ほぼ週刊 CINOのつぶやき(チノつぶ) 第9号
イノベーション千人研修(その1)

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注目を集める千人研修
2018年5月からスタートしたイノベーション研修。今年度は千人規模で実施するため、通称「千人研修」と呼んでいます。こうした規模の社内研修を展開している例が少ないこともあって、「狙いは何ですか?」「どんなことをやっているんですか?」といった質問をよくお受けします。この取り組みに着目して取材を受けることもしばしばです。
(参考)10月1日Open Innovation Japan
「トップのイニシアチブの下、全社一丸となって推進 イノベーションマネジメント改革がOKIを変える」
OKIイノベーション・コンパス(羅針盤)づくりを目指す
チノつぶ第2・5号で紹介した通り、OKIのイノベーション・マネジメント改革は、社内インタビューから始まりました。この際、ベースとしたのが、OKIのイノベーション・パートナーである一般社団法人Japan Innovation Networkの「イノベーション・コンパス(羅針盤)」です。この羅針盤は、システマティックにイノベーションを興すために必要なマネジメントのエッセンスが盛り込まれています。OKIのイノベーション・マネジメント改革は、この羅針盤を基に、我が社の事業や社風に合った「OKI羅針盤」を構築することがゴールになります。

ビジネスモデル構築力を磨く社内教育
社内インタビューで浮き上がってきた課題の一つが、ビジネスモデルを構築するための社内教育が不十分であったことです。OKI社内では、BMC(ビジネスモデル・キャンバス)があまり浸透していなかったため、ワークショップ(WS)形式で、BMCの習熟を図ります。また、チノつぶ第5~7号で紹介しましたが、OKIは、SDGsに掲げられている社会課題からイノベーションの事業機会を見出す活動を行っています。研修では、この点に関する共通理解も作ります。
トップから浸透を図る
研修の実施方法にも、いくつかの工夫が凝らされています。まず第一に、トップのイニシアティブで進めていることです。千人研修に先立ち、まず、役員がほぼ総出で2017年12月と2018年4月に2回に分けたWSを開催しました。この内容を部門長クラスに展開し、それを全部長クラスに展開するという手順で進めています。役員や部門長への説明は、BMCで行わなければならないということになると、自然にグループ内に浸透していくことになります。この他、一石数鳥を狙って取り組んでおりますが、その内容につきましては次週以降ご紹介させていただきます。
(2018年11月26日、OKIチーフ・イノベーション・オフィサー(CINO)横田 俊之)