フィールド(エッジ領域)の課題をAIで解決する時代へ
より早く・より正確に、それが「リアルタイム-インテリジェンス」
AIエッジコンピューター「AE2100」の特長を活かし、各社が創意工夫を凝らして開発したAIソリューションをご紹介します。コンテストでは、各種AIソリューションの対象分野を4つに区分してご紹介しました。ご興味のある分野をご覧ください。
工場の機械など発する振動データの異常をAIで判定するソリューションです。熟練者でないと判断が難しい微妙な異常も検知できます。誰でも簡単にAIが作れるAI生成ツール「MANUFACIA」で学習モデルを生成し、推論装置となる「AE2100」にデプロイすることができるため、AIの専門知識やコーディング技術がなくても開発・運用が可能です。
工場の検査装置などで、AI学習を集めて使うことで検査精度を向上させるソリューションです。複数の検査装置を扱う現場で、継続的な学習ではなく、現場作業員により登録されたレポート情報から再学習、性能評価を実施し、現場への実装を自動化することで、予測精度を向上させることが可能です。さらにそれらを融合させるアンサンブル学習で高精度な判定を実現します。
インダストリ4.0推奨の国際通信規格「OPC UA」を使うことで、さまざまな汎用ロボット、汎用機械の予兆保全ができるソリューションです。正常/異常の判定ができる多変量解析法の1つであるMT法で、機械の「いつもと違う」データをAIによって早期発見ができます。Webブラウザーからリアルタイム情報を取得できるため、最適な予兆保全が可能です。
金型自体のIoT化を手軽に実現でき、AIを駆使して生産品質向上や金型の故障予防保全に繋がるソリューションです。「V-Mold」は金型内部のセンシングとAI解析システムが連携し、特徴データを集積、AI解析することで、最適な成形条件を導き出すことができます。樹脂成形製品の品質や成形機の性能が向上するため、生産効率の向上が期待できます。
製造工場内の目に見えない無線の状態判定を行い、無線LAN通信によるトラブルを未然に防ぐソリューションです。電波状況を把握する簡易スペクトラム測定デバイスを設置し、製造工場内の無線の状態変化を時系列かつ空間データとしてリアルタイムに状態判定することで、他機器からの電波干渉の影響などによる無線LAN通信の異常を早期発見ができるため、適切な予知保全が可能です。
「AE2100」をネットワークに接続するだけで、ネットワーク内に接続された機器を検出し、どのような種別かを自動識別できるソリューションです。ネットワークスイッチで通信を複製(ミラー)したものを「AE2100」に接続し、通信トラフィックのパターンに対して機械学習による分析を行うことで、その拠点のトラフィック異常や接続機器の脆弱性の有無をGUIで表示することができます。
室内の空気環境を移動体のセンシングによってリアルタイムに解析、可視化することができるソリューションです。室内を定期移動する物体に任意のセンサーを複数搭載するため、広い空間に対してもデータ収集を一元的に行い、多角的な分析を行うことができます。生産性を高めるオフィス作りや、健康に配慮した公共施設の空間設計に利用することが可能です。
社内ネットワークに「AE2100」を接続するだけで、類似文書や優先度の高いファイルを効率的に検索できるソリューションです。検索するファイル名・キーワードが特定できない場合でも、類似する文字列によってAIが文書をランク付けし、検索することができます。オフィスにおける検索時間を大幅短縮し、欲しい情報に簡単アクセスが可能となります。
試験会場などに設置したカメラの画像から、受験生がカンニングしているかどうかをAIが判断するソリューションです。「AE2100」がエッジで判断するため、ネットワークやクラウドサーバーの輻輳に左右されず、かつ受験者の顔画像などのプライバシーに配慮ができます。試験官の監視スキルに左右されず、不正に対し公平なジャッジをすることが可能となります。
屋外駐車場にカメラにより車両の情報をリアルタイムで監視することで、駐車可能場所へのスムーズな誘導を実現するソリューションです。物体の重なりに強い検出モデルを使用し、エリア毎の混雑情報や車室毎の満空情報を表示させることができます。ユーザビリティ向上だけでなく、誘導作業を自動化することで人件費の削減を図ることができます。
各交差点に設置したカメラ映像から車両の位置を特定し、交差点の渋滞をなるべく最小化するような信号制御ができるソリューションです。映像情報を受け取ったAE2100は深層学習による物体検知を用いて画像から車両の位置を特定し、強化学習済みモデルを用いて交差点の信号制御を推論し、リアルタイムに信号へ反映させることができます。
トラックの荷役個数の推論を行い、荷役ミス時にアラートで通知するとともに乗務記録を自動化する物流ソリューションです。トラックの荷台に設置したカメラが荷役物の形状や数量を推論エンジンで判定し、荷役の取卸し時の管理を行います。また、ブロックチェーン/スマートコントラクトを活用することで、改ざん耐性を持った乗務作業記録や物流情報の外部連携を可能とします。
電車内などに設置したカメラ画像から人数・密度を把握し蓄積・判断することで、混雑の見える化と通知ができるソリューションです。カメラ画像からAIがそれぞれの場所の混雑度を判断し、特定の範囲に限定した自動アナウンスなどのアクションを行います。駅員の乗車支援業務の負担軽減、ダイヤの乱れ発生要因の抑制などへの適用が期待できます。
横断歩道、踏切などの注意が必要な場所に、人や車などが侵入したことを検知してお知らせできるソリューションです。注意すべき地点に設置したカメラの映像から、背景となる画像を学習し、それとの差分から行動を抽出するアルゴリズムを実装しています。モノの滞留やヒトの侵入、ヒトの姿勢解析などを一つの汎用アルゴリズムで認識可能にします。
立ち入り禁止区域に入って良い人かどうかを判別して、NGの場合はアナウンスを流すことができるソリューションです。カメラ映像から特定のエリアを設定し、リアルタイムに通行人数のカウント(人の検出+トラッキング)に加え、属性(性別、年代)、顔認識の推論分析が可能です。分析した結果から必要に応じて発話内容を自動生成し、スピーカーからの発報ができます。
東京オリンピック・パラリンピックなどの大型イベントを見据えた、要支援者来場通知システムです。監視カメラの映像からAE2100により、通行者や対象物の中から、要支援者(白杖、車椅子、松葉杖の利用者)の来場、新型コロナ感染予防の未実施(マスク未着用、密集)を判別し、モニタリングPCを通して警告表示することで警備員へ通知することができます。
小売店舗などにおける商品陳列棚をカメラで撮影し、商品の欠品状態を通知することで、より効率的な商品補充や販売機会ロスを低減できるソリューションです。陳列棚に取り付けたカメラで空の状態と現在の状態を画像取得し、2つの情報をAIで解析することによって欠品率をリアルタイム計算し、品出しが必要なタイミングで通知をすることができます。
都心の事業・住宅地や人里エリアに侵入する害獣と言われる鳥獣類に対し、超音波や発光を利用し害獣を傷つけること無く撃退するソリューションです。AI画像解析による鳥獣の種別判定と、それぞれの鳥獣に合わせた忌避撃退法(超音波、発光)を実行します。慣れを生じさせない、人やペットには反応しないなどの工夫を備えています。