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コラム2025年03月21日

ビルオーナー・デベロッパー必見！「Wellbit ® Office」で実現するテナント満足度向上＜健康経営×ウェルネスオフィス＞

近年、企業の健康経営やウェルネスオフィスの重要性が高まり、従業員の健康を支援するオフィス環境が求められています。健康的なオフィス環境は、企業にとって生産性向上や企業価値の向上という効果をもたらすだけでなく、不動産市場においても、高い賃料や長期的なテナント確保といったメリットをもたらします。

そこでこの記事では、オフィス環境において従業員の健康を保持・増進し、ウェルネスオフィスの実現に寄与する、OKI「Wellbit® Office」をご紹介します。

オフィスビルの入室率の向上や賃料の収益確保を目指すビルオーナー、オフィスビルの付加価値向上策を検討しているデベロッパーご担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

健康経営・ウェルネスオフィスのニーズと経済的価値

近年、企業経営において「健康経営」や「ウェルネスオフィス」の重要性が高まっています。これらの概念は、従業員の健康と快適性を重視し、生産性や企業価値の向上を目指すものです。ビルオーナーやデベロッパーとしても、これらのニーズの高まりを掴み、適切なオフィス環境を提供することが求められています。

健康経営の重要性

健康経営とは、企業が従業員の健康を経営的視点から戦略的に捉え、健康保持・増進の取り組みを推進することを指します。経済産業省は、健康経営を「従業員等の健康保持・増進の取組が、将来的に収益性等を高める投資であるとの考えの下、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践すること」と定義しています。

このような取り組みにより、従業員のモチベーションやパフォーマンスの向上が期待でき、結果として企業の生産性や競争力の強化につながります。また、健康経営を実践する企業は、投資家や顧客からの信頼を得やすくなり、企業イメージの向上にも寄与します。

さらに、健康経営を支える市場も拡大傾向にあります。株式会社富士経済の調査によると、データヘルス計画や健康経営、PHR関連システム/サービスの国内市場は、2021年から2029年の間に約2.2倍に拡大すると予測されています。

ウェルネスオフィスのニーズの高まり

ウェルネスオフィスとは、従業員が心身ともに健康で快適に過ごせるオフィス環境を指します。具体的には、適切な空調や照明、防音対策、運動機会の提供など、従業員の健康をサポートする設備やデザインが取り入れられています。

近年、健康経営の重要性が高まる中、ウェルネスオフィスへの関心も増しています。例えば、CASBEE^※-ウェルネスオフィス評価認証を取得するオフィス建物数は年々増加しており、2019年の40件から2025年には186件に増加しています。

ウェルネスオフィスの導入は、企業の生産性向上だけでなく、不動産市場における経済的価値の向上にも寄与します。ザイマックス総研の研究によれば、ウェルネス性能が高い物件（ウェルネスオフィス）は、そうでない物件に比べて賃料が約6.4%高いことが示されています。

※CASBEE：2001年に国土交通省が主導、建築環境・省エネルギー機構内に設置された委員会によって開発された建築物の環境性能評価システム

ビルオーナー・デベロッパーの取り組み例

ビルオーナー・デベロッパーとして、テナント企業の健康経営推進をサポートするために、ウェルネスオフィスの要素を取り入れる取り組みも増えてきています。具体的な取り組み例を以下にご紹介します。

空調・照明の最適化：従業員が快適に過ごせる温度・湿度管理や、自然光を取り入れた照明設計を行う。
防音対策：騒音を最小限に抑える設計や素材を採用し、集中しやすい環境を提供する。
運動機会の提供：フィットネスエリアの設置や、階段の利用促進など、従業員が日常的に運動できる環境を整える。
リラクゼーションスペースの設置：リラックスできるスペースを設け、従業員のストレス軽減を図る。

これらの取り組みにより、テナント企業の満足度向上や長期的な賃貸契約の維持、さらには物件の資産価値向上が期待できます。健康経営とウェルネスオフィスのニーズの高まりを捉え、積極的に対応することで、ビルオーナーとしての競争力を高めることができるでしょう。

このように、企業の健康経営やウェルネスオフィスへの関心が高まる中、オフィスビルに用意された環境と設備の利用を促進し、従業員の働き方や行動をウェルビーイングに導く役割としてOKIが提供する「Wellbit® Office」が注目されています。次章では、従業員の運動増進など、健康的な行動の習慣化を支援する先駆的なソリューションである「Wellbit® Office」の特長と、ビルオーナー・デベロッパーが導入するメリットについて、詳しく解説します。

ウェルネスオフィスを実現する「Wellbit® Office」とは

「Wellbit® Office」は、OKIが開発した行動変容プラットフォーム「Wellbit®」を基盤とし、オフィス空間とスマートフォンを連携させることで、オフィスビル利用者の運動などの健康的な行動の習慣化を支援するサービスです。主な特長は以下のとおりです。

「Wellbit® Office」の特長

行動変容理論に基づくされたパーソナライズされたメッセージの配信

人々が新しい習慣を身につける際、意識や行動は段階的に変化します。「Wellbit® Office」は、スマートフォンやIoTセンサーから収集した利用者の行動や環境のデータを基にOKI独自のアルゴリズムで利用者の心理状態を推定します。そして、行動変容ステージや利用状況に応じ個別化されたメッセージをタイムリーに生成・送信し、利用者の意識と行動の変化を促します。

オフィス空間との連携による健康行動の促進

「Wellbit® Office」は、オフィス空間内の各種センサーやスマートフォンと連携し、従業員の位置情報や歩数、階段利用状況などをリアルタイムで把握します。これにより、例えばエレベーターの待ち時間に階段利用を促すメッセージを送信するなど、日常の行動の中で自然に健康的な選択を促進します。

実証実験による効果の確認

OKIは、鹿島建設および丸紅ネットワークソリューションズと共同で、オフィス内での運動行動（歩行、階段利用）の習慣化を支援する実証実験を行い、その効果を確認しています。

階段利用を促進する行動変容アプリの実証実験を行い、従業員の階段利用が増加する効果を確認しました。これまでの実証実験で、実験参加者の50%以上に意識変化が起こり、階段利用数が36%、歩数が11%向上し、さらにその効果が6か月以上継続していることを確認しました。

「Wellbit® Office」をビルオーナー・デベロッパーが導入するメリット

「Wellbit® Office」をビルに導入することで、ビルオーナーやデベロッパーは以下のメリットを享受できます。

テナント企業の満足度向上

従業員の健康とウェルビーイングを支援する環境を提供することで、テナント企業の満足度が向上します。健康的なオフィス環境は、従業員のモチベーションや健康行動の習慣化による生産性の向上にも寄与し、結果としてテナント企業の業績向上をサポートします。

物件の付加価値向上

ウェルネスオフィスの要素を取り入れることで、物件の付加価値が高まり、市場での競争力が強化されます。健康経営を推進する企業にとって、従業員の健康をサポートするオフィス環境は魅力的であり、賃貸需要の増加や賃料の上昇が期待できます。

長期的なテナント確保

従業員の健康と快適性を重視するオフィス環境を提供することで、テナント企業との長期的な関係構築が可能になります。テナントの定着率が向上し、空室リスクの低減や安定した収益確保につながります。

スマートビル化の推進

「Wellbit® Office」の導入は、ビルのスマート化を促進します。最新のIoT技術やデータ分析を活用することで、ビル全体の効率的な運営やエネルギー管理が可能となり、持続可能なビル運営に寄与します。

社会的評価の向上

健康的なオフィス環境を提供するビルとしての評価が高まり、社会的な信頼性やブランド価値の向上が期待できます。これにより、新たなテナントの誘致や投資家からの関心を引き寄せることができます。

このように「Wellbit® Office」は、従業員の健康行動の習慣化を支援することで、テナント企業の生産性向上や満足度向上に寄与します。ビルオーナーやデベロッパーとして、このような先進的なソリューションを導入することで、物件の価値向上や競争力強化、そして持続可能なビル運営を実現することが可能です。