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社会貢献活動

最近の社会貢献活動から 2006年度

千代田区立神田一橋中学校ボランティア授業に出席

レポート OKIネットワーカーズ 下山利博

写真1
講演の様子

NPO法人キャリア・ワールドより依頼を受け、2006年6月20日(火)午後1時10分より千代田区立神田一橋中学校で行われたボランティア講座の授業に「OKIネットワーカーズ(注1)」(沖電気グループの重度障害者在宅勤務チーム)の下山利博が、講師として参加しました。神田一橋中学校の体育館にて、1年生の生徒92名の皆さんに向けて、「車イスの生活について」講演をさせていただきました。今回の講演は夏休みに行われる「全生徒が高齢者施設、障害者施設、保育園等を訪問して、高齢者・障害者・園児及び職員との交流や福祉に関する3日間の体験実習」に伴う事前学習会として行われました。校舎内にはエレベーターがあり、2階の体育館への移動はとても楽でした。

5時間目、授業開始です。校長先生の挨拶の後、キャリア・ワールドの土屋様より紹介をしていただき、下山が講演をさせていただきました。8年前の交通事故が原因で車イスの生活をしているなど、簡単に自己紹介しました。その後、外出時に起こったさまざまな事件を紹介して、バリアが身近にある事を話しました。その中で、「ゴミのポイ捨て」や「路上の迷惑な駐輪」をしないで欲しい事や、道路の微妙な傾斜と段差が車イスでは怖い事など話しました。そして、今後の体験活動を行なう時の注意点として、やって欲しい事とやって欲しくない事があるので、見極めができるようになって欲しい事を伝えました。いざという時に手助けのできる「勇気と優しさの人」がボランティアの心であり、「心こそが大切」である事を伝えて話を終えました。

  • 写真2
    株式会社日本医療事務センターの伊藤様より指導の様子
  • 写真3
    インスタントシニアの装具を装着している様子

休憩の後、「インスタント・シニアによる高齢者疑似体験」が、株式会社日本医療事務センターのインスタント・シニア・インストラクターである伊藤様の指導により行われました。各々ペアになり、高齢者と介助役を交互に行います。関節が曲がりにくくなるサポーターなどを左右の手足に付け、白内障を体験できるゴーグルなどの装備を苦労しながら装着しました。全装備を付け終わり、体験が始まりました。チェックリストに従い、音を聞く、時計を見る、階段の昇り降りなどの作業を行い、気付いた点を用紙に記入していました。さまざまな点に気がついた生徒の皆さんは苦労している人の気持ちが理解できた事と思います。

帰る際には、校舎の玄関にある階段を5人の生徒の方に介助して降ろしていただきました。介助している時はドキドキしながらの真剣な顔でしたが、校門前についた時の皆さんの笑顔がとても印象的でした。校舎を後にする私が見えなくなるまで、先生方と生徒の皆さんは手を振って見送ってくださいました。

千代田区内の中学校で、車イス利用者と高齢者の気持ちを理解できる生徒が増えた事が、とても嬉しいです。

  • 写真4
    高齢者疑似体験の様子
  • 写真5
    生徒の方に階段の介助をしていただきました

生徒の皆さんの感想から(抜粋)

  • 障害者の人は、どんなささいな事も大変な苦労をしてしまうんだと思った。
  • 事故後の、今までできた事ができなくってしまったという悲しさを知った。
  • 高齢者や障害者には、手伝って欲しい時と、そうでない時がある事がわかった。
  • ゴミが落ちていたり、自転車が駐輪していたり、ちょっとした段差でも、車イスの人からすればとても大きなバリアになってしまう事が印象に残った。
  • 注1:OKIネットワーカーズ

    沖電気グループの重度肢体障害者在宅勤務チームのニックネームです。「OKIネットワーカーズ」のメンバーはこれまで、沖電気グループの企業にそれぞれ所属していましたが、2004年4月21日、(株)沖ワークウェル(2004年4月1日設立)に全員が転籍しました。
    (株)沖ワークウェルは、沖電気グループの障害者雇用を専門に扱う特例子会社を目指して設立されました。重度肢体障害者の雇用を拡大すると共に、知的障害者や視覚障害者の雇用も実施しています。

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