OKI独自のセンシング技術、AI技術を結集・活用し、
製造業のお客様が抱える課題を解決
「Manufacturing DX」は、OKI独自のセンシング技術、AI技術を結集・活用し、多くの製造業のお客様が抱える課題を解決し、スマート工場の実現を支援するソリューションです。
モノづくり基盤の強化に向けた「Manufacturing DX」を実践する拠点として、新工場「OKI本庄工場H1棟」が2022年7月より本格稼働を開始しました。ここで実証された技術、プロセス、ノウハウを「外部化」し、製品、ソリューション、さらには「モノづくり総合サービス(EMS/DMS)」としてお客様に提供することで、お客様の製造部門などにおけるDXを支援していきます。
「Manufacturing DX」は、スマート工場実現の第一歩となる製造現場を見える化する「現場変革」から始め、現場と経営を高度、かつ双方向に連携する「IT・オペレーション変革」を実現することで、環境変化・法令対応・少量付加価値生産などのさまざまな経営判断を支援する「マネジメント変革」の3つの変革から構成されています。
これらの実現には、「センシング」、「データ収集・管理」、「AI・高度活用」、「自律制御」の4つの技術基盤が不可欠で、OKIはこれらの技術基盤とともに3つの変革を三位一体で推進することにより、お客様の課題を解決します。
設備稼働率の適正な把握による生産性向上や、職人の技術継承を行うためには、従来の勘や経験への依存から脱却し、現場のデジタル化・活用へのシフトが重要です。
OKIは、自社工場への導入と多くのユーザーとの共創を通じ実用化可能な利用設備の異常予兆検知による最適保全および、光ファイバーセンサーによる現場温度の歪分布の可視化や自社工場での導入効果に基づく、プロジェクションマッピングや画像処理による作業状況のデジタル化など、現場変革につなげるソリューションの提供を順次拡大していきます。
生産計画と現場稼働状況の一元化や、高度なファクトリーオートメーションを実現するには、IT層とOT層(※2)の相互運用が不可欠です。
OKIは、得意とするセンサーネットワークや産業用イーサネットなどの各種ネットワークソリューションを提供するとともに、収集したデータを意味ある情報に変換し、迅速な経営判断に活かすためのエッジ領域と経営層を連携するソリューションなどを順次提供し、IT・オペレーション変革を行う情報基盤を実現していきます。
現場の生産状況や外部環境、ステークホルダーの要望などさまざまな状況・情報から、最適、かつリアルタイムな経営判断を行っていくことが求められます。
OKIは、自社導入と豊富な構築実績に基づく「ERP(※3)・生産管理システム」、「統合保守管理システム」「製品含有化学物質管理」などの従来のソリューションをさらに高度活用してマネジメント変革実現を支援するため、現場や外部のあらゆる情報を効率的に管理・連携し、高度な経営判断を支援するソリューションを順次提供していきます。
情報通信分野における長年の実績とノウハウをもとにした、センシング技術、通信技術、データ処理技術を融合し、製造現場の人やモノの状態・動作をデジタル化(見える化)します。
時々刻々と変化する生産状況や作業実績、ロケーション、画像、生産設備が出力するログなど、生産現場に眠る多種多様、かつ大量のデータをオープンなネットワーク基盤とIoT活用に適したデータ構造プラットフォームで収集・管理します。
AIを用いた当社独自の振動解析アルゴリズムや画像認識技術などのコア技術をベースに、製造現場から収集されたビッグデータを高度に分析・活用します。
異常予兆検知エンジンなどのモデリングされたAIエンジンをエッジサーバーに組み込むことで、異常発生前にラインを自動停止し、生産設備の部材交換を促したり、機械側で自動補正を行うことによって、工場現場の省力化、自動化の実現をサポートします。
ドイツ政府が推進している、IoT(Internet of Things)を駆使した次世代のハイテク産業の構築・確立を目指す戦略の呼び名。2011年に採択された。
情報システム・情報技術を表すIT(Information Technology)に対し、OT(Operational Technology)は、製造現場においてさまざまな装置を最適に動かすための制御・運用技術。現場そのものを指す場合もある。
企業の持つさまざまな資源(人材、資金、設備、資材、情報など)を統合的に管理・配分し、業務の効率化や経営の全体最適を目指す手法。また、そのために導入・利用される統合型(業務横断)業務ソフトウェアパッケージ。