導入事例

株式会社NTN上伊那製作所様

導入事例の記載内容は取材当時(2024年11月)のものです。


24時間稼働の工場を支える現品票印刷 PLAVI Pro1040でバーコード印字品質改善と製造原価削減を実現
株式会社NTN 上伊那製作所の写真

世界一の軸受用ローラーの一貫加工を目指すNTN上伊那製作所は、創業100年を超える親会社NTN株式会社から受け継いだローラーの製造技術で世界トップクラスのシェアを誇り、創業以来、高品質・高寿命・低コスト等、高い評価と信頼を得ています。
同社がつくるローラーは、軸受(ベアリング)として、自動車や航空機、鉄道車両、医療機器、エネルギー関連機器や各産業機械などあらゆる機械のなめらかな回転を支え、エネルギーロスを最小にすることでCO2排出量の削減にも貢献しています。

日々出荷される製品は1日に2,000箱にも及び、その箱一つ一つに貼付される現品票もまた、1日に2,000枚ほど印刷されます。この大量印刷にストレスなく対応し、品質向上とコスト削減を実現するべく採用されたのが、OKIのカラーLEDラベルプリンター PLAVI Pro1040です。


■本事例のリーフレット

ダウンロードはこちら (2.0 MB)

株式会社NTN
所在地:長野県上伊那郡箕輪町大字中曽根522-2
設立:2005年12月
従業員:252名(2022年7月末現在/契約社員含む)
URL:https://ntn-kamiina.co.jp/(外部サイトへ移動します)
【概要】○課題(・製品出荷時に欠かせない現品票の大量印刷にかかる製造原価が高い。・一次元パーコードの印刷でスジや印字抜けによるクレ-ムの発生。・大量印刷により、印刷時に手間や工数がかかる)○成果(・ランニングコスト28%削減(消耗品、用紙、保守費用含む)。・印字品質の改善で、現場のストレスや確認の手間を解消。・用紙・消耗品交換頻度の低減、用紙カット不要で手間や工数の削減)
導入モデル カラーLEDプリンター PLAVI Pro1040
課題・背景「日々現品票を大量印刷する工場/高い印字品質の維持とコスト低減が課題に」
現品票イメージ
現品票には製品を納める際、モノや公差の識別ができるようにする重要な役割があります。一次元バーコードと併せて公差の大小で色分けして印刷し、製品ひと箱ずつに貼付します。製品の出荷数に比例して大量印刷(約2,000枚/日)される現品票にかかるコストは、製造原価低減が求められる昨今、決して無視できる数字ではありません。同社では従来カラーのサーマルプリンターを導入していましたが、生産・サポートが終了したため、現品票印刷用の新たなプリンターを探していました。
 
当時カラーのラベルプリンターはあまり選択肢がなく、まずはインクジェットのプリンターを導入することに。しかし、インクジェットはインク費用とインクジェット専用紙のコストが高い上、さらには印刷時にスジが入ってしまうなどの問題も発生していました。スジが入ると、一次元バーコードが読み取れないため、出荷先から入庫ができない等のクレームが入ることも多かったといいます。そのクレーム軽減のために日に数回印字テストを繰り返すなど余計な作業も発生。また、いつヘッドが欠けてスジが出てしまうか慎重にならざるを得ないといったストレスも課題に挙げられていました。部署によってはラベルプリンターではなく、通常のページプリンターでミシン目の入った用紙に印刷し、ミシン目を切り離して使用するなどの手間も強いられていました。加えて、日々の大量印刷により用紙交換・消耗品の交換頻度が高く手間や時間もかかっていたといいます。
導入のポイント「カラー印字に加え、高精細で安定したバーコード印字と、低いランニングコストを高評価」
管理部 管理会計課 課長補佐(兼)システム係長 山内健史 氏
OKIのカラーLEDラベルプリンター PLAVI Pro1040との出会いは展示会。初めてPro1040を見た時の感想をシステム担当の山内氏はこう語ります。
「トナー方式のカラーラベルプリンターがあるんだということに衝撃を受けました。モノクロはたくさんあるけどカラーはない。これなら今ある課題を解決できそうだと思い、早速購入を検討しました」。
導入のポイントとして、次の三つを挙げています。 
・製造原価低減(現品票印刷にかかるランニングコストの削減)
・スジや一次元バーコードの印字抜けといった課題を払拭する印字精度の高さ
・用紙交換・消耗品交換などの手間削減と効率化
 
同社では、インクジェットプリンターを使用していた部署、ページプリンターを使用していた部署も含め、新たにPro1040を4台導入。コスト削減と現場にかかる負荷の解消、そして業務効率化へ向け動き出しました。
現場の声・成果「ランニングコスト28%削滅!業務効率・印字品質も格段にアップ」
写真上段:生産管理課 今村真奈美 氏、生産管理課 係長 原規隆 氏/写真下段:第二製作課 高橋美佳 氏、第二製作課 係長 白鳥裕美子 氏
さらに、生産管理課で現品票の印刷業務に携わる原氏・今村氏は、「インクジェットプリンターを使用していた時は、印字の品質でクレームが来るという課題がありましたが、Pro1040になり、文字や数字が鮮明に印字されるので、この問題が解決しました。大量に印刷するので消耗品の残寿命や、故障・紙詰まり等がわかりやすくディスプレイ表示されるところも使いやすいです。週に1回は行っていた用紙交換も以前に比べて頻度が減り楽になりました」と語ります。また、これまでページプリンターを使って印刷していた第二製作課の白鳥氏・高橋氏は「以前使っていたプリンターは3枚綴りの用紙で印刷して、それを切り離す作業が必要でした。さらに1枚だけ印刷したいときも3枚綴りを使わなければならず、用紙の無駄も多かったんです。Pro1040では1枚ずつカットされて出てくるので業務効率が上がり、用紙の無駄も改善されました」と語ります。
 
こうした現場の声に加え、山内氏はPro1040導入の最大のメリットについて次のように語ります。「インクジェットプリンターを導入していた時に比べ、ランニングコストが28%削減できました。これは主にトナー代・印刷用紙代・保守費用代などを削減できたことによります」。同社のように毎日2,000枚という大量印刷をする工場においてはこの削減の効果は大きい。また、「インクジェットで課題となっていた印字の際に表れるスジについて、Pro1040に変わってからは一切出てくることがなくなりました。無駄な印字テスト作業からの解放と、いつスジが表れるかという不安からの解放は、業務効率の向上にもつながっています」といいます。
 
OKIのカラーLEDラベルプリンター PLAVI Pro1040は、製造現場における大量印刷時の課題解決と業務効率向上、コスト削減に貢献いたします。
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