導入事例

株式会社コバヤシ様

導入事例の記載内容は取材当時(2024年11月)のものです。


耐水・耐擦過性が求められる現場に使用される合成紙へのカラー印刷を実現 結東札(荷札)作成にかかる作業の大幅削減と手作業からの解放をもたらしたPLAVI Pro330S
株式会社コバヤシと結束札(荷札)を添付したセパレーターの写真

株式会社コバヤシの創業は1895年(明治28年)。のこぎりの目立てや包丁研ぎなどの金物屋としてスタートし、130年の歴史の中で業種・業態を変え、現在では金属工事・建築資材の卸を行っています。取り扱う金属資材は主に北海道の建築を支えており、近年は北海道新幹線の高架の柱、周辺ビルなどの建設にも携わっています。過去には新千歳空港、エスコンフィールドHOKKAIDOなど、北海道を代表する事業にも同社の扱う金属資材が使用されています。

現在、同社では主に「セパレーター」と呼ばれる、建築物の基礎工事でコンクリートの型枠を固定する際に使用される棒状の金属部品の製造を行っています。サイズや形に類似したものが多く、納品の際は使用場所や現場のグループごとに結束札(荷札)を色付けし区別できるようにしなくてはなりません。この結束札印刷時の効率改善を図るべく導入されたのがOKIのカラーLEDプリンター PLAVI Pro330Sです。


■本事例のリーフレット

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株式会社コバヤシ
所在地:札幌市西区発寒13条12丁目2番23号
設立:1948年7月(創業1895年5月)
従業員:62名(2024年4月時点)
URL:https://www.kobayashi-metal.co.jp/ (外部サイトへ移動します)
【概要】○課題(・製品ごとに添付される結束札(荷札)への手作業による色分け作業が業務を圧迫。・インクジェットプリンタ-では従来使用していた耐水・耐擦過性に優れた合成紙に印刷ができない。・特殊な合成紙に書けるカラーマーカーは1種10色のみで、お客様ニーズに対応しきれない)○成果(・カラ-印刷により手作業による色分けがなくなり、作業時間が1/2以下に短縮、他業務へのシフトも可能に。・従来使用していた合成紙に印刷ができ、更にトナー方式により耐水・耐擦過性も◎。・手書き、マ-カ-も不要で、お客様の要望する色分けへの柔軟な対応が可能に。)
導入モデル カラーLEDプリンター PLAVI Pro330S
お客様ニーズへの柔軟な対応へ向け、手作業による業務負荷の改善が急務に
商材部 主任 樋口 凛 氏と商材部 配送担当 小林 亜衣里 氏の写真
主力商品であるセパレーターは、使用場所に応じて様々なサイズ・形状があります。お客様からは、たとえば基礎に使うものなのか、柱なのか、階段なのか、1階のどこに使うのかがわかるようにしてほしい、あるいは派遣先現場のグループや班ごとに分けて識別できるようにしてほしい、といった要望があり柔軟に応える必要があります。そこで同社では、種類・形状・場所等に応じて、セパレーターを結束する際に添付する結束札(荷札)に、これまでカラーマーカーを使って手作業で色分けし判別しやすいようにしてきました。
 
実際に手作業を行っていた樋口氏と小林氏は「当時はモノクロのサーマルプリンターで印刷した伝票に別作業で一枚ずつ色付きのマーカーで線を引いていました。1伝票につき200枚程度を印刷し、結束札を作成。それにカラーマーカーで線を引くのに大体15分くらい。この作業を一日4~5回、つまり1時間〜1時間30分ほどの時間を費やしていた」といいます。

さらに両氏は「(線を引く作業につきっきりになり)その間に電話をとるなどのやるべきことができなくなってしまう。また、200枚の伝票に書いた線を乾燥させるのに場所もとり、色を間違えては修正テープで引き直したり、最悪の場合は200枚刷り直すことも。マーカーで引いた線が歪んでいたり、字に被って見にくかったりして、お客様からのクレームになることもあった」と語ります。
導入のポイント「従来の用紙が使用可能なカラーラベルプリンターを探すも難航 ようやく条件に合致したのがPLAⅥ Pro330S」
現場に設置されている Pro330Sの写真
こうした作業時間を短縮・改善するためにカラー印刷できるラベルプリンターの導入を検討。プリンターを変えるにあたりどうしてもこだわりたかったポイントが『従来のプリンターで使用していた用紙を使用したい』というもの。建築資材へ添付する伝票は、雨や雪にさらされることも多い。また北海道全土に輸送するため、途中で摩擦により紙が擦れたり破れてしまうこともある。そのため元々使用していたモノクロサーマルプリンターでは、水や破れに強い合成紙(YUPO)を使用していたといいます。
しかし、この条件に合うプリンターはなかなか見当たらず、OA機器などの代理店担当者から勧められてやっと出会えたのがOKIのPLAVIPro330Sでした。Pro330Sは印刷可能な用紙の種類も豊富で、同社が希望する合成紙(YUPO)の印刷も可能でした。さらに、筐体のコンパクトさ、イニシャルコストの価格帯なども条件に合致したため導入を決めたといいます。
【成果・今後】作業時間が1/2以下に短縮!お客様の要望にも柔軟に対応でき働き方にゆとりも
Pro330Sを導入してまず改善されたのは、なんと言っても作業時間の短縮です。カラーのラベル印刷が可能になったことで、これまでマーカーで線を引く工程に1時間/日以上費やしていた時間が無くなり、1伝票当たりの作業時間を1/2以下に短縮することができました。これまでは合成紙(YUPO)に引けるマーカーが1種類10色しかなく、それを超える色分け対応に苦慮していたが、カラー印刷が可能になったことでお客様の要望する色分けすべてに柔軟に対応できるようになったことも大きなポイントだといいます。樋口氏は「時短によってできた時間を他の業務にシフトすることができるようになり、心にゆとりを持つことができました。また、新人教育など今までなかなかできなかったことに時間を割り振れるようになった」といいます。

メンテナンス面でも「トナーがなくなった時などは、プリンター上部をサッと開けるだけでワンタッチで交換ができるので、機械が苦手な人や、新人でも一回で覚えることができる易しい作りになっているなと感じました」と語ります。Pro330Sの導入で見えた今後の展望として「いまはカラーで線を引いているだけですが、今後は文字の色を変えるなど、色々とやってみたいと考えています」と樋口氏は語ります。OKI カラーLEDプリンター PLAVI Pro330Sは、耐水・耐擦過性が求められる現場に使用される合成紙への印刷を可能にし、作業効率を高めるとともに働き方にゆとりをもたらしました。
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