1881年(明治14年)創業、日本最初の通信機器メーカーであるOKI。140年にわたり「進取の精神」で技術力を培い、社会に貢献してきた当社のあゆみをご紹介します。
創業者 沖 牙太郎(1848~1906)
明治政府において初代逓信大臣をつとめた榎本武揚は、幕末のオランダ留学中にモールス電信機を購入。明治維新の混乱の中で行方不明となったこの電信機を偶然入手し、榎本との再会につなげたのが、OKIの創業者 沖牙太郎でした。
2001年、OKIの技術陣は創業120周年を記念して、今日の情報通信の原点ともいえるこの電信機の複製に挑戦。当時と同様に動作する複製機を完成させ、その経緯を技術広報誌「OKIテクニカルレビュー」に論文として掲載しました。
そして創業140周年を迎えた2021年。この論文がきっかけとなり、榎本武揚を学祖とし、開学130周年を迎える東京農業大学からOKIにお問い合わせが入りました。「この複製機はいま、どちらにあるのでしょう?」
榎本武揚と沖牙太郎の縁につながるモールス電信機の複製機は、東京農業大学「食と農」の博物館において開催された、同大学創立130周年記念特別展「学祖群像―豊かさをつなぐ」(2021年9月~2022年9月)に出展されました。