2021年9月21日
BELS認定証
OKIは、本年6月に着工を発表した本庄地区(埼玉県本庄市)の新工場「OKI本庄工場H1棟」(設計施工:大成建設株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:相川 善郎、以下大成建設))について、2021年8月16日付で建築物省エネルギー性能表示制度(BELS(注1))の最高ランクである5スター(☆☆☆☆☆)を獲得しました。さらに、設計段階のエネルギー削減率133%を達成することが認められ、大規模生産施設として国内初となる『ZEB』認定を取得しました。
『ZEB』は、快適な室内環境を実現しながら建物で消費する年間の一次エネルギー収支をゼロにすることを目的としたZEB(Net Zero Energy Building(注2))の中でも、基準となる一次エネルギーの消費量に対して設計エネルギー削減率が100%以上の省エネを達成した建物のみ認定されるもので、大規模な生産施設での認定事例は国内ではこれまでありませんでした。OKIは、本工場を「中期経営計画2022」に掲げた「モノづくり基盤強化」のフラグシップ工場と位置づけ、脱炭素の取り組みを強化しています。外壁や屋根の高断熱化、自然通風や自然採光による地域風土に根差した自然エネルギー活用や屋根への太陽光発電パネル設置に加え、生産の稼働状況に連動した照明・空調・換気の制御に大成建設の技術「T-Factory NEXT」を活用することで、『ZEB』の基準値を大幅に上回る133%の達成を可能にしました(注3)。
本工場は、2022年4月の竣工を予定しています。OKIグループは引き続き脱炭素社会の実現に向けた施策の一環として、地域社会と共存し、災害に強く、環境負荷低減に配慮したスマート工場の実現に向け取り組みを推進してまいります。
国土交通省告示に基づく第三者認証制度として、新築・既存の建築物において、一般社団法人住宅性能評価・表示協会に登録された評価機関が、設計段階の省エネルギー性能を評価し認証する制度(公式URL:https://www.hyoukakyoukai.or.jp/)。
ZEBの評価とBELSの評価は同じBEI(Building Energy Index)という指標が用いられており、ZEBの基準を満たしている場合、BELSの星表示に加え、『ZEB』、Nearly ZEB、ZEB Ready等の表示をすることもできる。
快適な室内環境を実現しながら、再生可能エネルギーによる創エネルギーと、断熱性を高めた構造やセンサーなどを駆使した省エネルギーにより、建物で消費する一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物。
エネルギー削減率により次の4区分に分類される(生産設備やOA機器等のエネルギー消費量はZEBの計算からは除外)。
『ZEB』:100%以上、Nearly ZEB:75%以上、ZEB Ready:50%以上、ZEB Oriented:40%または30%以上
一次エネルギー消費量を51%削減するとともに、太陽光発電で82%のエネルギーを創出。