OKIは、重要施設への不法侵入や、地中に埋設されたライフラインへ加わる異常振動を検知する、防犯・防災用途の光ファイバーセンシング技術を研究開発しています。1本の光ファイバーと1つの計測システムで、多地点で発生した異常とそれらの正確な位置を瞬時に検知します。光ファイバー長にして数十キロメートルにおよぶ範囲の一括監視が可能であり、監視範囲が広大な重要施設の物理セキュリティの強化やライフラインのきめ細かい維持管理に貢献します。
光信号の微妙な変化を検知することで、光ファイバーに伝わる僅かな振動を分布的に検知します。OKIは、光波の揺らぎの統計的な特性を利用することにより、正常時と異常発生時の明瞭な弁別を可能にするとともに、コヒーレント検波など高価で複雑な検出方式を用いること無く、多地点の異常振動を同時に検知する技術を開発しました。本技術は、幅広い分野における課題解決への貢献が期待できます。
公的研究費の不正使用および研究活動における不正行為等に係る通報も上記で受け付けます。