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ランドーアソシエイツ インターナショナル リミテッド様

導入事例の記載内容は取材当時(2014年3月)のものです。


実物パッケージに近い高精細な白版印刷を評価。多彩な印刷機能でクリエイティブの可能性が拡がる。

世界的なブランディング・デザイン会社として、ブランド戦略策定やCIロゴ・パッケージデザインなどを展開しているランドーアソシエイツ インターナショナル リミテッド。同社では、パッケージデザインを企画提案する際のサンプル制作のためのプリンターとして白版印刷が可能な「MICROLINE VINCI C941dn」を導入した。同社シニア・デザイナー 塩崎 宏一氏、デザイナー 佐藤 正志氏は、その高精度な印刷、使い勝手を高く評価している。

写真左:ランドーアソシ エイツインターナショナル リミテッド
シニア・デザイナー 塩崎 宏一氏
写真右:ランドーアソシ エイツインターナショナル リミテッド
デザイナー 佐藤 正志氏

評価のポイント:他にはない手頃なサイズ、価格、使い勝手で、社内での白版印刷に最適。高精細な白版印刷で細かい文字も美しく、イメージ通りのパッケージサンプルを制作可能。色紙への白版印刷やクリアトナー印刷の実現で、拡がるクリエイティブの可能性。

パッケージサンプル用フィルム出力には白版印刷が必須

東京オフィスに設置されている「VINCI C941dn」。商品パッケージのサンプル制作に使われている。

企業ブランド戦略・CIデザインの世界的企業であるランドーアソシエイツの東京オフィスでは、食品・飲料水メーカー・消費財メーカー・航空会社をはじめ、世界に名だたる企業のブランド戦略やCIデザインを提供してきた。また、商品パッケージも手掛けており、コーヒーや清涼飲料水、食品、シャンプーなど誰でも知っている商品パッケージをデザインしている。
「商品パッケージのデザインをクライアントに提案する際、実物をイメージできるリアルなサンプルの制作が重要です。当社ではプレゼンの際に、社内出力したフィルムを無垢の缶などに貼り付けたサンプルを制作してクライアントに提案しています。」と塩崎氏は語る。サンプル用のフィルム出力には白版印刷が必須となるが、通常のレーザープリンターでは対応できない。そのためこれまで同社では、カラー印刷をレーザープリンターで、白版印刷をマイクロドライフルカラープリンターで行い、2枚のフィルムを重ね合わせて対応していたという。

最新のOSやデザインソフトに対応できなくなった白版印刷用プリンター

しかし、同社で長年使用していたマイクロドライフルカラープリンターはすでに製造中止となっていたモデル。PCやデザインソフトのバージョンが年々上がっていく中で、MacはOS10.5、Adobe IllustratorはCS3までしか対応できなかったという。そのため、白版印刷用にバージョンの古い専用Macを用意しなければならなかった。佐藤氏は次のように語る。「プレゼンの前日は、各デザイナーが出力しようと白版印刷専用Macの順番待ちも起こっていました。また、プリンターの調子が悪く出力できなくなるときもあり、万が一に備えて、予備で同じプリンターをもう一台用意していました。」そして、遂には同プリンターが販売終了となり、インクリボンの在庫切れも懸念されたため、同社では代替機を探していた。そこで大判インクジェットプリンターが検討にあがり、テスト導入したという。しかし、白版印刷はできるものの、缶コーヒーやヘアケア商品などのパッケージ印刷に、大判インクジェットプリンターはやはり大きすぎたという。また、プリントサーバーが必要であったり、PDFデータに変換してから出力しなければならないなど、使いづらく結局導入には至らなかった。

サイズも使い勝手も最適だったVINCI C941dn

今後のプレゼンのクオリティを保つためにも“プリンターの寿命が来る前のリプレース”が課題だった同社。そんなとき「MICROLINE VINCI C941dn(以下VINCI C941dn)」が発売されるという話を聞いたという。「プリンターの販売代理店から白版印刷できるVINCI C941dnが登場すると聞きました。早速、印刷サンプルを見ると以前のプリンターでは破線になってしまっていた0.2ポイントの白線もクッキリ出力されており、これは使えるなと感じました。」早速同社では、VINCI C941dnを発売前にテスト導入した。塩崎氏は次のように振り返る。「新しいプリンターを導入する際には、使い方や色調整などにある程度時間がかかりますが、テスト導入期間で複雑な印刷設定や色味の調整も検証できました。サイズも価格も使い勝手もちょうどよいプリンターはこれしかない、と思いましたね。」同社の購買ご担当者からの評価も高く、VINCI C941dnへのリプレースを決定したという。

高精細な出力で、より実物に近い仕上がりを実現

ランドーアソシエイツの東京オフィスでは、食品・飲料水メーカーや航空会社など、世界に名だたる企業のブランド戦略やCIデザインを提供している
そして同社では、VINCI C941dnが発売されると同時に導入。デザイナーたちからの評判も上々だと佐藤氏は評価する。「テスト導入していたので、問題なく運用をスタートできました。何よりも、専用Macを使わず各デザイナーのMacから直接出力できるのは嬉しいですね。クオリティについても、今まではドットの粗さが少し気になっていましたが、VINCI C941dnでは高精細に出力でき、より一層実物に近い仕上がりでサンプル提出できるようになったと感じています。」プレゼン前の準備でバタバタとしているときも、デザイナーはプリンタの不調を気にせず作業に集中することができるようになったという。また、同社ではVINCI C941dnの「5年間無償保証プラス」(※)サービスを利用している。思いがけない故障が発生した場合でも無償で修理対応するため、突然の追加コストの不安もなく、購買ご担当者からは安心という評価を得ているようだ。

※サービスのご利用については当社保証規定をご確認ください。

クリエイティブの幅を広げ、さらなる競争力の強化へ

VINCI C941dnで出力されたフィルムを手に、 そのメリットを語る塩崎氏。
佐藤氏は、社内でのフィルム出力の意義について次のように考えている。「パッケージデザインをしていく上で、クオリティを高めるには、何度もフィルムに出力しながら微妙な色調整を重ねていかなければなりません。フィルム出力を外注に出す会社もあるようですが、プレゼンまでのスケジュールや費用を考えると、何度も外注出力することはできませんから、社内でのフィルム出力は必須だと思いますね。」初期のプレゼン段階では2Dの紙出力で提案する会社もあるが、最初から3Dのパッケージサンプルで提案するとより実物をイメージでき、クライアントからの評価につながりやすいという。最後に塩崎氏はVINCI C941dnの可能性について、次のように語ってくれた。「色紙やメタリック紙に白版印刷できますし、クリアトナーで透かし印刷も行えます。これまで自社でサンプル出力できない印刷形式は選択肢から外しがちでしたが、パッケージに限らず、ノベルティまで様々な出力に対応できるVINCI C941dnが、クリエイティブの可能性を押し広げてくれるのではないかと感じています。」卓越したブランディング戦略とデザイン力で、クライアントからの評価が高いランドーアソシエイツ。VINCI C941dnの導入で、今後さらに競争力を高めていくことが期待されている。

[特集] VINCIを活用したパッケージデザインが商品化 >

Corporate profile

Landor

ランドーアソシエイツ インターナショナル リミテッド様

1941年にウォルター・ランドーによって米国サンフランシスコで創設され、世界21か国、27拠点で展開する世界最大のブランディング・デザイン会社。各国市場への深い理解と先進的なブランド戦略に基づくクリエイティブデザインの融合によって、ブランド強化につながるコンセプト開発、ネーミング開発、デザイン開発を一貫して提供している。

http://www.landor.co.jp/ >

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導入製品 5色印刷対応のフラッグシップカラーLEDプリンター。MICROLINE VINCI C941dn。本体価格 1,398,000円(税別)。CMYKの4色+特色ホワイトまたは特色クリアーでの5色印刷が可能。厚紙、透明フィルム、特殊紙など多彩な用紙に対応。VDC(Variable Dot Control)方式のDigital LEDヘッド搭載により1ドットで16階調(※1)の表現が可能。見やすい4.3インチ高解像度カラーLCDの大画面を搭載。カラー、モノクロともに50ppm(※2)の高速プリント。※1 1200×600dpiモードの場合。※2 普通紙、A4片面ヨコ送り/コピーモード時。C941dnの場合、CMYK+特色ホワイト:45ppm、CMYK+特色クリアー:18ppm、特色オーバープリント(CMYKの前にホワイトを印刷するモード):16ppm。
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