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プレスリリース

2021年4月27日

IP放送事業者向けに過去の放送状態を完全再現できる「IP放送同時録画サーバー」販売開始

視聴者からの問い合わせへの迅速な回答で、対応の負荷を大幅に軽減

OKIは、放送サービスへの需要が増えているIP放送事業者(注1)向けに、視聴者からの放送品質に関する問い合わせへの的確な対応に必要な機能を備えた「IP放送同時録画サーバー」を開発しました。本サーバーは、映像の乱れなどにより放送を快適に視聴できなかった視聴者からの問い合わせに対し、対象となった放送当時の状態を完全に再現して状況を解析することが可能で、顧客対応の迅速化を実現するとともに、事業者における調査などの負荷を軽減します。本日より販売を開始し、2025年度までに売上3億円以上を目指します。

IP放送において、事業者が映像の乱れなどの障害により放送を快適に視聴できなかった視聴者からのクレームに的確に対応するためには、不具合が発生した地域、時間などの状況の調査と解析が必要です。しかし、障害発生時刻から時間が経っている場合、放映された映像コンテンツの録画再生による調査、関連する装置のログ収集、運用監視システムデータの解析などには多くの時間と人手を要します。新型コロナウイルス感染症拡大の影響もありIP放送サービスへの需要が大きく期待される中、視聴者への回答の遅れ、ログが十分に取れなかったことによる原因追及の不調、さらには不具合現象の再発などは、視聴者の満足度低下、ひいては視聴者離れにつながる恐れがあり、IP放送事業者にとって大きな課題となっています。

このたび販売を開始する「IP放送同時録画サーバー」は、IP放送事業者に寄せられた視聴者からの問い合わせに対し、申告があった時刻にさかのぼってIPネットワーク上に放送したストリームを再現するシステムです。映像配信統合プラットフォームとして長年の実績がある「OKI MediaServer」で培ってきた高性能IP放送サーバーの実現技術を利用することで、複数の放送の同時録画を可能としたもので、放送時のIP放送サーバーの信号をサーバー内に蓄積(録画)できます。録画されたデータは、IPネットワーク上のパケットサイズ、タイミング、レートを含めて放送当時の状態を完全に記録しているため、指定された時刻の信号をあたかもIP放送サーバーが放送したように再現し、IPネットワーク上に再配信します。その際、パケットロスなどの原因となる現象の解析と通知を行います。

またOKIは、本サーバーの機能をIP放送事業者の既設の運用管理システムの拡張として組み込むことが可能なAPI(注2)も提供しています。IP放送事業者はこのAPIを利用して運用管理システムと本サーバーを連携させることで、視聴者からの問い合わせに対し、その状態の完全な再現による原因解析・究明と迅速な応答が可能になり、顧客満足度の向上とともに、顧客対応の負荷軽減、効率化が図れます。さらに、パケットロスなどの解析機能のAPIだけを使用して、IP放送のサービス監視システムの一部として使用することもできます。

OKIは、生活様式、行動様式が大きく変化する中、今後さらに普及が見込まれるIP放送などインターネット経由の映像サービスに対応した製品開発に積極的に取り組んでまいります。

販売計画

提供価格
個別見積
提供開始時期
2021年4月
販売目標
2025年までに累計3億円

本商品のイメージ図

用語解説

  • 注1:IP放送事業者

    インターネット(IP)を利用してデジタルテレビ放送を配信するサービス事業者

  • 注2:API

    アプリケーションプログラミングインターフェース

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