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Yume対談

Aug.15,2019

Yume対談
「『新規事業創出のプロ』守屋実さんと対談しました(後編)」

SUMMARY

2019年7月2日(火)、株式会社ミスミにて新規事業創出を経験され、これまで多くの事業創出の実績をお持ちの守屋実様(以下、守屋さん)とOKIのチーフ・イノベーション・オフィサー(CINO)の横田俊之がOKIイノベーション・ルームYume STで対談いたしました。大企業から新規事業を興す上の課題や苦労について、大変盛り上がりました。今回は後編の内容をご紹介いたします。

守屋氏(左)と横田CINO(右)
守屋氏(左)と横田CINO(右)

パートナーを見極める

守屋ミスミの田口さんは、「世の中のすべてのビジネスマンは、うちの参画者でもあるんだ」と言っていました。
「世の中で働いている人は、自分たちの関係者なんだと思ったら、何でもできるだろう」と言っていて、「この人は突き抜けている」と思いました。

横田世界観のスケールが大きいですね。

守屋田口さんから「自分たちだけでやろうとするな。リスクを増やしてコストを増やすだけだと。」
「経営者だったら、適切なリソースを自分で取ってくることを考えろ」とよく言われました。

横田ただ、パートナーの見極めが難しいですよね。
守屋さんの本の中でも、うまくいかなくなった時も一緒にやっていけるかどうかをパートナー選びのポイントにしていると書かれていますね。

守屋大前提が、新規事業はうまくいかないことです。
うまくいくとしても、それまでの間は、うまくいかないことの連続です。
やっていけそうかどうかは、相性みたいなものだと思います。
年齢、性別、国籍も関係ないですね。

横田そうだと思います。
15年くらい前、私が、経産省で商店街担当課長をしている時に、早稲田大学3年生だった木下斉さんが、「自分の商店街活性化プランに委託費をつけて欲しい」と売り込みに来ました。
斬新なアイデアだったので、2年間で1千万の委託費をつけました。
今では、街作りの第一人者になっていますが、若くても本物はいると感じたものです。

人を育てる

守屋OKIの社員は自覚していないかもしれませんが、やりたいと思ったことに果敢にチャレンジすることのできるYume Proの環境は、世の中にそんなにありません。

横田小さくても、わかりやすい成果を出し、グループ内で認知が進んでいくと、どこかのタイミングで雪崩が起きることを狙っています。

新規事業創出について熱く語る守屋さん
新規事業創出について熱く語る守屋さん

守屋ベンチャーと違って過分なリスクを踏まなくていいですからね。
ミドルリスクミドルリターン的な思想で、1つ事業が成功できたら、1億円くらい報酬が取れるようにしたらいいと思います。

横田うちでは、報酬よりも、認知を大切にしたいと考えています。
成果を出した若手が主役になって、社会的にも認知を受けられるようにしていきたい。

守屋ぜひ、やった方がいいと思います。
今は、ベンチャーの経営者ばかり、やたら露出しています。
大企業の新規事業の方が、大きくて凄いことをやっていたとしても、組織人だから、相対的にメディアに露出しないんですね。

大企業からの新規事業の興し方について語る守屋さん
大企業からの新規事業の興し方について語る守屋さん

「まず好きをやってみよう」

横田それから、Yume Proのモットーは、「楽しくやろうぜ」です。
昨年5月に、イノベーション・ルームYume STがオープンした時、壁の隅に書いておきました。
守屋さんの本で「まず好きをやってみよう」とも通じる方針だと思います。

守屋大企業で働いている人は、組織の中で何をすれば評価されるのかという、「すべきこと」を考えてしまう。
そこに、経営者としての意思が存在しないんですよ。
創業者は、24時間365日考えています。
競争相手が、24時間365日ですから。
労務問題があるので、社員には言えませんけどね。

横田コンプライアンスは重要ですし、当然、労働基準法を遵守する必要があります。
ただ、本当に楽しくなると、夢中になれると思います。

Yume Proについて語る横田CINO
Yume Proについて語る横田CINO

大企業からイノベーションを

守屋日本では、大企業を諦めないことが大事だと思っています。
日本には、優秀な大企業が沢山あるので、ここが変わると国が変わると思っています。
足りないのは成功事例。
しかも、実は、成功事例もあるのに、あまり目立っていません。

横田その通りですね。
私も、経済産業省で長年、ベンチャーや中小企業の振興に携わってきました。
ただ、人、モノ、金、情報といったリソースは非常に限られています。
大企業という本丸を活性化させることの方が、はるかにインパクトが大きい。
Yume Proが成功事例となり、世の中に認知されるようにしていきたいと思います。

守屋それを真似するような企業が出てくるといいと思いますね。

横田成果を秘匿するのではなく、発信することで、「OKIは面白そうだから一緒にやってみたい」と思ってもらえる効果の方が大きいと思います。

守屋転がり始めたら、雪だるまのように、どんどん来ます。
そうやって露出する方がいいと思いますね。

横田雪だるまも、ある程度の大きさになったら、自律的に転がり始めるようになります。

守屋さっきも言いましたが、「転がしていいよ」と言っておきながら、本当に転がしたら怒られるというのが世間の大企業です。
本当に転がしていいのは、日本の大企業の中で珍しいですよ。

横田そこは、鎌上社長のリーダーシップのお陰です。
本当に有り難いと思います。
今回の対談をご縁に、守屋さんとYume Proの連携についても、是非、ご相談させていただきたいと思います。
本日は、有り難うございました。

※守屋実様のプロフィール
https://eiicon.net/companies/11939

本記事およびOKIの「Yume Pro」については、こちらよりお問い合わせください。
 

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