研究開発

三次元動体計測技術

背景

日本では急速に少子高齢化が進んでおり、とくに、人口減少が進む地域では、高齢者の移動手段の確保が課題となっています。自動運転技術の実用化は、交通事故防止や渋滞緩和のみならず、地方の高齢者が健康に暮らしていくためにも期待されています。一方、自動運転車が安全かつ円滑に走行するためには、自動運転車側のセンサーでは死角となる道路の交通状況や、交差点右折待ちの対向車両の状況をインフラセンサーで情報提供する必要があります。この課題を解決するため、インフラ側に固定設置し、長距離監視を想定した3Dレーザーセンサーの信号処理技術を研究開発しています。

特徴

自動運転車が、高速道路の本線や一般道交差点に円滑に進入するために速度を調整したり、ルート変更のためにハンドルを調整するには、長距離にわたって交通情報(周辺を走行中の車両速度・位置・車長など)を自動運転車に通知する必要があります。OKIは、3Dレーザーセンサーを用いることで、より正確な交通情報をリアルタイムに計測するためのインフラ協調センサーの信号処理技術を研究開発しています。3Dレーザーセンサーを道路監視に利用する場合、大型車両による周辺車両・人の隠ぺいや遠方車両の形状欠落などが課題となります。それらの課題を解決するために、見え方が変わる車両の車頭と車尾を正確に推定し、車両の速度や地図上の位置を正確に計測する技術を開発しました(図1)。これにより、走行車両の車間距離や車長の正確な計測が可能となりました(図2)。今後は、監視エリアのさらなる長距離化や広域化に向け、複数センサー連携技術を開発していく予定です。


図1 車頭・車尾の推定結果


図2 走行車両の位置推定結果(※)

  • 合流支援情報提供システム(DAY2システム)実道実験(国土交通省国土技術政策総合研究所主幹)にて取得
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公的研究費の不正使用および研究活動における不正行為等に係る通報も上記で受け付けます。



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