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コラム2025年03月21日

<健康経営×睡眠改善>企業の生産性向上を実現!OKIの睡眠習慣改善サービス「Wellbit ® Sleep」の特長・効果・事例

近年、企業の健康経営やウェルビーイングの取り組みが加速する中、従業員の睡眠課題の改善が注目されています。睡眠不足や質が下がると集中力や判断力、業務パフォーマンスの低下つながり、企業の生産性にも深刻な影響を及ぼします。特に日本は世界的にも睡眠時間が短く、3人に1人が業務中の眠気による生産性低下を経験しているとのデータもあり、企業レベルでの睡眠改善への取り組みが急務となっています。

そこでこの記事では、健康経営における睡眠改善の重要性を数値データとともに解説し、こうした課題を解決する、OKIの睡眠習慣改善サービス「Wellbit® Sleep」の特長や機能、導入による具体的な効果について、詳しくご紹介します。

健康経営の実現に向けた具体的な取り組みを検討中、または従業員の生産性やメンタルヘルスの予防を目指すご担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

目次

健康経営における睡眠の改善の重要性と企業への影響

日本人の平均睡眠時間は、OECD加盟国30カ国の中でもっとも短く、世界的に見ても睡眠不足が深刻な状況です。 ある大学の研究では、1日6時間未満の睡眠が続くと、判断力が飲酒時と同等レベルまで低下することが確認されており、企業の意思決定や業務の正確性が著しく低下する可能性があります。

このような睡眠課題は、個人の健康リスクを高めるだけでなく、企業全体の生産性にも大きな損失をもたらします。

企業経営と睡眠の関係性

近年、多くの企業が健康経営を推進する中で、「睡眠」が重要な課題として注目されています。睡眠課題は従業員の集中力低下、判断ミスの増加、ストレス耐性の低下など、業務パフォーマンスに深刻な影響を及ぼします。

厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(2019年)では、日本人の約40%が6時間未満の睡眠しか取れていないという結果が出ています。また、厚生労働省の「国民生活基礎調査」(2019年)によれば、日本人成人の約3割が「睡眠によって休養があまりとれていない」または「まったくとれていない」と回答しています。

プレゼンティーイズムと生産性への影響

睡眠不足は、プレゼンティーイズム(出勤しているが生産性が低下している状態)の大きな要因となります。日本生産性本部「働く人の意識調査」(2023年)によれば、睡眠不足によるプレゼンティーイズムの損失は、年間約3.5兆円に上るとされています。

さらに、睡眠課題はメンタルヘルスにも悪影響を及ぼし、うつ病や不安障害のリスクを高めることが指摘されています。企業にとっては、従業員の長期欠勤や医療費の増加といったリスクにもつながるため、睡眠改善に取り組むことが求められます。

睡眠改善に向けた企業の役割と取り組み事例

企業が健康経営を推進する上で、睡眠改善は従業員の健康維持だけでなく、組織全体のパフォーマンス向上にも寄与します。

睡眠課題は、集中力や判断力の低下、ミスの増加、さらにはメンタルヘルスの悪化など、多岐にわたる問題を引き起こします。これらは結果的に、企業の業績や労働環境に悪影響を及ぼす可能性があります。逆に睡眠課題を改善することで、業務効率の向上や離職率の低下、医療費削減といった効果が期待されます。

このような背景から、健康経営の一環として従業員の睡眠改善に取り組む企業は、2022年の186社(2,000社中9%)から、2023年では273社(2,239社中12%)と着実に増加しています。

健康経営優良法人2023認定企業が実施している睡眠改善対策の例としては、以下があります。(「健康経営優良法人2023フィードバックシートから抜粋」)

  • JFEエンジニアリング株式会社:e-Learningや睡眠アプリ、セルフケア研修などにより、睡眠リスクのある人の割合を2017年度 58.3% ⇒ 2021年度 36.1%へ改善
  • 住友化学株式会社:睡眠測定デバイスで睡眠状態を測定し、アプリで睡眠課題を可視化、専門家の指導を受け睡眠の質を向上させるプログラムを実施
  • 東洋インキSCホールディングス株式会社:睡眠課題の知識提供のセミナー、6週間の睡眠改善プログラム(個別の睡眠測定と改善)を実施

具体的な施策としては、睡眠に関する教育や啓発活動、睡眠環境の整備、専門家によるカウンセリングの提供などが考えられます。大手企業の中には従業員の睡眠を支援する施策として、睡眠アプリの導入、昼寝スペースの設置、勤務シフトの見直しなどを進めるケースも増えています。

さらに、テクノロジーを活用した睡眠改善サービスの導入も効果的です。これらのサービスは、従業員の睡眠状態を可視化し、個々のニーズに応じたアドバイスを提供することで、持続的な行動変容を促します。

次章で、OKIが開発した睡眠習慣改善サービス「Wellbit® Sleep」の特長と機能および導入効果、企業が導入するべき理由を、事例も交えて詳しく解説します。

睡眠習慣の改善を支援する行動変容サービスWellbit® Sleepとは

Wellbit® Sleep は、OKIが開発した睡眠習慣の改善を支援するアプリケーションサービスです。

本サービスは、科学的・医学的根拠に基づいたアプローチにより、従業員一人ひとりの睡眠習慣を可視化し、個別に最適化された行動アドバイスを提案します。スマートフォンを活用して睡眠データを収集し、行動変容理論に基づきユーザーを特性でグループ分けし、グループごとに適したタイムリーなメッセージを送ることで、健康的な睡眠習慣を促します。これにより、企業は従業員の健康管理を効率的にサポートし、職場の生産性向上やメンタルヘルスの改善を実現できます。

Wellbit® Sleepの特長

  • 行動の習慣化を支援するプラットフォーム「Wellbit」に、睡眠医学の知見「メッセージ規則」を搭載
  • 行動変容理論に基づく支援:行動科学に基づいた習慣化サイクルの採用

Wellbit® Sleepの主な機能

Wellbit® Sleepは、従業員の睡眠習慣改善を支援するため、以下の機能を備えています。

  • 睡眠データの記録・可視化:スマートフォンを活用し、睡眠時間や睡眠効率を可視化。利用者は毎日の睡眠状況を簡単に記録でき、自己認識を高めます。
  • おすすめの就寝時刻を案内:就寝時間をシステムが提案し、睡眠効率の最適化を支援します。
  • パーソナライズドメッセージの配信:収集したデータを基に、行動変容理論に基づいた適切なフィードバックを提供。個別最適化された行動アドバイスや、モチベーションを高めるメッセージを提供します。

Wellbit® Sleepの導入効果

OKIは京都大学・ヘルステック研究所と共同で、OKIの行動変容技術を活用した睡眠改善の有効性を検証する臨床試験を実施しました。この実験では、睡眠の問題を自覚する労働者を対象に4週間の睡眠改善プログラムを実施し、その効果を評価しました。

実験の概要

  • 対象者:睡眠の問題を自覚する約120名の日中勤務者
  • 測定方法:スマートフォンアプリを活用し、睡眠時間、睡眠効率、起床時の疲労感・生活習慣など記録
  • 実施内容:OKIの行動変容技術を用い、睡眠記録の可視化・睡眠アドバイスの提供

主な成果

  • 睡眠の課題の改善効果を確認:睡眠の問題を自覚する労働者・不眠症状を抱えるの労働者ともに、不眠重症度を示す評価尺度であるISI(Insomnia Severity Index)の有意な改善効果を確認しました。
Journal of Medical Internet Research - Providing Brief Personalized Therapies for Insomnia Among Workers Using a Sleep Prompt App: Randomized Controlled Trial (jmir.org)

(文献 Shimamoto T, et al.: JMIR 2022; 24(7): e36862、に基づき作図)

出典:Journal of Medical Internet Research - Providing Brief Personalized Therapies for Insomnia Among Workers Using a Sleep Prompt App: Randomized Controlled Trial (jmir.org)

OKI社内での実証効果

OKI社員200名を対象とした社内実験では、睡眠習慣改善による生産性向上効果を確認したところ、生産性指標(WLQスコア)が実験前後で0.8ポイント改善するという効果が確認されました。

これらの結果から、企業は従業員の健康増進と生産性向上を同時に達成することが期待できます。

OKI社内での実証効果

※1 令和3年分民間給与実態統計調査(2 平均給与)(国税庁、2022年)

Wellbit® Sleepを企業が導入すべき理由

このようにWellbit® Sleepは、睡眠状態の可視化だけでなく、個人の行動・環境・意識にあったタイミングで、個別化メッセージの配信が行われることで行動変容につながりやすい特長があります。睡眠習慣の改善に関して、効果やKPIを重視したい企業に最適なサービスです。

さらに、他の睡眠改善サービスでは、専用のデバイス(スマートウォッチやベッドに取り付けるバンド状の機器、脳波測定機器など)が必要になるものがほとんどですが、当サービスはそういったものを使用する必要がありません。

そして、睡眠だけでなく生産性の向上も実証できており、従業員の生産性を高めたいという目的にも合致します。Wellbit® Sleep導入で期待できる効果は、以下の通りです。

健康経営の実現

睡眠課題の改善は健康経営の一環として非常に重要です。従業員の健康を支えることで、企業のブランド価値を高め、社会的評価を向上させることができます。

組織の生産性向上

睡眠課題の改善より、ミスの減少、業務効率の向上、創造性の向上が期待できます。

離職率の低下と採用競争力の強化

健康経営を重視する企業は、優秀な人材を確保しやすく、従業員の定着率も向上します。良好な労働環境を提供することは、採用市場でも有利に働きます。

また、睡眠改善を支援することで、福利厚生の充実度が高まり、従業員満足度の向上にもつながります。

導入の流れ

Wellbit® Sleepの導入は、以下のステップで進められます。

  1. ニーズのヒアリング:企業の課題や目標を明確にします。
  2. 導入計画の策定:従業員の特性や業務環境に応じた導入プラン(利用期間・利用人数)を成します。
  3. 従業員への説明・教育:アプリの使用方法や睡眠の重要性を周知します。
  4. 運用開始:アプリの配布と利用開始をサポートします。
  5. 効果測定とフィードバック:利用終了後に利用者の睡眠データの推移をレポートで確認できます。

まとめ

従業員の睡眠習慣の改善は、健康経営の推進や生産性向上に直結する重要な課題です。OKIの「Wellbit® Sleep」は、科学的・医学的根拠に基づくアプローチで、従業員一人ひとりの睡眠改善を支援します。人事労務部門の担当者にとって、睡眠の改善は従業員の健康増進だけでなく、企業の競争力強化にも寄与する施策です。本サービスを活用することで、プレゼンティーイズムの解消、ストレス軽減、業務効率の向上が期待でき、結果として企業全体のパフォーマンス向上につながります。

また、OKI自身が健康経営の一環として本サービスを導入し、具体的な効果を実証している点も、安心して導入できる理由の一つです。睡眠改善を通じた働きやすい環境づくりを検討している企業にとって、「Wellbit® Sleep」は有力な選択肢となるでしょう。

睡眠課題が改善すれば、従業員はより元気に働ける環境を手に入れ、企業はより生産性の高い組織を実現できます。ぜひ、健康経営の一環として「Wellbit® Sleep」の導入をご検討ください。

サービスの詳細につきましては、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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