Global Open Innovation
グローバルな共創が、次のイノベーションを生み出す
~スタートアップ技術の取り込みとコア技術のさらなる強化~
グローバルオープンイノベーションとは、特定の国や地域に限定せず、世界中から技術・知識・アイデアを積極的に取り入れ、新しい製品・サービス・ビジネスモデルを創出する活動です。
OKIは、技術コンセプトである「エッジプラットフォーム」の実現を通じて、「社会の大丈夫をつくっていく」という理念のもと、コア技術の強化と最先端スタートアップ技術の取り込みという二つの軸でオープンイノベーションを推進しています。
具体的には、米国シリコンバレーにおいて、世界最先端のスタートアップからOKIの技術で不足しているピースを発掘し、OKIの製品・サービスや既存技術と組み合わせることで、顧客価値の向上や新たなビジネスチャンスの創出につなげています。一方、ドイツ・ベルリンでは、EUの有力な研究機関との共同研究や、光技術クラスター、オプトメカトロニクス関連企業との連携を通じて、OKIのコア技術そのものの強化と高度化を加速します。
こうした取り組みのもと、両拠点が連携することは、OKIの「エッジプラットフォーム」の高度化に不可欠な両輪です。最先端スタートアップ技術と深化したコア技術のシナジーを生むことで、インフラ・製造・ヘルスケアなど幅広い分野における社会実装とグローバル展開を力強く推進していきます。
2024年5月から米国シリコンバレーに拠点を開設し、スタートアップを中心とした技術探索を実施しています。
アクセラレータ大手の米国Plug and Play,、LLCとエコシステムプラス・パートナーシップ契約を締結し、シリコンバレーを拠点としたオープンイノベーション活動を開始。
また、スタートアップとの間で生じがちなギャップを埋めるための専任組織として、グローバル先行開発室を技術本部内に設置しました。この組織は、技術探索で見出したスタートアップに伴走し、技術評価やPOCから事業への展開までをサポートします。この体制により、世界中の技術革新を事業に効率的に取込み、複雑化する社会課題を迅速に解決していくことを目指します。
2025年6月より、ドイツ・ベルリンに研究開発拠点「OKI Berlin Lab」を設立しました。
2023年に発表した「技術戦略」に基づき、コア技術のひとつであるフォトニクス技術を世界トップレベルに強化するとともに、グローバルでの社会実装を通じて、新たな社会課題の解決に貢献します。
OKIは、ドイツを中心とするEUでの有力な研究機関との共同研究を通じてフォトニクス技術を強化します。これにより、これまでOKIの研究開発で取り組んできた光ファイバーセンサーや小型レーザー振動計などのエッジデバイスの高性能化・高機能化を飛躍的に加速することができます。また、EUの光技術クラスターやオプトメカトロニクス関連企業との連携により、技術補完を推進し、インフラや製造、ヘルスケアなどの分野での社会実装による検証を通じて技術優位性を確立します。
OKI Berlin Labはベルリンのインキュベーション施設内に開設し、外部研究機関との共同研究を遂行する研究員とオプトメカトロニクス技術の社会実装を推進する技術マーケッターが常駐します。さらに、OKIの最新技術を紹介するショールームも併設し、来訪者へ技術の理解を深める機会を提供します。
これらの活動を通じて、OKIは研究開発成果をEU域内で価値検証し、その後、APACなどグローバル市場へ展開することを目指しています。