凄い特許が生まれたとしても、事業化に至らなければただの発明にすぎないということになります。

イノベーション・マネジメントの8原則

効果的なイノベーション活動とイノベーション・マネジメントシステムの確立の基礎となる8つの原則が掲げられています。価値の実現、将来をフォーカスしたリーダー、戦略的方向性、文化、洞察の探索、不確実性の管理、適応力、システムズ・アプローチの8つで、何故、これらの原則が重要なのかを説明しています。

Yume Proは、プロダクトアウトではなく、課題解決型のイノベーションを目指しています。「価値とは、顧客ニーズを特定・理解・満足させるプロセスによって実現される(第1原則「価値の実現」)」「イノベーティブなソリューションは、表面化していないものも含めたニーズの特定から生まれる(第5原則「洞察の探索」)」に準拠していると言えます。価値を実現しないものはイノベーションではないので当たり前かもしれませんが、なかなかできません。

だからこそ、我々はYume Proプロセスが大切だと考えており、これをグループ全体に定着させようとしています。「組織のイノベーション・パフォーマンスは、共通の目的に向かって活動するプロセスにかかっている」という第8原則「システムズ・アプローチ」は、まさにこのことを示唆しています。

(2020年3月19日、チーフ・イノベーション・オフィサー(CINO)横田 俊之)

本記事およびOKIの「Yume Pro」については、こちらよりお問い合わせください。

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