研究開発

光バイオセンシング技術

背景

2030年までに達成すべき国際社会共通の17の目標として掲げられたSustainable Development Goals(SDGs)に取り組む企業が増えています。OKIは、SDGsに掲げられた社会課題を解決するため、これまで光通信用に開発してきたシリコンフォトニクス技術をヘルスケア向けの超小型の光バイオセンサーへと技術展開しウイルス類の高精度なリアルタイムセンシングへの応用を目指すなど、新規分野への挑戦を続けています。

特徴

光バイオセンシングに用いる技術のひとつであるシリコンフォトニクス技術とは、CPUやメモリーの量産に使われるCMOS(Complementary Metal OxideSemiconductor)技術を応用して、シリコンを主材料とした超微細な光回路をSilicon On Insulator(SOI)ウェハ上に低コストで製造する技術です。一方、バイオセンサーとは、生体起源の分子認識機構を利用した化学センサーの総称である。抗原抗体反応のような生体分子の特異な反応を電気信号に変換し、検出するのがその基本原理である。この特異な反応をなんらかの手段を用いて電気信号に変換する部分をトランデューサーといい、シリコンフォトニクス技術が応用できる部分です。
光を用いたバイオセンサーとしては、表面プラズモン共鳴(SPR)を利用したセンサーが実用化されているが、反射光の角度依存性を測定する都合上、装置が大きくなるのに対し、シリコンフォトニクスを用いたバイオセンサーは、原理的に可動部が無く装置が小型になることが期待されます。また、センサーチップが極めて小さいためアレイ化による多数同時測定が容易という特徴があります。

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