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- 児童・生徒の運動の見える化で、学校体育授業のICT化を実現
注力分野の活動事例
ヘルスケア・医療


こんなことで
お困りではありませんか?
- 体育授業にICTを活用し、質の高い授業・個別最適な指導を実現したい
- 児童・生徒の体力の変化や、体の反応を正確かつ簡単に数値として把握したい
- 運動が苦手な児童・生徒にも、楽しみながら体育に参加し運動へ興味を持ってもらいたい
2020年度より学習指導要領が変更され、児童・生徒が「主体的かつ対話的で深い学び」に取り組むことが重要視されています。体育科においても、成績評価のためには児童・生徒の運動能力や努力の様子を把握する必要がありますが、従来は先生の観察による評価が中心となり、客観的な記録が難しく、教員の負担となっていました。
さらに、近年は小中学生の運動量が低下傾向にあり、特にコロナ禍以降その傾向が顕著です。これに伴い、運動に対する意欲や意識の低下も懸念されており、将来的な生活習慣病などの健康リスクや精神的な意欲・気力の低下とも関連し、社会的な課題となっています。

OKIが目指す体育ICT
OKIは、体育授業を担当する先生に、児童・生徒の全員の運動データを手元の端末で一括に確認できる環境を提供します。このOKIの体育ICTソリューションでは、児童・生徒一人一人にウェアラブルデバイスを付けて、心拍数や歩数、消費カロリー等の運動データをOKI独自の無線通信技術を活用してクラウドにアップロードします。クラウドにアップロードされた運動データは授業中にリアルタイムに可視化され、児童・生徒一人一人の具体的な数値での運動目標や指標として活用できるため、個別最適な授業を実現できます。
これらの運動データは体への負荷のかかり具合の確認にも使えるため、高負荷がかかっている児童・生徒への声掛けのきっかけにもなり、体調不良リスクの低減にも繋がると考えています。
また、蓄積された運動データを児童・生徒自身が振り返って見ることで、保健の学習にもつながります。
さらに、「このようなシステムがあればどのような体育授業が実践できるか」というシステムの「活用事例集」を体つくり運動や陸上競技をはじめ、様々な単元・種目で作成しています。これにより、個別最適な学びを実現する体育授業を敷居低く導入できます。

OKIは、独自の移動対応無線通信システムを搭載した、小型のウェアラブルデバイスを用いて、国立大学とその関連小中学校との共創により、体育授業の現場に実際に入り込んで実証実験を行ってきました。実証実験では、体育授業におけるICTの有効な活用方法の検討や、児童・生徒一人一人が主体的に体育授業に取り組めるような授業モデルを実践し、ICT活用の大きな効果を得ています。

OKIの強み「移動対応無線通信」
OKIの体育ICTソリューションで得られるベネフィットは、大きく分けて次の3つがあります。

通信費等の設備コストが不要
免許不要の通信帯域(920MHz帯)を利用しているため通信費がかかりません。教育現場のICT化の阻害要因にもなるランニングコストを削減します。

多数広範囲のモニタリングを実現
クラス単位、学年単位の多人数が、約200mx200mサイズのグラウンドに広がって動き回る授業でも、1台の基地局で、各児童・生徒の運動データを収集できます。広範囲の児童・生徒を見守る目となります。

リアルタイムかつきめ細やかなデータ収集
体温、心拍、運動量を1〜2秒に1回の頻度で収集することで、リアルタイムに体の反応を知ることができるようになり、データに基づく新しい体育授業を実施できます。

事例|大阪教育大学との体育科学習におけるICT活用に関する共同研究
OKIは、大阪教育大学と、大阪市内の公立小学校、大阪教育大学附属天王寺小中学校の体育授業で実証実験を実施し、体育ICTソリューションシステムを活用することで授業内容の質の向上や教員の負担軽減に効果があることを確認しました。
教員は手元のタブレットで、児童・生徒の運動負荷状態調を一覧管理しながら安全な授業を実現できます。また、実証実験後に大阪教育大学が実施したアンケートでは、参加した児童・生徒の満足度を約90%獲得し、児童・生徒に体育授業への参加意欲の向上と、ICT活用が体力や運動能力の獲得および運動習慣の獲得に及ぼす効果が得られました。
学校体育授業のICT化による社会課題解決に向けてOKIの体育ICTソリューションを活用しませんか?
OKIは、共創パートナーとなってくださる企業様と一緒にイノベーションを創出し、事業を創り上げることを目指しています。
ここまでご紹介したソリューションは、OKIが一方的に提供するのではなく、共創パートナー様の技術やアイデアを組み合わせることでより良いものに昇華させたいと考えています。
「まだアイデアのレベルだけれど、何ができるか相談してみたい」
「自社の技術・製品を活用してOKIとできることを模索してみたい」
そのような段階でも構いませんので、まずはご相談ください。
「まずは情報交換を」
という段階でもお待ちしております。



