フィールド(エッジ領域)の課題をAIで解決する時代へ
より早く・より正確に、それが「リアルタイム-インテリジェンス」
AE2100
OKIの「AIエッジコンピューティング」の中核となるAE2100。ディープラーニングの推論環境を提供するインテル社のOpenVINO™ ツールキットとAIアクセラレーターである「インテル® Movidius™ Myriad™ X VPU」を搭載する、国内初のコンピューターアーキテクチャーを有しています。
また、各種センサーを収容する豊富なインターフェースや、多様な通信方式に対応しており、LTEや無線LAN、920MHzマルチホップ帯無線「SmartHop」にも対応しています。今後5Gにも対応する予定です。
OKIはAE2100を中核に、より早く、より最適で価値のある解を提供できる「リアルタイム-インテリジェンス」で、お客様が抱えるさまざまな課題を解決していきます。
オープンなAI実行環境であるOpenVINO™ ツールキットに対応しています。TensorFlowなどの一般的なディープラーニングフレームワークで生成した学習済みモデルをOpenVINO™ ツールキットのモデル・オプティマイザーで変換し、AE2100上の推論エンジンでAI推論処理を実行できます。
インテル® Movidius™ Myriad™ X VPUを2チップ搭載できます。AI推論処理専用のAIアクセラレーターにより、エッジ上でも高速なディープラーニング処理性能を提供します。
組み込みLinux(Yocto Linux)を搭載し、仮想化環境を提供するDocker、Azure IoT Edgeランタイム、AE2100の設定を行うWebUI/SDKを搭載。
標準コンテナにはOpenVINO™ツールキットを搭載し、学習済みモデルやアプリケーションをインストールすることでインテル® Movidius™ Myriad™ X VPUを使用した推論処理を実行できます。
お客さまがご用意されるコンテナも動作させることができ、学習済みモデルなどの資産を有効活用できます。
クラウド上でAI処理結果の可視化や、AE2100で処理させる学習モデルをクラウドから配信するといったクラウドサービスとAE2100の連携を容易に構築でき、付加価値ソリューションを提供できます。
コニカミノルタの画像IoTプラットフォーム「FORXAI」のデバイス認定を取得しています。同社のFORXAIパートナープログラム加盟企業が保有する、様々なAI技術を「FORXAI IoT Platform」を経由してAE2100へデプロイ、AI実行が可能となり、現場(エッジ)でのAIソリューションを迅速に開発できるようになります。
AWSクラウド上で作成した学習したモデルをAE2100へデプロイしてAE2100で機械学習推論を実行できます。多数のAE2100を遠隔管理でき、AWSクラウド上の様々なサービスとの連携も可能です。
IoT用途に最適なセンサー機器を収容するための、多種多様な物理インターフェースを搭載しています。LTE、無線LANにも対応しているため、お客さまのさまざまな設置環境で実力を発揮します。
OKIのSmartHop(※)の無線モジュールを搭載できます。
SmartHopは、電波到達性の高い920MHz帯無線を採用。免許不要で使用でき、長距離伝送、通信品質の向上、親機1台当たり子機100台のマルチホップ接続を実現します。AE2100と、SmartHopを搭載した各社のセンサー機器を接続し、無線でセンサーデータを容易に収集することができます。
AE2100本体で-20~60℃(※)の広い温度範囲に対応し、製造現場の過酷な環境でも運用可能です。さらに、社会インフラ用途で必要となる屋外環境向けに、防塵・防水(IP55/66)、-30~45℃(日射あり)の温度範囲に対応する屋外用筐体(オプション)を提供します。
項目 | LAN版 | LTE版 | 無線LAN版 |
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CPU | Intel Atom® x7-E3950プロセッサー(4コア/1.6GHz) | ||
メモリー | DDR3L 4GB | ||
ストレージ | 32GB(eMMC)/SDXC(UHS-I)×1 | ||
有線ネットワーク | 1000BASE-T×2(通信用×1、保守用×1) | ||
LTE | - | LTE対応(※1) | - |
無線LAN | - | - | IEEE802.11b/a/g/n/ac 2×2対応 |
920MHz帯無線 | SmartHop内蔵(MHシリーズまたはSRシリーズ)(※2)(※3) | ||
USB | USB2.0×2 | ||
シリアル | RS-232C(D-sub 9pin)×1/RS-485×1 | ||
接点 | 入力×1、出力×1 | ||
AIアクセラレーター | インテル® Movidius™ Myriad™ X VPU(2チップ)(※2) | ||
温湿度動作条件 | -20~60℃、10~90%RH(結露なきこと)(※4) | ||
セキュリティ | TPM2.0搭載(※5) | ||
電源 | 本体:DC12V/ACアダプター(※2):AC100V | ||
サイズ | W250×D156×H47.5mm(放熱フィン(※2)、アンテナ(※2)、ねじ等突起部含まず) | ||
質量 | 1.5Kg(放熱フィン(※2)、アンテナ(※2)等含まず) | ||
認定取得 | 電波法、電気通信事業法 | ||
OS | Yocto Linux 2.5.1 |
「AE2100スターターキット」は、AIアクセラレーター搭載のAE2100とIPカメラ、デモ用のコンテナをパッケージし、これからAE2100の活用検討を始められるお客様向けに、すぐに映像AIの推論を始められるスターターキットです。
AE2100スタータキット構成
OpenVINO™ツールキットとデモアプリが入ったデモ用コンテナをご用意。手順を詳しく解説した"技術情報共有サイト「Qiita」"の記事を見ながら、AI推論を始められます。デモ用コンテナには以下の3つのデモが含まれます。
実運用でも使える防水対応のIPカメラを使用することで、運用フェーズの移行が容易です。
AE2100に内蔵の「Intel® Movidius™ Myriad™ X」×2チップで、エッジで高速推論が可能です。
多彩なユースケースに対応したAIエッジパートナーのお試し版コンテナをご利用いただけます。ラインアップは順次拡大していきます。
ソリューション名 (会社名) |
概要・ユースケース | 制限事項(※) |
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SpeeDBee Hive (株式会社ソルティスター) |
多様なデータを取り込み、分析、制御、可視化を実現する実用的IoTミドルウェア、兼アプリケーションプラットフォーム。【ユースケース例】
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アプリ起動から1時間以上連続しての使用不可 |
行列人数カウント (株式会社AI Dynamics Japan) |
行列人数をカウントし混雑アラートの表示が可能な映像AIソリューション。【ユースケース例】
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推論実行から30分以上連続しての使用不可(アプリ再起動で再度推論実行が可能) |
種類 | 構成品 | |
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AE2100本体・オプション品 | 各ラインアップ共通 | |
AE2100スターターキット(LAN版) |
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AE2100スターターキット(LTE版) |
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AE2100スターターキット(無線LAN版) |
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Qiitaに「AE2100スターターキット」を使用したAI推論デモの手順を解説した記事を公開しています。