2024年10月21日
荷物位置自動測位技術の使用イメージ
OKIは、屋内外を問わず倉庫などに保管された荷物位置を自動追跡できる「荷物位置自動測位技術」を開発しました。本技術は、追跡対象の荷物にQRコード®やRFタグを貼り付けることで、フォークリフトなどのマテハン機器(注1)に取り付けたスマートフォンやRFIDリーダーから荷物の位置情報を測位することができます。これにより、荷物位置をさまざまな現場の環境に合わせて自動追跡することができるため、人の記憶に頼ることが多かった荷物保管業務の属人化を解消することができます。今後、2025年に本技術を用いた荷物位置自動測位システム(注2)の商用化を目指します。
倉庫業や製造業など荷物を保管する業務では、荷物を保管した場所の管理が属人的な業務になりやすく、人的ミスにより荷物が行方不明になることが日々発生しています。その多くの原因は、人が荷物の保管場所を記録していることによる記録漏れや誤登録です。さらに小規模な倉庫では、人の記憶に頼った管理が多く、一時的に荷物が行方不明になってしまうことで、その荷物の捜索に時間が取られ、予定された期日に出荷できないといった問題も発生していました。
「荷物位置自動測位技術」は、荷物に貼り付けられたQRコードやRFタグをスマートフォンやRFIDリーダーなどの汎用端末から読み取ることで、屋内外にある倉庫などの幅広い業態の現場で、荷物位置を自動追跡することが可能です。これにより、自動的に記録することができるため、荷物保管業務の属人化を解消することができます。また従来は、荷物の保管位置を追跡するには高価な専用機器やセンサーを準備する必要がありましたが、本技術ではOKIのセンシング技術により、安価な汎用端末が使用できるため、荷物保管業務にかかるコストを抑えることができます。
今後は、入出荷作業や在庫管理時の機能を追加させ、荷物位置の自動追跡が可能な倉庫管理システムとして開発を行い、2025年の商用化を目指します。また、将来的には本技術を応用させ、広大な駐車場での自動車の位置追跡など物流業界だけでなく幅広い分野にも貢献していきます。
なお本技術は、2024年10月23日より開催される「OKI WORLD 2024」で展示いたします。
荷物位置自動測位技術を用いた倉庫管理システム概要図
マテリアルハンドリング機器の略称で、物流業務を効率化するための作業機械の総称
2025年に「SHO-XYZ™(ショザイ)」というブランド名でサービス提供予定。SHO-XYZとは、モノの「所在」を3次元で簡単に追跡するという意味