信頼性・メンテナンス性の高さから診療業務がスムーズに流れるように
2015年夏、同病院ではプリンターの入れ替えを実施。そこで選ばれたのが、OKIデータだった。外来受付や診察にはA4モノクロLEDプリンター「COREFIDO B432dnw」を19台、診療録やカルテなどを管理する診療情報管理室にはA3モノクロLEDプリンター「COREFIDO B841dn」を、さらに院内薬局や地域連携室など外部とのやり取りがある部署にはA4カラーLED複合機「COREFIDO MC362dnw」を2台ずつ導入した。
選定の大きな決め手は“5年間無償保証”だったという。「不具合にさんざん悩まされていただけに、5年間、修理コストを気にせず安心して使えるというのは魅力でした」。
実際に使ってみて驚いたのは信頼性とメンテナンス性の高さだった。「紙詰まりすること自体ほとんどないし、万一起きてもカバーを開ければそこに紙があるので、すぐに取り除ける。長時間、業務が止まることがなくなり、情報システム室のメンバーが呼び出される頻度も格段に減りました」。
導入から1年が経つが、故障は皆無だという。従来は、平均して年に5台程度は故障のためプリンターを買い換えており、年間10万円程度のコストがかかっていた。情報システム室の稼働工数も考えると、トータルコスト削減効果は大きい。
ファーストプリントの時間も10秒程度と、従来の半分以下になった。その分、診療待ち時間も短くなり、患者の満足度向上にも寄与している。また「COREFIDO B432dnw」は設置面積も高さもコンパクトなため、診察室のデスクの上に置いても、座ったまま自然な姿勢で手を伸ばしてプリントアウトを取ることができ、医師たちから好評だ。
「電子カルテを導入する上で、プリンターの選定がいかに重要か、を痛感しています。正直、電子カルテシステムと同時に以前のプリンターを導入した際は、システムの付属物くらいの認識で、安ければいいくらいにしか考えていませんでした」。
電子カルテ導入で圧倒的に増える紙の出力。それを支えるのがプリンター・複合機だ。プリンター・複合機が脆弱だと、病院の業務そのものが止まってしまい、病院経営全体へのインパクトも大きくなる。電子カルテの時代にこそ、慎重なプリンター選びが求められているといえるだろう。