※このコンテンツはITメディア特集掲載記事に掲載されているものです。
業界メディアが徹底評価!COREFIDO EXレポ
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ビジネス向けのプリンター、特にLED方式やレーザープリンターは、大量印刷を行う前提の製品なので、長期保証をうたっていたとしても使用期間が5年を超えてくると、ほぼほぼどこかに不具合を抱えることが多い。そうした点を考慮して無償保証期間を1年としているメーカーが一般的だ。
今回それを一気に7年間へと拡張するというのだから、これは製品の耐久性と信頼性に相当の自信がなければできることではない。
この新「COREFIDO EX」が、これからのビジネスプリンターをどう変えていくのか、2年間拡張された7年間の長期保証に耐えうる製品なのか、といった部分を中心にその実力をじっくりと見ていこう。なお、「COREFIDO EX」のラインアップは、最上位モデルのC844dnw、必要な機能をコンパクトに凝縮したC835dnw、トレイセットモデルのC835dnwtがある。今回は最上位モデルのC844dnwを詳しくレビューした。
白色のバックライトを持つ液晶パネル部分は、前モデルまではクリック感のはっきりしたボタンを設置していたが、COREFIDO EXでは静電タッチパネルが採用されている。誤操作を防止するためにユーザーが操作できるボタン/キーのみが光る仕様となっており、こうした細かい部分を見つけて改良してきている点は非常に好感が持てる。
本体は正面に立ってそのまま各種メンテナンスが可能なフロントオペレーションを採用。一部の作業を除き、トナーカートリッジの交換、定着器ユニットの交換、紙詰まりの対応などを含めて本体前面側から作業が行えるようになっている。タンデム方式で用紙が1パスで直線的に流れるようになっているため、紙詰まり時の対応が非常に楽に行える。
さてCOREFIDO EXの最大の特徴は、前述したように「7年間無償保証」と「メンテナンス品7年間無償提供」という、ある意味「そんなにサポートしちゃって大丈夫?」と思えるレベルの太っ腹な保証とサポートにある。
「保証期間内の修理費用を全てメーカー側が負担する」(※1)という画期的なコンセプトは、2008年に登場した初代COREFIDOシリーズから受け継いでいるが、そのサービスを7年間に拡大し、より長く使えるプリンターとしての魅力を増すことができた理由を探ってみたい。
※1 メーカーの無償保証規定に準ずる
印刷はタンデム方式なので1パスで印刷される。LEDヘッドおよびトナーカートリッジは、本体手前側から黒(K)、黄色(Y)、赤(M)、青(C)の順で一直線に並んでいる。
トナーカートリッジとイメージドラムは簡単に分離することができ、トナーカートリッジは大容量のサイズで約1万枚、イメージドラムは約3万枚印刷可能だ。
他社製品に見られる一体型のトナーカートリッジは、イメージドラムの寿命が残っていても、一体型ゆえに交換しなくてはならないが、本モデルであれば、トナーがなくなったら、トナーだけを購入すればよい。
製品寿命の異なるトナーカートリッジとイメージドラムを分離できるようにしたことで、それぞれを無駄なく使い切ることができる。
LEDヘッドは直線状に微細なLEDが配置されているため、レーザーを用いたページプリンターより細かな線に強いという特徴がある。さらに1ドットで4階調の表現が可能なため、グラフィックス印刷においても階調の再現性に優れるというメリットもある。印刷が早くてなおかつ文字も美しい、といいとこ取りがLED方式なのだ。
印刷解像度は、最上位モデルのC844dnwが最大1200dpi×1200dpi、C835dnwおよびC835dnwtは最大600dpi×1200dpiと高精細だ。ウォームアップタイムは電源を入れてからは約20.0秒、パワーセーブモードからの復帰は約9.9秒となっている。
印刷速度は、A4片面印刷でカラー・モノクロともに毎分36ページとなっている。ビジネス用途としては十分な速度だ。この印刷速度に関しては、A4のカラーおよびモノクロ印刷を実測しているので後ほど紹介する。
また、7年間無償保証により、保証期間内の修理費用がかからないのは大きい。たとえば、一般的なビジネスプリンターでは別途5年間の保守費用(交換部品込み)がかかり、さらに残り2年間の延長保守費用やスポットでの修理費用が発生する場合もある。7年間使い続けた場合のトータルコストはかなり抑えられるはずだ。
たとえば、オフィスでの使用例としては、耐水紙と組み合わせることで社内の水回りの掲示物やチラシの出力等もこれ1台で製作できる。これまで普通紙にプリントした後にラミネート加工していた手間や費用を、COREFIDO EXと耐水紙を使えば削減できる。自宅兼オフィスのような個人事業主から大企業まで、幅広いオフィスで活躍できるだろう。
A4のモノクロ印刷とカラー印刷を実測した。テストはWord(JEITA J1/J9印刷)の印刷画面で「OK」をクリックし、用紙が吸い込まれる瞬間から最後の用紙が排出されるまでの時間をストップウォッチを用いて手動で計測している(各スコアは5回計測した中間値)。
プリンタードライバーの設定は、ソートや拡大・縮小の機能がオフで標準のままである。プリントエンジンの本来の性能を見るためにファーストプリントを含まないモノクロおよびカラー印刷も行った。タンデム方式なのでモノクロとカラーの印刷速度に関しては公称値に差はないが、念のためカラー印刷に関してもテストをしている。
テスト結果を見るとファーストプリントの速さが際立っている。大量印刷を前提とした大型コピー機では連続印刷スピードが重視されがちだが、ちょっとした資料を印刷するための部門内共有プリンターとして活用する場合はファーストプリントのスピードが求められる。そうした点を考慮すると、ファーストプリントが速いCOREFIDO EXは、コンパクトなボディーサイズも含めてまさにビジネスの現場にとってジャストな選択といえる。
以上、COREFIDO EX C844dnwを見てきた。拡張性の高い本体に高速印刷が可能なプリントエンジン、そして7年間の無償保証とメンテナンス品無償提供という太っ腹なサービスを引っ提げて登場したCOREFIDO EX。同社がこれまで培ってきたプリンター技術をさらに進化させたこの最新モデルは、オフィスはもちろん、店舗や医療機関といった幅広いビジネス現場を支える強力な援軍になるはずだ。