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AIと光るカーブミラーで交差点事故から市民を守る!静岡県藤枝市で点灯式を開催

静岡県藤枝市内での交差点事故を減らすことを目的とした、多機能カーブミラーの点灯式が2023年2月9日に開催されました。このカーブミラーは交差点に接近する車両をカメラとAIで認識し、カーブミラーを点灯させることで車両や歩行者に注意喚起し、出会い頭事故の防止を図るものです。OKIの映像AIソリューション「AISION」が活躍していますので、ご紹介します。

藤枝市内で発生する交通事故のうち、交差点における出会い頭事故は約3割を占めます(藤枝市の点灯式資料より)。この事故を減少させるため、藤枝市と株式会社村上開明堂(以下、村上開明堂)、OKIが官民共同で「多機能カーブミラー」を開発しました。

今回の点灯式で藤枝市長 北村正平氏は「民間のノウハウを活用し、官民一体で研究を行い、今回の実証実験に至った。出会い頭の事故が大半を占めるため、多機能カーブミラーの効果が見られれば、一挙に市内各地に設置していきたい」とご挨拶されました。また藤枝警察署長 鈴木淳一氏も「行政・民間の力を結集して、次世代の交通安全施設が設置されることを心強く感じている。交通安全 日本一の都市の実現に向けて取り組んでいく」とご挨拶されました。


  • 藤枝警察署長 鈴木淳一氏(左)/藤枝市長 北村正平氏(右)

  • 多機能カーブミラーの構成・効果を説明する村上開明堂

多機能カーブミラーの仕組み

今回設置された多機能カーブミラーは、カメラ、カーブミラー、そしてOKIの「AISION」で構成されます。AISIONにあらかじめ設定した道路上の計測線・車両進入感知エリアに車両(自動車・オートバイ)が入ると、カーブミラー周囲と、鏡面に搭載されるブラインドスポットモニター(以下、BSM)のLEDが点滅し、注意喚起を行う仕組みです。


  • 多機能カーブミラー基本仕様

  • カーブミラー部の点滅

片方向から車両が近づくと、その方向のBSMが点滅します。また両方向から車両が近づいた場合には、カーブミラー周囲のLEDは早く点滅し、同時にBSMも交互に早く点滅する仕組みです。このBSMには、自動車用バックミラーの国内トップメーカーである村上開明堂の多様な技術が活かされています。

令和4年2月に実施した実証実験では、計測線を通過する車両の平均速度の低下が認められました。とくに日没後には平均3.3%減速し、交差点における出会い頭事故防止に大きな効果があると考えられています。

藤枝市内の交差点に設置された多機能カーブミラー[35秒]

このカーブミラーを設置する場所は、小学校付近の通学路の交差点で、過去10年間に人身交通事故が発生しており、事故防止効果が見込める交差点を市と藤枝警察署が協働で選定しています。今回、点灯式が行われた藤枝市小石川町内の交差点を含む、市内4カ所に設置し、運用が開始されました。

OKIは今後も、藤枝市および村上開明堂とともに多機能カーブミラーの効果検証を進め、藤枝市民の皆さまの安全・安心な生活の実現に貢献していきます。

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