業界メディアが徹底評価!COREFIDO EXレポ

驚異の7年間無償保証!! ビジネス現場を変える最新A3カラーLEDプリンター「COREFIDO EX」モデル徹底チェック


2008年に「5年間無償保証」をうたい、ビジネスプリンター市場に華々しく登場したOKIの「COREFIDO」シリーズ。その最新モデルである「COREFIDO EX」は、より長く、快適に使えるA3カラープリンターを目指して改良を続けてきた。10年超の時間をかけて磨き上げた完成度、耐久性、信頼性を見ていこう。

※このコンテンツはITメディア特集掲載記事に掲載されているものです。

OKIプリンターの未来を担う新「COREFIDO EX」

プリンター市場で長い歴史を持つOKIから、今後の同社が目指す方向性を強く印象付ける新製品が登場した。それが「COREFIDO EX」である。COREFIDOを拡張するという意味を持つ本モデル。これまでの無償保証5年間をさらに2年間延長し、「7年間無償保証」「メンテナンス品7年間無償提供」を実現したのが最大の特徴だ。
COREFIDO EX C844dnw

ビジネス向けのプリンター、特にLED方式やレーザープリンターは、大量印刷を行う前提の製品なので、長期保証をうたっていたとしても使用期間が5年を超えてくると、ほぼほぼどこかに不具合を抱えることが多い。そうした点を考慮して無償保証期間を1年としているメーカーが一般的だ。

今回それを一気に7年間へと拡張するというのだから、これは製品の耐久性と信頼性に相当の自信がなければできることではない。

この新「COREFIDO EX」が、これからのビジネスプリンターをどう変えていくのか、2年間拡張された7年間の長期保証に耐えうる製品なのか、といった部分を中心にその実力をじっくりと見ていこう。なお、「COREFIDO EX」のラインアップは、最上位モデルのC844dnw、必要な機能をコンパクトに凝縮したC835dnw、トレイセットモデルのC835dnwtがある。今回は最上位モデルのC844dnwを詳しくレビューした。

世界最小クラスの設置面積と使い勝手のよいデザイン

新モデルの「COREFIDO EX C844dnw」(以下、C844dnw)は、ビジネス向けA3対応カラーページプリンターとしては非常にコンパクトだ。本体サイズは449(幅)×552(奥行き)×360(高さ)mm。一見しただけではA4ページプリンターかと思えるほどコンパクトである。6~7人の小規模な部署で袖机の上に置いても邪魔にならないサイズ感だ。
設置面積は世界最小クラス(A3カラーLED/レーザープリンターの設置面積において。2019年1月現在、当社調べ)


白色のバックライトを持つ液晶パネル部分は、前モデルまではクリック感のはっきりしたボタンを設置していたが、COREFIDO EXでは静電タッチパネルが採用されている。誤操作を防止するためにユーザーが操作できるボタン/キーのみが光る仕様となっており、こうした細かい部分を見つけて改良してきている点は非常に好感が持てる。

使いやすいフロントオペーレーション。静電タッチパネルを採用


本体は正面に立ってそのまま各種メンテナンスが可能なフロントオペレーションを採用。一部の作業を除き、トナーカートリッジの交換、定着器ユニットの交換、紙詰まりの対応などを含めて本体前面側から作業が行えるようになっている。タンデム方式で用紙が1パスで直線的に流れるようになっているため、紙詰まり時の対応が非常に楽に行える。

7年間無償保証を実現した秘密に迫る

さてCOREFIDO EXの最大の特徴は、前述したように「7年間無償保証」と「メンテナンス品7年間無償提供」という、ある意味「そんなにサポートしちゃって大丈夫?」と思えるレベルの太っ腹な保証とサポートにある。

「保証期間内の修理費用を全てメーカー側が負担する」(※1)という画期的なコンセプトは、2008年に登場した初代COREFIDOシリーズから受け継いでいるが、そのサービスを7年間に拡大し、より長く使えるプリンターとしての魅力を増すことができた理由を探ってみたい。

※1 メーカーの無償保証規定に準ずる

OKIプリンターのポイントである独自の印刷方式「LED方式」

COREFIDO EXの印刷方式であるが、OKIプリンターは光源にレーザーではなく発光ダイオード(LED)を用いている。OKIはLED方式を世界で初めて開発したいわばLED方式の元祖メーカー。これまで一貫してLED方式を長期に渡って開発・進化させてきた。
LED方式とレーザー方式の違い


印刷はタンデム方式なので1パスで印刷される。LEDヘッドおよびトナーカートリッジは、本体手前側から黒(K)、黄色(Y)、赤(M)、青(C)の順で一直線に並んでいる。

トナーカートリッジとイメージドラムは簡単に分離することができ、トナーカートリッジは大容量のサイズで約1万枚、イメージドラムは約3万枚印刷可能だ。

他社製品に見られる一体型のトナーカートリッジは、イメージドラムの寿命が残っていても、一体型ゆえに交換しなくてはならないが、本モデルであれば、トナーがなくなったら、トナーだけを購入すればよい。

製品寿命の異なるトナーカートリッジとイメージドラムを分離できるようにしたことで、それぞれを無駄なく使い切ることができる。

高速かつ美麗印刷が可能なプリントエンジン

LEDヘッドは直線状に微細なLEDが配置されているため、レーザーを用いたページプリンターより細かな線に強いという特徴がある。さらに1ドットで4階調の表現が可能なため、グラフィックス印刷においても階調の再現性に優れるというメリットもある。印刷が早くてなおかつ文字も美しい、といいとこ取りがLED方式なのだ。

印刷解像度は、最上位モデルのC844dnwが最大1200dpi×1200dpi、C835dnwおよびC835dnwtは最大600dpi×1200dpiと高精細だ。ウォームアップタイムは電源を入れてからは約20.0秒、パワーセーブモードからの復帰は約9.9秒となっている。

印刷速度は、A4片面印刷でカラー・モノクロともに毎分36ページとなっている。ビジネス用途としては十分な速度だ。この印刷速度に関しては、A4のカラーおよびモノクロ印刷を実測しているので後ほど紹介する。

構造の単純化で自己メンテナンスも簡単

LED方式により、プリント部分がシンプルな構造となっている点も見逃せないポイントだ。何より自己メンテナンスが楽に行える。トナー交換や紙詰まり処理などのトータル時間が減少するとともに専門の保守・サポートへの連絡が減るためプリンターを使用できないダウンタイムを大幅に削減できる。
LED方式によって、トナーだけでなく定着器ユニットやベルトユニット、給紙ローラーなど各種パーツを簡単に着脱できるシンプルな構造を実現
メンテナンスが容易なだけでなく、シンプルさゆえの高い耐久性を誇る


また、7年間無償保証により、保証期間内の修理費用がかからないのは大きい。たとえば、一般的なビジネスプリンターでは別途5年間の保守費用(交換部品込み)がかかり、さらに残り2年間の延長保守費用やスポットでの修理費用が発生する場合もある。7年間使い続けた場合のトータルコストはかなり抑えられるはずだ。


さらに7年間という長期保証は、社内システムの更新サイクルに対応しやすいというメリットがある。PCなどの社内システムを更新する前にプリンターのサポートが終了してしまい、プリンターだけ保証を延長した場合、無駄な費用が発生してしまう。7年間の無償保証があれば、プリンター以外の社内システムの更新時期と合わせやすくなるため、余計なコストを削減できる。

さまざまな業種にフィットする幅広い用紙対応力

COREFIDO EXは、オフィス用途だけでなく、小売りや医療などの業種向けに進化したポイントもある。それが幅広い用紙への対応だ。

本モデルはページプリンターとは思えないほど、さまざまな用紙への出力が可能になっているのだ。

具体的には、耐水紙、短冊のし、医療機関の薬袋などに対応しており、さまざまな用途で使用される印刷物を自前で手軽に印刷できる。
幅広い用紙に対応。店頭用ポップなども手軽に作成できる


たとえば、オフィスでの使用例としては、耐水紙と組み合わせることで社内の水回りの掲示物やチラシの出力等もこれ1台で製作できる。これまで普通紙にプリントした後にラミネート加工していた手間や費用を、COREFIDO EXと耐水紙を使えば削減できる。自宅兼オフィスのような個人事業主から大企業まで、幅広いオフィスで活躍できるだろう。

給紙容量をアップした増設トレイセットモデル「C835dnwt」(写真=左)。NFCを内蔵し、スマホからのモバイルプリントにも対応する(写真=右)

COREFIDO EXのパフォーマンスを検証

A4のモノクロ印刷とカラー印刷を実測した。テストはWord(JEITA J1/J9印刷)の印刷画面で「OK」をクリックし、用紙が吸い込まれる瞬間から最後の用紙が排出されるまでの時間をストップウォッチを用いて手動で計測している(各スコアは5回計測した中間値)。

プリンタードライバーの設定は、ソートや拡大・縮小の機能がオフで標準のままである。プリントエンジンの本来の性能を見るためにファーストプリントを含まないモノクロおよびカラー印刷も行った。タンデム方式なのでモノクロとカラーの印刷速度に関しては公称値に差はないが、念のためカラー印刷に関してもテストをしている。

プリンタードライバーの画面はタブ構成になっており、それぞれの機能は分かりやすく操作で迷わないように配慮されている

テスト結果を見るとファーストプリントの速さが際立っている。大量印刷を前提とした大型コピー機では連続印刷スピードが重視されがちだが、ちょっとした資料を印刷するための部門内共有プリンターとして活用する場合はファーストプリントのスピードが求められる。そうした点を考慮すると、ファーストプリントが速いCOREFIDO EXは、コンパクトなボディーサイズも含めてまさにビジネスの現場にとってジャストな選択といえる。


また、LED方式を採用しているため、モノクロのテキスト印刷では、細かな文字が潰れることなく印刷されている。カラー印刷では階調が滑らかに表現されており、普通紙への出力でも十分に満足できる。さすがLEDヘッドだと思わせるのに十分な印刷品質だ。


以上、COREFIDO EX C844dnwを見てきた。拡張性の高い本体に高速印刷が可能なプリントエンジン、そして7年間の無償保証とメンテナンス品無償提供という太っ腹なサービスを引っ提げて登場したCOREFIDO EX。同社がこれまで培ってきたプリンター技術をさらに進化させたこの最新モデルは、オフィスはもちろん、店舗や医療機関といった幅広いビジネス現場を支える強力な援軍になるはずだ。

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