研究開発

行動変容技術

背景

2030年までに達成すべき国際社会共通の17の目標として掲げられたSustainable Development Goals(SDGs)には、人の行動を変えることで貢献できる目標があります。「健康」の目標(SDGs3)では、人々が健康的な予防行動を心がけることで、非感染症疾患により早く命を失う割合を減らすことができます。また、「働きがい」(SDGs8)では、働き方を見直し、働きがいがありイノベーティブな仕事を増やすことで、知的生産性を高めることができます。
OKIは、健康と働きがいの目標への貢献を目指し、新たな行動に継続的に取り組めるようにして習慣化を促す行動変容技術を開発しています。
本技術を活用することで、人々にはウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に良好な状態)をもたらし、社会や企業には医療費抑制や知的生産性向上の価値を提供します。将来的には、水・食料・森林・海洋・エネルギーなどの資源問題、教育、災害、といった分野にも適用可能です。

特徴

OKIの行動変容技術は、行動科学の知見に基づいて、個別化されたタイムリーなメッセージ(プロンプト)を提示することで対象者の行動と意識に変化をもたらすものです。
本技術は、対象者の属性、環境、行動に基づいて、本人が受容しやすいナッジメッセージ(自発的に望ましい行動を選択する刺激情報)やフィードバックメッセージ(達成感や自信を感じさせる刺激情報)を選定し、スマートフォンを介してタイムリーに通知することで行動を誘発・強化させることが特徴です。また、メッセージの内容と通知のタイミングは、行動科学の知見と対象者の行動の両方に基づいて決定するので、対象者の生活環境や価値観に適した介入を行うことが可能です。
これらの特徴により、従来の金銭的インセンティブを活用した介入方法に比べ、低コストで、長期的に効果のある行動変容(習慣化)を引き起こすことが期待できます。
OKIは、身体、交流、睡眠にフォーカスしたウェルビーイング支援ソリューションの商品化を目指し、行動変容技術のブラッシュアップを進めてまいります。

行動変容技術の原理

行動変容技術の原理

行動変容技術の機能構成例(オフィスの階段利用促進)

行動変容技術の機能構成例(オフィスの階段利用促進)

OKIの先端技術に関するお問い合わせ
お問い合わせフォーム

ページの先頭へ


  • お問い合わせ

公的研究費の不正使用および研究活動における不正行為等に係る通報も上記で受け付けます。



公的研究費の不正使用および研究活動における不正行為等に係る通報も上記で受け付けます。

Special Contents

      • YouTube

      お問い合わせ

      お問い合わせ