OKIは、2013年6月14日に閣議決定された「世界最先端IT国家創造宣言」のなかで示された「駐車場等、高速道路以外の施設でもETC等のITS技術が利用可能とする環境を整備し、利便性の向上を図る」という方針に基づき、中日本高速道路株式会社、ソニーペイメントサービス株式会社、株式会社メイテツコム、三菱プレシジョン株式会社、株式会社オリエントコーポレーションとともに、ETC多目的利用サービス(※)の実現に向けて検討を進めてきました。
ETC多目的利用サービスのイメージ
この検討の中で、下表に示す複数の試行運用を実施し、技術検証やユーザーのニーズ調査を重ねてきました。
分野 | 期間 | 場所 |
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駐車場 | 2017年10月2日~12月25日 | 新静岡セノバ駐車場(静岡市葵区) |
2017年11月1日~12月25日 | 名鉄協商パーキング藤が丘effe(名古屋市名東区) | |
2018年2月1日~3月26日 | ||
カーフェリー | 2018年2月1日~3月26日 | 川崎近海フェリー 八戸埠頭(青森県八戸市) |
ドライブスルー | 2020年8月3日~11月30日 | ケンタッキーフライドチキン相模原中央店(相模原市中央区) |
2019年11月11日には、「ETC多目的利用の利用に関する要綱」が定められ、ETC多目的利用サービスの提供が可能になりました。この制度制定を受け、OKIは、ソニーペイメントサービス株式会社、株式会社メイテツコムと共同で、2020年10月1日に「ETCソリューションズ株式会社」を設立しました。
OKIは、ETC多目的利用サービスに対応する無線機を提供する役割を担い、ETCソリューションズが提供する会員登録制のETC多目的利用サービス「ETCX」の実現への活動を支えていきます。
ETCカードとクレジットカードを用いて、あらかじめ「ETCX」に会員登録を行ったのち、会員登録時に利用したETCカードを車載器に挿入することで、ETCX加盟店の施設で自動車に乗ったまま決済サービスをご利用いただくことができます。
民間への普及を目的としているため、高速道路で従来利用されている"ノンストップ走行"を前提にした仕組みではなく、"一旦停止"を前提とした仕組みである「ネットワーク型ETC」を採用することで、"低コスト"のシステム化を実現しています。
「ETCX」利用イメージ